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【WECシーズン8】LMP1のEoT(918kg対824kgと833kgの戦い) [モータースポーツ]

シーズン8開幕前の合同テスト、プロローグを前に、LMP1カテゴリーに適用されるEoT(技術均衡調整)が発表されました。開幕戦シルバーストン4時間をはじめ、最終戦ル・マン24時間以外のレースで適用される予定。

技術力が高くて速いTOYOTA GAZOO Racing TS050ハイブリッドと、相対的にパフォーマンスに劣るプライベーター(ノンハイブリッド)との性能差を縮める策です。

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2019年5月に行われたシーズン7第7戦スパ6時間の数値をベースに、TS050ハイブリッドの最低重量を14kgプラスする格好です。その結果、車重は918kgになります。本来、LMP1の最低重量は878kgに定められていますので、+40kgです。

LMP1ノンハイブリッドの自然吸気エンジン搭載車(レベリオン/ギブソン)は824kgですので、TS050ハイブリッドとの差は94kgになります。ターボエンジを搭載するLNT(ジネッタ/AER)は833kgで、85kg差。

聞くところによると、ル・マン以外のサーキットでは100kgの重量差はラップタイム約2秒のハンデとなるそう。

何度も繰り返しお伝えしていますが、最高出力に影響を与える最大燃料流量は、ハイブリッドに対してノンハイブリッドは43.75%大きく設定されています(前シーズンから不変)。

LMP1 EoT 2019-2020 Silverstone
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さらに、シーズン8ではサクセスバラスト制が導入されることになりました。優勝した車両に対し、最大50kgまでのハンデウエイトが課されることになります。

「勝ち続けるのは簡単ではない」と、TOYOTA GAZOO Racing陣営は認識しているようです。ま、確かに、144kgも重くなる可能性があるんですからね。

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