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アストンマーティンの新開発V6エンジンと各種ホットV [クルマ]

アストンマーティンは、自社で新開発したV6エンジンの情報を一部公表しました。2022年にデビューが予定されているミッドシップ・ハイパーカーのヴァルハラ(限定500台)に搭載されます。

AM_V6_3.jpg

TM01と名づけられたV6エンジンの排気量は3.0Lで、直噴ターボです。ハイブリッド化されることも公表されています。

下の写真はエンジンを左前方から眺めたところ。ターボチャージャーを含む排気系をVバンク間に収めた「ホットV」を採用しているのが特徴。

電動ウェイストゲートを採用していること、直噴インジェクターはサイド配置(吸気側)なのが写真からわかります。

Aston Martin TM01 / 3.0L V6 / 120°?
AM_V6_1.jpg

Vバンク角は(等間隔爆発になる)120度のように見えますね。少なくとも、90度より広いのは間違いなさそうです。

フロントに搭載する場合はタイヤ切れ角などの条件がワイドバンク化を阻む要因になりますが、ミッドシップならそのあたりの条件は多少緩くなり(車幅も広いでしょうし)、120度(?)の選択に至ったのでしょう。

下の写真は右斜め後方から見たカット。ドライサンプです。

Aston Martin TM01 / 3.0L V6 / 120°?
AM_V6_2.jpg

V6で、ホットV(シングルターボですが)で、バンク角120度といえば、2016年までル・マン/WECに参戦していたアウディR18シリーズが、4.0L V6ディーゼルを搭載していました。

Audi / 4.0L V6 Diesel / 120°
Audi_LMP1_Diesel.jpg

下の写真はアウディRS 5クーペが搭載する3.0L V6ターボです。写真から判別するのは困難ですが、Vバンク角は90度。

新気取り入れの経路が窮屈そうです。

Audi / 2.9L V6 / 90°
IMG_0008.jpg

アウディA8が搭載する4.0L V8ターボもホットVで、バンク角は90度。

Audi / 4.0L V8 / 90°
IMG_9970.jpg

ホットVはボンネットフードを開けたときの景色がいいですね。とくに、コンプレッサーがきっちり見える場合(樹脂製化粧カバーを外して撮影しています)。

IMG_9973.jpg

BMWの4.4L V8ターボもホットVです。手前に見える四角い箱は水冷インタークーラー。

BMW / 4.4L V8 / 90°
IMG_6674.jpg

2018年には、この量産4.4L V8を、最大排気量の規定に合致させるために4.0Lにして、LM GTE規定のM8 GTEに載せました。

BMW / 4.0L V8 / 90°
IMG_5262.jpg

アストンマーティン・ヴァンテージが搭載する4.0L V8もホットVで、エンジンはAMG製です。

Aston Martin(AMG) / 4.0L V8 / 90°
AM_Vantage_V8.jpg

LM GTEのヴァンテージAMRは、この量産エンジンをベースにレーシングエンジンに仕立てています。

なので当然、ホットV。矢印の先はコンプレッサー。その奥がタービン。

Aston Martin(AMG) / 4.0L V8 / 90°
IMG_2477.jpg

繰り返しますが、ホットVは眺めがいいですね。

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ゆき

こんにちは。
いつもたのしく読まさせていただいています。
本も勉強になります。

Vバンクなのですがカムトレイン見ると120度に見えますが実際は90度なのかと思いました。

また取材されましたら続報期待してます。
by ゆき (2020-03-28 03:12) 

世良耕太

「V6だからひょっとして120度?」の思いが先行しているのかもしれませんね。正解がわかる日を心待ちにしたいと思います。
by 世良耕太 (2020-03-28 15:15) 

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