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新型ポルシェ911 GT3 Cup登場(先代とのスペック比較あり) [モータースポーツ]

新しいポルシェ911 GT3 Cupが登場しました。

プレスリリース上の表記では、「Porsche 911 GT3 Cup(992) model year 2021」です。

先代は991.2の911がベースでしたが、992ベースに生まれ変わったというわけです。

Porsche 911 GT3 Cup(992)
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991.2ベースはこんなふう。

Porsche 911 GT3 Cup(991.2)
M18_3972_fine.jpg

歴代カップカーはこちらの過去エントリーでご確認ください↓

【2019 F1第1戦】歴代ポルシェ911 GT3 Cupカー
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2019-03-19

新旧Cupカーのスペックを比較してみましょう。

Porsche_911_GT3_Cup_2021_m.jpg
(クリックで拡大)

エンジンの最高出力が向上しているのが、新型のポイントのひとつ。

357kW(485hp)から375kW(510hp)に上がっているのですが、主に高回転化によって出力向上を図っていることが、スペックの比較から推察できます。

素晴らしくいい音がしていることは、動画で確認できます。



ストラット式だったフロントサスペンションがダブルウィッシュボーン式になったのも、大きな変更点。ダンパーに軸方向の力のみが入るようにする(横方向の力は入らない)ことで、ダンパーを適正に機能させるのが狙い。

フロントタイヤはサイズがアップしています(27/65-18→30/65-18)。

リヤタイヤのサイズは変わっていませんが、ホイールのリム幅が広くなっています。

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Porsche 911 GT3 Cup(992) model year 2021の発表に合わせ、ミシュランは専用タイヤを発表しました。

MICHELIN Pilot Sport Cup N3です。

サイドウォールのロゴが新しくなっています。

michelin-pilot-sport-cup-n3.jpg

フロントタイヤのサイズアップにより、ラテラルグリップは10%向上。リヤは0.9kgの軽量化を果たした(前後重量配分の適正化に寄与)と説明しています。

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「ターボ」のワイドボディがベース。プレスリリースでは「前モデルのリヤ幅を28mm上回っている」と説明しているので、表組みで記している先代の全幅はミラー込みでしょうか。

リヤホイールハウスの前に冷却エア用のインテークダクトがあります。

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ボンネットフードはラジエター用のエアアウトレットが目立ちます。ラジエターは「アグレッシブなドライビングを予防するため」、あえて位置を変えなかったそう。

ドアとエンジンフード、リヤウイングはCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製ですが、ボンネットフードはリペアコストを考え、あえてアルミ製としています。

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大きくなったリヤウイングとフロントリップスポイラーによって、新型Cupカーは先代よりも大きなダウンフォースを発生するそう。

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リヤウイングの支持はスワンネック型に変更されています(11段階で角度調整が可能)。

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コクピットも一新され、一気にモダンになっています。

ステアリングホイールはCFRP製となっており、スイッチ類の配置が見直されています。液晶ディスプレイも大きくなっていますね(10.3インチ)。

センターにあるラバースイッチパネル(RSP)と10個のボタンは、ポルシェ919ハイブリッドからの引用。

シートには2段階の高さ調整機能が追加されました。

Porsche 911 GT3 Cup(992)
img_30.jpg

Porsche 911 GT3 Cup(991.2)
M20_1816_fine.jpg

エンジンをストールさせた場合は自動的にハザードライトが点灯するようにしたのは、スタート時の安全性向上の面で朗報ですね。

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いやぁ、カッコイイなぁ。テールランプが横一文字だし(そこ?)。

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