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フォーミュラE車両「ポルシェ99Xエレクトリック」発表 [モータースポーツ]

ポルシェは11月22日に開幕するフォーミュラEのシーズン6(2019/2020年)から、フォーミュラEに参戦します。そのフォーミュラEに投入するフル電動車両、ポルシェ99Xエレクトリック(Porsche 99X Electric)を発表しました。

ボディワークは全車共通なので、外から確認できる他チームとの違いはカラーリングのみです。

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白/黒/赤のワークスカラーをまとっています。

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「99X」は、ポルシェのレーシングカーと2ドアスポーツカーに与えられるネーミングの法則を受け継いだもの。9を重ねて使ったのは、「フォーミュラEプロジェクトの重要性を強調している」と、ポルシェは説明しています。

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パスカル・ズーリンデンが、GTワークスレーシング(911 RSRで参戦するWEC LMGTE Proなど)に加え、フォーミュラEプロジェクトも面倒を見ると発表されました。

車体のロゴが示すように、アンシス(Ansys)やボーダフォン(Vodafone)といったスポンサーが付いたのがわかります。シミュレーションソフトウェアを扱うアンシスとのパートナーシップは、サーマルマネジメントやエネルギーマネジメントでの協力関係を示しているのでしょうか。

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タイトルスポンサーはタグホイヤーで、チーム名称は「タグホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム(TAG Heuer Porsche Formula E Team)」です。

独自開発が可能なモーター、インバーター、ギヤボックスのことはまとめて、「ポルシェEパフォーマンス・パワートレーン(Porsche E-Performance Powertrain)」と呼んでいます。2017年まで参戦していたWEC LMP1の経験を生かして開発。かつ、発売間近のフル電動4シータースポーツのタイカンと技術を共用していると説明しています。

主要スペックはこちら。

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(クリックで拡大)

919ハイブリッドで参戦した2014年のWEC LMP1のように、いきなり高い戦闘力を見せつけるのでしょうか。

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ポルシェ・タイカンがニュル北コースで7分42秒を記録 [クルマ]

2019年9月4日に発表されるポルシェ初のフル電動4ドアスポーツカー、「タイカン(Taycan)」のプロトタイプがニュルブルクリンク北コース(20.6km)でタイムアタックを行い、7分42秒で周回しました。

モーターの出力は600ps以上、0-100km/h加速は3.5秒以内と発表されています。モーターは前後にそれぞれ搭載するため、4輪駆動。

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「4ドア・エレクトリックカー」部門での新記録だそう。

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ちなみに、ポルシェ911カレラSの2012年の記録が7分37秒9です。

911カレラSを含め、ポルシェ主要モデルの記録とオンボード映像へのリンクはこちら↓
https://serakota.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03

タイカンのオンボード映像です↓



「2ドア・エレクトリックカー」のNIO EP9は、2017年5月に6分45秒9でニュル北コースを周回しています。

オンボード映像↓



NIO EP9の関連エントリー↓
https://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-11-29

タイカン、加速時に発する「ムウウウン」という音が独特ですね。

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上海の郊外で見かけたもの [旅(海外)]

上海の郊外に超短期滞在しました。観光名所のひとつ、外灘(バンド)からは約30km離れた場所でした。しかし、上海国際サーキットには近い(約5km)という位置関係。

窓外の景色が霞んでいるのはやはり、空気が汚れているせい?

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ホテルの部屋に備え付けの、火災のときに使うヤツ(そして、使わずに済ませたいヤツ)。握りこぶしに力が入っています。

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ほんのちょっと歩いて最寄りのローソンまで。見慣れた飲み物が見慣れない表情をしています。

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ローソンや飲食店が地上階に入居するビルの外観。

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敷地の一角に、電気自動車の充電設備がありました。

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バスに乗って出かけます。道中、インターナショナルスタイルっぽい建物を発見(街自体新しいので、築浅だと思いますが)。

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これまた斬新な建物が……と思いきや、建設の途中で放置されている模様(こういう建物があちこちにあります)。

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こちらはできたてで入居者募集中?

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上海国際サーキットの真横を通りました。

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サーキットの敷地内には、出荷前らしきフォルクスワーゲン車がたくさんとまっていました。

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VWゴルフもフロントエアカーテンを採用 [クルマ]

いよいよというか、ようやくというか、VWゴルフにディーゼルエンジン搭載モデルが追加になりましたね。チョイ乗りしましたが、(室内にいる限り)静かだし、力強い。

というようなインプレッションはこちらでご確認ください↓
https://motor-fan.jp/article/10011071

フロントバンパーの端っこを見るクセがついていけません。このアングルで気づいたら、たいしたものです。

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よく見ると、空気の通り道(矢印)が設けてあります。

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フロントタイヤの外側にエアカーテンを作り、フロントタイヤが発生させる乱流が外側に広がらないようにする狙い。ドラッグ(空気抵抗)低減のためです。

エアカーテンを説明した直近のエントリーはこちら↓
https://serakota.blog.so-net.ne.jp/2019-08-07

アウトレット側(矢印)を見ます(ステアリングは少し左に切った状態)。

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走りだったり効率だったりをことさら意識したクルマだけが採用しているわけではありません。

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ニッサンR89Cで初投入したオリフィスLSD [モータースポーツ]

『Motor Fan illustrated』(三栄)では『RACING CARエンジニアの流儀』(TEXT:永嶋 勉)を連載しており、『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.155 (モーターファン別冊)』では16回目(LAP16)の記事を掲載しています。

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これまでサスペンションの設計やトラックエンジニアリング、タイヤ摩擦円の上手な使い方などについて触れてきましたが、『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.154 (モーターファン別冊)』からはデフ編に突入しています。

Vol.154では、1987年のブルーバードSSS-R(U12)が搭載したビスカスLSDを取り上げ、Vol.155では同じ回転差感応型ながら回転差の2乗に比例して伝達トルクが大きくなっていく(差動制限が強くなっていく)オリフィスLSDを取り上げています。日産自動車のグループCカーが搭載していました。

初投入は1989年12月のJSPC(全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権)最終戦、鈴鹿1000kmでした(R89C)。1990年のR90CP以降もオリフィスLSDを搭載しています(下の写真はR90CP)。

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開発・製造を担ったユニバンスに、カットモデルが残っていました。下の写真で「油圧機構」として囲ってある部分が差動制限力を発生させる部分です。ピストンらしきものが見えますね。

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Vol.155では、オリフィスLSDを採用するに至った経緯を説明しています。

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9月14日発売のVol.156で作動原理を解説すべく、鋭意制作中です。断面のイラストは必見。

ネーミングの由来となったオリフィス(流体を通す小さな穴)が見えます。

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シフトレバー基部のプレートめくれ [VWゴルフVII 40th Edition]

パソコンに向かってキーボードを打っていたら、左手の薬指がチクッとしました。「何だ?」と思って指先を見たら、傷口が……。よく見たらシャツの裾に血が付いているではありませんか……。

どこで切ったんだろうとしばし黙考。思い当たる節がありました。

これです。クルマに乗ると、スマホをいつもこのスペースに入れているのですね。シフトレバーの前方にある、かつては灰皿があったスペース。

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シフトレバーの後方にあるスペースに置いてもいいのですが、ここに置いてしまうとカップホルダーが使えない(ドアポケットを使ってもいいんですが……)。

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シフトレバーの前方にスマホを出し入れするうち、化粧プレートがめくれ上がった模様(矢印)。それに指を引っかけて出血と相成った次第(涙)。

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VWゴルフ7ユーザーのみなさん、お気をつけください。

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可変バルブタイミングシステムとアイシン「コムセンター」 [クルマ]

『自動車技術の出発点』の取材でアイシン精機にお邪魔したのは7月半ばのことでした。連載8回目(隔号掲載)の記事(6ページ)は『MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.155 (モーターファン別冊)』に掲載しています。

アイシン精機における可変バルブタイミングシステム(VVT)開発の「出発点」と、現在までの開発の推移、そして今後の展開についてお話を伺いました。

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取材はアイシン精機本社地区(愛知県刈谷市)で行ったのですが、同地区内にある「コムセンター」に「出発点」となったヘリカル式VVTが展示してあると聞き、案内していただきました。何年ぶり何度目かの見学です。

コムセンター(見学自由。8月19日まで臨時休館中。https://www.aisin.co.jp/pickup/com/)には、アイシングループの各種製品が展示してあります。

下の写真は1階のヒストリーゾーン。

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その一角に、ヘリカル式VVTは展示してありました(手前で大きく写っているのはベーン式VVTですが)。

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2階には最新の製品が展示してあります。

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VVTのコーナーがあります。

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次の予定があって長居できない状況だったのですが、トランスミッションなどいろいろなコーナーが目に入り、順番に見学していきたい衝動に駆られます。

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ちょっとだけ見てみましょう。こちらはレクサスLC500やLS500が搭載する10速AT。

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最新ピストンの展示もあります。

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じっくり見学するなら、半日は確保しておきたいですね。

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今度は中国で記録に挑戦するVW ID.R [モータースポーツ]

もう完全にフォルクスワーゲン(VW)のお先棒を担いでいますが、ニュースリリースが届くと、つい読んでしまうのです。画像が目を引くし……。

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最高出力500kWの電動プロトタイプ車、ID.Rのプロジェクトは、ニュルブルクリンク北コースのタイムアタックで終了だと思っていたのですが、まだ続くのですね。

今後は中国でタイムアタックを行います。合わせてカラーリングを一新。ブルーからレッドに変わりました。

直近のエントリーはこちら↓
https://serakota.blog.so-net.ne.jp/2019-08-05

今度のタイムアタックのステージはTianmen Mountainです。

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英語表記だとピンときませんね。漢字で表すと天門山です。湖南省にある標高1518.6mの山。

標高1260mの位置に天門洞(Heaven's Gate)があり、そこに向かう全長約10kmの通天大道(Big Gate Road)がタイムアタックのステージです。「少なくとも99のタイトヘアピンがあると言われる」とプレスリリースでは説明しています。

中国では2020年にVWの電気自動車専用ブランド、「ID.」が導入されます(ドイツ本国では第1号モデル、ID.3の予約が始まっています)。

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中国有数の観光名所でデモンストレーション走行を行うことで、「電気自動車を買うならVW」を刷り込む狙いでしょう。

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で、いつアタックするんだろう?(プレスリリースには書いてない……)。

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「MOPARを探せ」状態なフィアット500X [クルマ]

フィアット500X(チンクエチェント・エックス)に乗りました。

試乗レポートはこちら↓
https://motor-fan.jp/article/10010977

いつものようにエンジンルームを覗いたのですが、コンプレッサーハウジングに「MOPAR」の文字が。主張が強い。

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よく見るとエンジンルーム内はMOPARだらけで、コンプレッサーハウジングの他にバッテリー、オルタネーター、ラジコアサポートにも主張の強いロゴが確認できます。

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ブレーキパッドもMOPAR。

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サイレンサーもMOPARです。

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MOPAR(モパー)はクライスラー純正パーツのブランドです。MOtor(モーター)とPARts(パーツ)を組み合わせた造語。MOPARのロゴがたくさんあるということは、クルマのあちこちに純正パーツが使われていることになります。

2009年にフィアットがクライスラーに資本参加し、2014年に両者が合併してFCA(Fiat Chrysler Automobiles)が誕生しています。そんな経緯から、フィアット車にもMOPARが使われるようになりました。MOPARであふれていると、事実とは逆で、クライスラーがフィアットを支配しているように見えてしまいます。

ところでMOPAR、アメリカでは古くからモータースポーツ活動へのスポンサードを行っています。NASCARとの関わりはなくなってしまいましたが、ドラッグレースでは健在。

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これは刷り込まれますね。

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DS 3クロスバックのマトリクスLEDビジョン [クルマ]

東京・代官山を起点に2時間ほどDS 3クロスバックを運転しました(10日ほど前のことですが)。

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試乗レポートはこちら↓
https://motor-fan.jp/article/10010972

ヘッドライトのLED化、どんどん進んでいますね。ADB(Adaptive Driving Beam:ハイビームの可変配光システム)の採用も珍しくありません。

DS 3クロスバックも採用しています。DSオートモービルの呼称では「DS マトリクスLEDビジョン」

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カメラで捉えた前方の情報から、ハイビーム側の15のセグメントを点消灯して、先行車や対向車を眩惑しない仕組み。コーナーに合わせて照射範囲をコントロールする機能も備えています。

とくに郊外(もっとはっきり言うと田舎)での夜間走行では、心強い機能です。

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サプライヤーどこだろう? と思って覗き込んでみたら、ヴァレオ(Valeo)製でした。

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