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営業終了間際のグランドプリンスホテル赤坂 [東京風景]

赤プリです。10数年ぶりの宿泊です。水晶の柱をイメージしたとされる「新館」(竣工1982年、開業1983年/丹下健三)の営業終了〜取り壊しが惜しくて、泊まりに来ました。

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1辺4mのユニットが雁行しながらV字を描くプラン(中央部はエレベーターホール)で、どの部屋(と言ってしまうと語弊があるのですが)も角部屋になって2面に眺望が開けるのが新館の特徴。

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エレベーターホールから赤坂見附交差点方向の眺めです。赤プリ新館を施工した鹿島建設旧本社ビル跡地で建設中のビルが見えます。竣工予定は2011年11月。地上30階、高さ約160m。

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せっかくなので10数年前と同じように2面眺望な部屋に泊まってみたい気もしましたが、家人の誕生日にかこつけた外泊の提案だったので、家族総出。ツインやダブルで4人は窮屈(というか無理?)なので、和室スイートを選択……。

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言ってみれば畳部屋で、温泉旅館なムードです。畳、ややくたびれています。反対側を眺めてもやっぱり温泉旅館風(窓越しに外を眺めなければ)。

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ふとんを敷けば、まるで合宿所。

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V字プランの要の位置に部屋があるので、赤プリの特徴である「雁行」は堪能できず。

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眺めは赤坂方向ではなく、麹町方向。634mに到達した東京スカイツリーが見えます。しかし、富士山と東京タワーが見えないからといって、なぜ責められなければいけない? 旧館(旧李王家邸/1928年/宮内省)越しに仰ぎ見る新館です。幅広の要はこちら側。

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水栓はグローエでした。開業当時のままでしょうか。シャワーヘッドは新しめのグローエに交換されていたようですが、足を伸ばせないほど狭い樹脂製ユニットバスとの組み合わせはちょっとミスマッチ。と、今さら言っても遅いというか、そんなところも営業終了の遠因でしょうか。

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「55」の数字が散見されましたが、旧館が開業して55周年だからなんですね。営業終了を惜しむ客が多いのか、チェックイン時もチェックアウト時もレセプションはそこそこの混雑ぶりでした。

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首都高4号線上りを走行中に仰ぎ見る姿が好きだったんですけどねぇ。

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3月20日の日常 [東京風景]

ガソリン残量と相談しながら、いつ何の目的でクルマを利用するか考えながら使っています。この日は40kmほど移動しました。道中、通過したガソリンスタンドは、ほぼ半数が閉店しているイメージ。開いている店は大行列。閉まっている店は「売り切れ」「油なし」などのメッセージを掲げてます(写真は東京都杉並区のスタンド)。

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平日だった17日はトラックやワンボックスなどの業務車両が行列の主役でしたが、休日の20日は自家用車とおぼしき車両が主役でした。

埼玉県戸田市の大型ショッピングセンターに行きました。店内各所に「節電中」のボード。照明を落としています。エスカレーターは動いておらず(エレベーターは一部稼働)、みな黙々と階段を上り下りしていました。家電売り場のテレビはすべて電源オフ状態。ただし、エアコン(暖房)は効いており、ちぐはぐな印象(滞在中にも、改善の兆しはありましたが)。

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目黒川の谷筋を見下ろす [東京風景]

JR恵比寿駅西口を出て駒沢通りを通らず、1本南側を並行に走る道をたどって、結婚披露宴会場に向かいました。結構な上り坂。駒沢通りに比べるとだいぶ静かです。小高い丘の上が会場だったのですが、まるでお大尽が住む山の手のお屋敷のよう。元ハンガリー大使公邸と聞いて納得(それ以前は、政治家・河野一郎邸だったとか)。広い庭の向こうが目黒川の谷筋です。街を見下ろすって気持ちいいですね。

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邸を構えるなら丘の上に限りますが、ついつい黒澤映画のひとつ『天国と地獄』を思い浮かべ、ひるんでしまいます。ま、丘の上に邸宅を構えるような身分にはならないと思いますが(掃除が大変そうという発想自体が庶民感覚。自分でしないって)。会場を右手に見つつやり過ごすと、目黒川に向かって曲折しながら下る別所坂。なかなか見どころのあるエリアです。そうと知っていれば早めに出立して徘徊、いや散策したのに。後の祭りです。
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表参道プチ散歩 [東京風景]

キデイランドが大規模改修工事のため仮店舗で営業中だとは知っていましたが、移転先がhhstyle.com(今となっては旧)原宿本店(2000年/妹島和世)だとは不覚にも知りませんでした。7月25日まで10周年サンクスセールしていたんですねぇ。後の祭りです。

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近くの路地ではタイムズがカーシェアリングを始めていました。不覚にも知りませんでした。調べてみたら、ウチの近くにもカーシェアステーションがオープンするらしい。うかうかしていられませんね。

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東京時層地図を使う [東京風景]

明治初期から現代までの地図(明治9-19年/明治39-42年/大正5-10年/昭和3-11年/昭和30-35年/現代)を切り換えられるiPhoneアプリです。

東京・神宮前に用事があったので、さっそく試してみました。目の前の風景は神宮前5丁目ですが、地図上では穏田一丁目だったり穏田村だったりします。実際はビルや住宅ばかりなのに、地図の中では近くにお屋敷があったり茶畑があったりします。静かに興奮します。

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地図を切り換えながら歩くので、目的地まで時間が掛かるのが難(?)。

以前から気になっていた張り紙ですが、穏やかではないですね。

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映画『超高層のあけぼの』 [東京風景]

何度も言っているような気がしますが、高い建物が好きです(高いところに上るのはイヤですが)。日本初の超高層ビルとして知られる霞が関ビルディング(地上36階/147m/1968年)の構想から完成までを描いたストーリー。骨太な映画です。柔構造と国産H型鋼、ユニット工法にデッキプレート工法と、施工期間短縮と低コスト化を実現するアイデアの説明がわかりやすくなされています。存在感ある俳優陣の演技も見どころ。

下の写真は1ヵ月ほど前の霞が関ビル。右は2007年竣工の霞が関コモンゲート西館。高さ175m(地上38階)なので、霞が関ビルより高く、ゆえに霞が関ビルの存在感が希薄になってしまったよう。左下に見える木々はけやきで、霞が関ビルの竣工当時からあるそう。

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映画の制作は霞が関ビルの施工にあたった鹿島建設がおこした日本技術映画社(現カジマビジョン)。建設現場の撮影は、霞が関ビル後に鹿島建設が手がけた世界貿易センタービルディング(地上40階/152m/1970年/東京都港区浜松町)で行われたそう。建設中のビルから周囲を見渡すカットでは、汐留の貨物駅らしき様子が確認できます。建設作業員が高所で梁や柱を軽々と行き来する場面では、体のある部分がひんやりします。

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再開発によって一帯が整備され、「霞テラス」と呼ばれる広場ができています。

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虎ノ門交差点側の階段には、1580年から年号が刻んであります。霞が関ビルの竣工年には特別な細工が施してありました。

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企画展『東京復興』 [東京風景]

──カラーで見る昭和20年代東京の軌跡──の副題がついています。江戸東京博物館で2010年9月26日まで開催中。

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終戦直後の東京を切り取った画像は白黒で見るのが当たり前でしたので、カラーで見ると鮮烈です。カラー映像も必見。

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祭り囃子が聞こえて…… [東京風景]

わかってはいるつもりでしたが、すっかり夏なんですね。連日35℃超えですし。窓を閉め切っていても祭り囃子が容赦なく仕事部屋に侵入してくるので、阿波踊りを見物しに(というより夜店を冷やかしに)、すぐそこの商店街を歩きました。

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毎年のことなので、この日が巡ってくると、「夏」を実感します。
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村井兄弟商会・芝工場門柱 [東京風景]

暑熱に耐えながら渋谷の坂を上っていたら、洋風建築な意匠に遭遇。強烈に興味を引く物件に出くわすと、暑さを忘れますね。「たばこと塩の博物館」のエントランス前にあります。

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村井兄弟商会・芝工場の門柱(一部)がたばこと塩の博物館前にあるのには訳があって、たばこの製造工場だったからです。村井兄弟商会の創業者にして「日本のたばこ王」と呼ばれた村井吉兵衛(1864-1926)は京都の出身。別邸として祇園に建てた長楽館(1909年)はホテル&レストランとして健在で、いつかは訪れてみたい物件のひとつです。

芝工場の竣工がいつなのか調べはついていないのですが、たばこの専売公社化にともなって大蔵省専売局に買収されたのが1904年(明治37年)なので、それ以前なのは間違いありません。芝区芝田町2丁目にあったらしいので、現在の田町駅から浜松町駅にかけて、第一京浜沿い、芝4丁目あたりでしょうか。

柱頭に施された「葉」は、たばこの葉です。

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門柱をきっかけに気分が建築に切り替わったので、国立代々木競技場第二体育館(1964年/丹下健三)を眺めて涼を取り、帰途に就きました。

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シュールなお台場 [東京風景]

ゆりかもめ台場駅とホテル、大規模商業施設に挟まれた空間から見える風景です。過去(地名の由来となった台場です。砲「台」の置き「場」です/1854年)と現代(レインボーブリッジ/1993年)が同居しています。遠くに見える東京タワー(1958年)は、50年前の未来。

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で、東洋と西洋が同居。こういう風景を苦もなく受け入れるところが、日本人の懐の深さ(?)。

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そして、丹下健三設計のフジテレビ本社(1996年)。これら3つを背景に記念写真を撮る人たちが多いですね。

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