SSブログ

【WEC富士6時間2019】セクター3で3秒タイムを縮めた(?)TS050ハイブリッド [モータースポーツ]

最終コーナー立ち上がりで抜いたLMP1ノンハイブリッドに、ストレート後半で難なく抜かれる様子は、見ていて痛々しいものがありました。ドライバーにはどうしようもなく、フラストレーション溜まるだろうな、と。

WEC_2019-2020_Rd.2_430.jpg

2019-2020 FIA WEC富士6時間耐久レースで、TOYOTA Gazoo Racingの7号車、8号車(TS050ハイブリッド)に課されたサクセスハンデについては、リンク先でご確認ください。

https://serakota.blog.ss-blog.jp/2019-10-04-1

重量のハンデや最大燃料流量のハンデ、1周あたり放出エネルギーのハンデなどで、7号車は前戦に対し1.4秒、8号車は1.0秒遅くなるように調整されました。

2018年と2019年のラップタイムを比較すると、確かに遅くなっています。

しかし、ハンデを課されたにもかかわらず、最高速自体は伸ばしていることがわかります。効率を高めた空力パッケージの効果も発揮されたのでしょう。

ただし、車速の高い時間は長続きせず、ストレート後半ではLMP1ノンハイブリッド勢に対し、大きく戦闘力を失ってしまう状況でした。

2018_2019_fuji_1.jpg

2018年のセクタータイムと比べてみると、高速セクションのセクター1で大きくタイムを落としていることがわかります。※

一方で、低速テクニカルセクションのセクター3では、2018年に対して約3秒もタイムを縮めています。※ 昨年より28kgも重たくて、エンジンパワーもモーターアシストも減らされた状態にもかかわらず。

2018_2019_fuji_2.jpg

どうやって取り戻したのでしょうか。車両側の対応だけでなく、ドライバーの頑張りがあったに違いありません。

いまさらですが、見どころはセクター3でしたね。あれだけハンデを食らった状態で3秒速くするっていったい……。※

WEC_2019-2020_Rd.2_416.jpg

いつの日か、ハンデやEoTを取り除いた素の状態でタイムアタックを行い、TS050ハイブリッドの真の実力を見せてもらいたいものです。

WEC_2019-2020_Rd.2_408.jpg

※2018年と2019では計測ポイントが異なり、セクター1は長く、セクター3は短くなっていることがわかりました。ですので、「3秒縮めた」は「????」です。

ご指摘くださった 呪われしshjTurtle @shjTurtleさん、ありがとうございます。

https://www.facebook.com/serakota/

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車