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WECシーズン9と2021年ル・マンのエントリー受付&規則変更 [モータースポーツ]

12月4日にWEC(FIA世界耐久選手権)シーズン9のエントリー受付が始まりました。締め切りは2021年1月14日で、この日から2021年ル・マン24時間のエントリー受付が始まります。

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スポーティングレギュレーションの変更がいくつか発表されたので、抜粋してお知らせします。

予選
近年はふたりのドライバーの合計タイムでグリッドが決められましたが、2021年はセッションに参加するふたりのドライバーのうち、どちらか一方の最速タイムでグリッドが決まります。

各車両につき、10分間のセッションが2つ設けられます。ハイパーカーとLMP2はセッションを共有。LMGTEは別です(LMGTE Amはブロンズドライバーの参加が必須)。

LMP2
LMP2チームにシルバーまたはブロンズドライバーが少なくとも1名必要なことに変わりはありませんが、シーズン9からはブロンズドライバーがいるチームは新しく分類され、表彰されることになりました。

テスト
ハイパーカーは5年間設けられるホモロゲーションサイクルの最初のシーズンを迎えるため、シーズン開幕前およびシーズン中のテストが増やされることになりました。

LMP2とLMGTE Amも追加テストが認められますが、LMGTE Proは2020年と同じ条件です。

コスト削減
ハイパーカーを走らせるチームの運営スタッフは40名(ハイブリッド車の場合は43名)に制限されます(ル・マン24時間を除く)。

レースナンバー
レースナンバー(カーナンバー)は、1から999までの間で先着順に選択できます。現役のLMPチャンピオンチームには、ナンバー1を選択できる権利が与えられます。

ル・マン24時間のスケジュール
現在の健康(新型コロナウイルスが影響)と経済の状況を考慮し、ル・マン24時間は短縮して開催されます。

車検とレース前のチェックはレース前週の金曜日と土曜日に実施。日曜日のテストデイに加え、翌土〜日曜日のレースでも有効になります。プラクティスと予選セッションのスケジュールも変更されます(詳細は後日発表)。

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【FE】アウディe-tron FE06とFE07の透視図 [モータースポーツ]

「新開発したパワートレーンを見せてくれるなんて太っ腹。新シーズンに向けてやる気出してるな」と思った(11月26日)のも束の間、アウディはシーズン7(実質的に2021年シーズン)限りでフォーミュラEから撤退すると発表しました(12月1日)。

これまで、アウディは技術パートナーのシェフラーと共同でパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)を開発していましたが、シーズン7に投入するFE07で初めて、完全自社開発に切り換えました。

すなわち、意欲作(だったのに……)。

Audi e-tron FE07
FE07_ext.jpg

FE07の詳細については、こちらでご確認ください↓



新旧を見比べてみましょう。

まずはシーズン6(2019/2020)のFE06から。

Audi e-tron FE06
FE06_cutaway.jpg
(クリックで拡大)

こちらはFE07。

Audi e-tron FE07
FE07_cutaway.jpg
(クリックで拡大)

FE07のイラストはリヤサスペンションが省略されていますね。

ほとんど変化はないように見えます。

こちらがMGU(モーター/ジェネレーターユニット)とインバーター。

MGU05.jpg

autosport webのレポートでも触れていますが、MGUを奥のほうに90度倒した状態が正規の搭載状態です。

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