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ルノーのF1参戦活動43年を振り返る [F1]

2021年から「アルピーヌ(Alpine)」にスイッチするので、「ルノー(Renault)」としてのF1参戦活動は2020年が最後になります。

そのルノーは、43年間のF1参戦活動を振り返るプレスパックを公開しました。

Renault: 43 Years in Formula 1
https://en.media.groupe.renault.com/news/renault-43-years-in-formula-1-a8ac-989c5.html

12月11日から公式セッションが始まるアブダビGPでは、チャンピオンになった2005年のR25でデモンストレーション走行を行います。

ステアリングを握るのはもちろん、フェルナンド・アロンソ。



当初はフランスGPでデモ走行を行う予定だったそうですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてキャンセルに。10月に仕切り直しをして、シャシー&エンジンの準備に着手したそう。

デモ走行は金・土・日の3日間行う予定。

2-2005 Brazilian Grand Prix.jpg

「43年間振り返り」で公開された写真のうち、エンジンに絞って一部を紹介します。

1976 Test Bed
Renault_1976.jpg

初参戦する前年のベンチテスト風景です。

1.5L・V6ターボエンジンのターボチャージャーは当初、1基でした。ツインターボに切り換えたのは、1979年。

1986 EF15B
Renault_1986_2.jpg

1986年のEF15Bは、のちにF1エンジンのスタンダードになる、ニューマチックバルブシステムを初めて採用したエンジンです。

1986 Canadian GP
Renault_1986.jpg

1986年のロータス98Tとアイルトン・セナ。この年、燃料タンク容量は前年の220Lから195Lに削減されました。

1989 RS1
Renault_1989_RS1.jpg

自然吸気エンジン規定に合わせて開発した、3.5L・V10エンジンです。

V10の場合、燃焼間隔の都合を考えて真っ当に設計するとバンク角は72度になりますが、「幅を狭くしたい」というウイリアムズの要望に応えるため、ルノーは67度を選択しました。

2001 RS21
Renault_2001_RS21.jpg

カムシャフト駆動をベルトからギヤにスイッチしたのは、1990年のRS2からです。

RS21のVバンク角は101度だとプレスサイトでは説明しているのですが、写真ではそれほどワイドには見えませんね。

2003 RS23
Renault_2003_RS23.jpg

101度のワイドなVバンク角は、エンジンの全高を低く抑えるために採用。

振動に起因するトラブルが頻発し、2004年のRS24で72度に変更しました。

800hp@19000rpmの最高出力を発生。

2007-2013 RS27
Renault_2006_RS27.jpg

2006年に、2.4L・V8自然吸気エンジン規定が導入されました。Vバンク角はレギュレーションで90度に定められていました。

2014- Renault Energy F1
Renault_2014.jpg

1.6L・V6ターボエンジンに、熱エネルギーと運動エネルギーの2種類のエネルギー回生システムを組み合わせた「パワーユニット」です。

2020年の「Renault E-TECH 20」は、950hp以上のトータル出力(運動エネルギー回生システム=MGU-Kが発生する160hpを含む)を発生すると発表しています。

ルノーのF1エンジンについては、『Motor Fan illustrated vol.66』で紹介しています(もう8年経つのか……)。



https://www.facebook.com/serakota/

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