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ホンダPUの「エンジン11、ポジション5」は「7」まであった [F1]

「エンジン11、ポジション5」は、2019年のF1第9戦オーストリアGPで、追い上げを図るマックス・フェルスタッペン選手に対し、ピットから飛んだ指示です。制御モードのポジションを変えろと。

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「エンジン11」はパワーユニットの制御モードで、簡単にいうと、数字が大きいほどパワーアップします。引き換えに、信頼性が犠牲に。

トップが見えていたので、「なんとかここで勝利するんだ」という意気込みを込めて(もちろん、それで壊れては困るので、そこは確認しながら)、60周目に「エンジン11、ポジション5」の指示を出したのでした。ポジション4から5へのアップでした。

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放送で流れたのは「エンジン11、ポジション5」だったので、象徴的な言い回しになりましたが、実際にはポジションは「7」まであり(オーストリアGPの場合。サーキットによって異なります)、62周目に一気に2つポジションを上げて切り換えています。

その効果もあって69周目にC・ルクレール選手を追い抜き、フェルスタッペン選手はトップに立ちました。そして優勝。

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なので、最強なモードは「ポジション7」です。

上記の情報は、『東京モーターショー2019』期間中に行われたシンポジウムでの、浅木泰昭さん(HRD Sakura F1パワーユニット総責任者)の講演に基づいています。

ホンダのパワーユニット競争力の推移については、こちら↓



シンポジウム全体のレポートについては、こちらをご参照ください。



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