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【TMS2019】ブレードスキャンADBとDMD [クルマ]

KOITO(小糸製作所)のブースを通りがかったら、タイミング良く、ブレードスキャンADBの機能を説明しているとことでした。

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ADBはAdaptive Driving Beamの略で、可変配光システムのこと。基本的にはハイビームで走行し、車載カメラが対向車や先行車を検知すると、その部分だけハイビーム領域をカットします。

LEDチップを複数並べて点消灯制御するアレイ式ADBよりも緻密に制御できるのが、ブレードスキャンADBの特徴です。

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2019年8月29日にマイナーチェンジしたレクサスRXで、世界で初めて採用されました。

最も内側のユニットがブレードスキャンADB。レクサスの呼称では、ブレードスキャンAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)。

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高速で回転するブレードミラーが、LEDの光を反射。ミラー面の角度変化により、LEDの光を左右に動かし、残像効果を用いることで前方を照射します。その際、LED(12個)を点消灯することで、対向車や先行車の部分を遮光します。

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矢印の先が、高速回転するブレードミラー。

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レクサスの公式動画に、機能と仕組みがわかりやすくまとまっています↓



ブースには、各種ADBが展示してありました。マツダ3のADBはKOITO製なのですね(右列中段)。

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前回のTMS(2017年)では開発中だったブレードスキャンADBが、今回(2019年)は実用化されていました。ロードマップを見ると、ブレードスキャンの先に高解像プロジェクション(DMD)とあり、2021年に実用化を見込んでいることがわかります。

次回(2021年)のTMSが楽しみです。

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DMDはDigital Micromirror Deviceの略で、極小のミラーを個別に制御することで解像度の高い(分割が細かい)制御を実現する仕組み。

マレリ(Marelli)のブースにユニットが展示してありました。

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メルセデス・ベンツSクラスでデモンストレーションを行っています。最も内側(矢印)がDMDユニット。84セグメントのアレイ式ADBと組み合わせて使用しています。

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1.39cm2の面に配置した130万個のミラーがLED(3個)の光を反射し、路面を照射。高解像度なので、路面にグラフィックや文字を照射することが可能。

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メルセデス・ベンツが公式動画で解説しています↓



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