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日産サクラのバッテリーとリヤサスペンション [クルマ]

「軽」の電気自動車、日産サクラ、発表されましたね(同時に、三菱自動車のeKクロスEVもデビュー)。

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搭載するリチウムイオンバッテリーの総電力量は20kWhです。

取材会場に展示してあったバッテリーパックを見て、「こんなに小さいの?」と思いました。

下の写真は2010年に発売された初代リーフが積んでいたバッテリーパックで、容量は24kWh。

Nissan Leaf 24kWh(2010)
Nissan_Leaf_24kWh.jpg

古いイメージにとらわれすぎていました。

サクラのバッテリーパック(20kWh)はこの大きさ。

体積エネルギー密度が大きく向上していることをうかがわせます。

Nissan Sakura 20kWh
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だいぶ小さく済ませられるようになったとはいえ、軽自動車のサイズを考えれば大物部品であることに変わりはありません。

サクラのプラットフォームはガソリンエンジンを積むデイズ/ルークスがベースです。

トーションビーム式(TBA)のリヤサスペンションだと、いわゆるセンタートンネル部分に搭載するバッテリーパックと左右のトレーリングアームをつなぐビーム(左右方向の棒)が干渉してしまいます。

下の写真はルークスのリヤサスペンションです。

Nissan Roox 2WD
Nissan_Roox.jpg

サクラは「トルクアーム式3リンク」を採用しています。

TBAは平面視した際、後輪の中心よりも前方にビームが位置していますが、トルクアーム式3リンクの場合、ビームはタイヤ中心の近くに位置。この構造の違いによってバッテリー搭載スペースを確保しています。

後ろから覗き込むと、横力を受けるためのパナールロッド(矢印。左右2本のトレーリングアームに加え、3本目のリンク)が見えます。

Nissan Sakura
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右横から床下を覗くと、トレーリングアームの車体側取り付け点(矢印)の向こうに、駆動用バッテリーがチラッと見えます。

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