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トヨタTS030ハイブリッド [モータースポーツ]

港町マルセイユ(フランス)から数十キロ山側に位置するポールリカール・サーキットで、トヨタのWEC(世界耐久選手権)参戦車両をほんのちょっとの時間ですが、見てきました。詳細は『Motor Fan illustrated』誌でじっくり時間をかけて掘り下げていくことになると思いますので、ここではさわりだけ。

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「ハイブリッド」にばかり注意が向きがちですが、空力にも相当力を入れた様子。1月11日〜13日のロールアウトでステアリングを握ったアレクサンダー・ブルツは、「ダウンフォースが強いことは、乗ってすぐにわかった」とコメントしていました。

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テールパイプ出口はサイドでもリヤエンドでもなく、カウル上面にあります。

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矢印の先は排気熱の影響を調べるためのサーモラベル。リヤウィングの下面に排気を吹き付けているように思えてなりません。

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フロントエンドにはブラックアウトされたNACAダクトがあります。ブレーキユニット冷却用でしょうか。ランプはヘラ製。小糸製作所のLEDを勝手に期待していたのですが……。

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童夢S102iと同様、運転席は左側にあります(アウディR18は右側)。右側に日清紡製キャパシターとデンソー製PCUを搭載する設計。現状、フロントアクスル上にアイシンAW製モーター、リヤはベルハウジング内にデンソー製モーターを搭載。すべて水冷。4輪回生&力行はNG。減速時に回生したMGUで力行しなければならない規則になりそうで、そうなると、前輪で回生して後輪で力行する制御はNG。もし、そうなるとしたら、実にツマラナイ。実戦では前か後ろ、どちらかのMGUは取り外すことになります。

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エンジンはリベリオンに供給するRV8K型3.4L・V8NA(現行フォーミュラ・ニッポン/SUPER GT GT500が積むのと基本設計は同じ)ではなく、完全新設計の3.4L・V8NAを搭載。10000kmの信頼耐久性を確保しつつ、小型・軽量にこだわったユニット。エンジンを含めて車体をできるだけ軽く作れば、その分をハイブリッドシステムに充当できますので。

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