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【HOW TO BUILD A CAR】レッドブルRB8のアンダーカット・ダクト [F1]

エイドリアン ・ ニューウェイ HOW TO BUILD A CAR - F1 デザイン -』日本語版に収録されている、「そうだったんだ!」となるエピソードをもうひとつ紹介しましょう。

2012年のレギュレーション変更で、排気の出口をフロア上面かつ後端に位置させることができなくなりました。エキゾーストブローイングやホットブローイングと呼ばれた、排気のエネルギーを使ってフロアで発生するダウンフォースを増加させる技術を実質的に禁じるためです。

レギュレーション変更によって、テールパイプの出口は2011年までよりもかなり前方、かつ高い位置に置かなければならなくなりました。

条件は厳しくなったものの、排気が持つ空力的なメリットは引き続き享受したい。エイドリアン・ニューウェイ氏がレッドブルの技術者とともに編み出したのが、RB8で採用した「アンダーカット・ダクト」です。

排気はスロープを降りてリヤタイヤの内側に向かい、サイドポンツーン側面に沿った空気の流れは排気と干渉せず、トンネルを通ってフロア後端中央部に向かいます。

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アンダーカット・ダクトが生まれた背景や効果については、CHAPTER 73と74に記述があります。

この技術に関しても、詳細な自筆の解説図が付いています。

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