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メルセデスAMG「ONE」の生産仕様発表(その1) [クルマ]

F1のパワーユニットを積んだロードゴーイングカーは2017年のIAA(フランクフルトモーターショー)で発表されて以来、メルセデスAMG「Project One(プロジェクト・ワン)」でした。

6月1日に生産仕様が発表され、車名は「ONE」になりました。

ワン!

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2017年登場時のエントリーはこちら↓

https://serakota.blog.ss-blog.jp/2017-09-13

2020年に報告した続報はこちら↓

https://serakota.blog.ss-blog.jp/2020-08-21

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パワートレーンの主要スペックを記しておきましょう。

ボア×ストローク:80.0×53.03mm
排気量:1599cc
システム最高出力:782ps(1063hp)
エンジン最高回転数:11,000rpm
エンジン最高出力:422kW(574hp)/9000rpm
リッターあたり出力:359hp
MGU-K(クランク軸に接続):120kW(163hp)
MGU-FL/MGU-FR(前車軸左右に搭載):120kW×2=240kW(326hp)
MGU-H(スプリットタイプ):90kW(122hp)
最大過給圧:3.5bar

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最高速度は352km/h。

エンジンは直噴インジェクター(最大噴射圧270bar)に加え、ポート噴射のインジェクターを備えているのが、F1との相違点。

早期活性化のためにプレヒーターを備えた触媒を搭載しているのも、量産車ならでは。

ただし、ニューマチックバルブリターンシステムはそのまま受け継いでいるようで、エアの補充はどうする?

パワートレーンを構成するコンポーネントはF1に準じていますが、フロント左右に2基のMGUを備えるため、4WD。メルセデス風に表現すれば4MATIC。

フロントのMGUは左右個別に制御することでトルクベクタリングを実現(ヨーコントロールを行うということでしょう)。

「アクティブエアロ」を装備。

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カーボンモノコックにカーボンボディ、エンジン〜トランスミッションはストレスマウント。

公道を走らせるということは、販売する国の衝突安全や排ガスなどの法規制をクリアする必要があり、開発はひと筋縄ではいかなかったはず。

公式お披露目から5年を経過したとはいえ、量産化にこぎつけたのは立派というほかありません。

大拍手です。



「ONE」の紹介動画には、スージー・ウォルフが出演。

8.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、カタログ値で18.1kmのEV走行が可能。

(つづく)

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