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【WEC】ミシュランのハイパーカー用タイヤ [モータースポーツ]

これまでLMP1に対して独占的にタイヤを供給していたミシュランは、ル・マン・ハイパーカー(LMH)にも独占的にタイヤを供給することになりました(これまでと同様、LMGTE Pro/Amに対してもタイヤを供給)。

TOYOTA GAZOO Racing GR010 HYBRIDが装着するタイヤサイズは前後とも31/71R18(幅31cm、外径71cm、内径18インチ)で、LMP1-H規定にのっとって開発された2020年までのTS050 HYBRIDと同じサイズです。

WEC_2021_Rd1_111.jpg

しかし、求められる性能は異なるので、新たに開発しています(主にバーチャルな環境で)。

LMH(GR010 HYBRID)はLMP1-H(TS050 HYBRID)に比べて、

・重たい(燃料搭載量も多い)
・後輪を駆動するエンジン単体の出力が大きい
・ダウンフォースが小さい(コーナーで苦しい)

といった特徴があり、タイヤへの負担が増えて摩耗は激しくなる方向だと、ミシュランは説明しています。

サイドウォールのデザインはアップデートされ、白地にPILOT SPORTの文字が追加されました。

Michelin Tyre for LMH
Michelin_LMH_1.jpg

Michelin Tyre for LMP1
Michelin_LMP1_1.jpg

ドライ路面用のスリック(溝なし)にソフト、ミディアム、ハードのコンパウンドを設定する点に変わりはありませんが、LMP1時代にあったハイブリッドタイヤ(湿った路面向けのスリック。親水性の高いコンパウンドを適用)は廃止されました。

ウエットは2種類で変更なし。従来は溝深さの違いで「ウエット」と「フルウエット」に分けていましたが、2021年シーズンからは「ドライングウエット(Drying Wet)」と「フルウエット」の2種類になります。

ドライングウエットは従来ハイブリッドが受け持っていた、湿った(ダンプ、Damp)、あるいは乾きつつあるコンディションも受け持つことになります。

Michelin_2021_Spa.jpg
(クリックで拡大)

TOYOTA GAZOO Racingと行ったタイヤテストの様子はこちら↓



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