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縮む準備をして路面追従性を高めるヤマハの『ExTRAS』 [クルマ]

MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.163 (モーターファン別冊)』でヤマハの相互連携ショックアブソーバー(ダンパー)、REAS(リアス)に関する記事を掲載していることは、前回紹介しました。

『自動車技術の出発点』第12回はヤマハのREAS↓
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2020-04-13

REASの進化形として開発中のショックアブソーバーが、ExTRAS(エクストラス)です。

MFi_163_ExTras_1b.jpg

ExTRASについても『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.163 (モーターファン別冊)』で解説しています。

通常の高圧ガス封入単筒式ショックアブソーバーは、ロッドを押し出す方向の力が常に掛かっています。そのため、旋回時の内輪にはインリフトを促進する方向に力が働きます。

一方、ExTRASはロッドを引き込む方向に力が掛かっています。そのため、旋回内輪は突っ張ることなく、路面追従性の点で有利だというのがヤマハの説明です。ロッドは縮む準備をしているので、旋回外輪の反応もいい、と。

MFi_163_ExTras_2b.jpg

最初にトヨタ4ランナー(国内未導入)で、ExTRAS非搭載車と搭載車の乗り比べを行いました。4ランナーを運転できること自体がうれしかったのは事実。大柄なクルマならではのユサユサと揺さぶられる独特な動きは、それはそれで特徴的で、「いいねぇ、これ」と頬が緩みます。

しかし、今回の目的はそこではなく、ExTRASの効果を確かめることです。旋回姿勢に持ち込むまでもなく、乗り換えてタイヤがひと転がりかふた転がりしただけで、違いがわかります。ユサユサが断然少なくなります。で、硬くない。

IMG_9458.jpg

上の写真は、ExTRASの機能を体感できるキット。ロッドが飛び出している左側が高圧ガス封入単筒式ショックアブソーバーを再現したもの。右はExTRAS。

放っておくと引っ込んでしまうロッドを伸ばした状態をデフォルト位置としているので、突っ張らないし、縮む際の反応がいい、というわけです。



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