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『自動車技術の出発点』第12回はヤマハのREAS [クルマ]

『Motor Fan illustrated』誌では『自動車技術の出発点』を隔号で連載しています。4月15日に発売の『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.163 (モーターファン別冊)』では、ヤマハのREASを取り上げています。

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REAS(Relative Absorber System:リアス)は、ヤマハ発動機が商品化した相互連携ショックアブソーバー・システムです。

簡単にいうと、ショックアブソーバー(ダンパー)が左右同相にストロークする際はしなやかに動き、逆相に動くときは減衰力を上乗せし、ロールを抑える方向に機能します。

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左右輪をつないでロールのみ減衰力を付加するシステムがREAS(1997年)、右前左後と左前右後をX字状につないでロール、ピッチともに減衰力を付加するシステムがX-REAS(2001年)です。

REAS/X-REASを開発するに至った背景と、システムの詳細については誌面でご確認ください。

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下の写真は、ショックアブソーバーが同相に動いたときは減衰力を上乗せせず(軽く動く)、逆相に動いたときだけ上乗せする働き(重たくなる)を体感できるモデルです。

中央にあるのが、逆相時のみ減衰力を付加するセンターユニット。誌面でも説明していますが、効果、よくわかります。

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実際のセンターユニット(REAS)です。

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ヤマハ発動機の車体系システム開発は、REAS/X-REASから、車体の振動を減衰するパフォーマンスダンパーへと発展していきます。

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最新形は、マイナス反力を使って旋回内輪の路面追従性を高めるショックアブソーバー「ExREAS(エクスリアス)」ですが、その話はまたいずれ。

取材会場はコミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)でした。

https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/

取材の合間に、絵柄がかわいい「オリジナルラムネ」をいただきました。

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コロナウイルスの影響で残念ながら休館中ですが、3階のプラザカフェでカフェ系メニューを注文するとついてきますし、レジで販売もしているそう。



https://www.facebook.com/serakota/

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