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ドッグクラッチ式トランスミッションのドッグ [モータースポーツ]

E-TECH HYBRIDと呼ぶハイブリッドシステムを搭載するルノー・アルカナは、変速機構に「F1をはじめとするモータースポーツで使用されるドッグクラッチを採用し」と説明しています。

いきなり本題にいきますが、下の写真の矢印の先がドッグクラッチの「ドッグ」です。

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写真は2015年のスーパーフォーミュラが搭載していたリカルド製6速トランスミッションです。

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車両前方、エンジン側からの眺め。

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メインシャフトに伝わってきた力はカウンターシャフト側のギヤに伝わります。メインシャフトのギヤとカウンターシャフトのギヤは常に噛み合っています。

カウンターシャフトのギヤはカウンターシャフト上を空転しています。

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カウンターシャフトに噛み合っているのはクラッチリングで、このクラッチリングをセレクターフォークで動かします(バレルを回転させることにより)。

クラッチリングとカウンターシャフト上のギヤの側面にはそれぞれドッグがあり、このドッグが噛み合うことで(丸囲み部分)カウンターシャフトに力が伝達されます。

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アルカナの変速機構部分です↓

だいぶ様子が異なりますが、スリーブ/ハブ/シンクロナイザーリングといった回転同期機構を持たない点では共通しています。

変速時間短縮が主な狙い。

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ルノー・アルカナについてはこちらを↓



トルク切れのあるコンベンショナルなドッグクラッチ式トランスミッションと、トルク切れのないシームレスな変速を実現しているF1のトランスミッションについては、こちら↓で解説しています。



こんな感じで。

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