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【2019 F1第1戦】トロロッソSTR14の壊れたリヤウイング翼端板の使い道 [F1]

3月15日金曜日の現地時間19時45分から、田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターの、いわゆるカコミ会見がありました。

会見が終盤に差し掛かった頃、レッドブルとトロロッソのドライバー、それにトロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トスト氏がぞろぞろとホンダのホスピタリティにやって来ました。

ホンダの山本雅史モータースポーツ部長が50ウン回目の誕生日を迎えるので、サプライズでお祝いをしようという魂胆です。

途中はしょって記念撮影。左からクビアト(トロロッソ)、山本部長、アルボン(トロロッソ)、ガスリー(レッドブル)、フェルスタッペン(レッドブル)です。

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アルボンが持っているトロロッソSTR14のリヤウイング翼端板に、ドライバー4名とトスト氏のサインが入っています。

で、この翼端板。アルボンがフリープラクティス1回目でクラッシュを喫して壊した翼端板です。「このためにクラッシュしたんだよ(I crashed for this.)」と言って、笑いを誘っていました(「違うだろ!」と突っ込んでください)。

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持たせてもらいましたが、軽さに驚き(CFRP製)で、塗装も見事。山本部長がかなりうらやましい。

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機内持ち込み手荷物として持って帰るそうです。

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【2019 F1第1戦】参戦10チームの車両を同アングルで撮影 [F1]

これ撮るためにメルボルンまでやってきたようなものです(ちょっと大げさか)。ピットレーンを通過するマシンを、メディアセンターから見下ろす格好で撮りました。

あとでじっくり眺めるつもりですが、皆さまにもおすそ分けいたします。近くで見るともっとよくわかるのですが、バージボードまわり、開幕戦の時点ですでに複雑で手が込んでいます。

サイドポンツーンやエンジンカウルの絞り込み具合もご確認ください。

肉眼で見ると、フェラーリはマット(つや消し)塗装のマットっぷりが目を引きます。

Mercedes-AMG F1 W10 EQ Power+
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Ferrari SF90
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Red Bull RB15
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Renault R.S.19
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Haas VF-19
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McLaren MCL34
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Racing Point RP19
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Alfa Romeo C38
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Toro Rosso STR14
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Williams FW42
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いやぁ、F1カッコイイなぁ。

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【2019 F1第1戦】IHIターボチャージャーとホンダ [F1]

メルボルンのアルバートパーク・サーキットで、2019年F1開幕戦オーストラリアGPが開催中です。

Hondaのスタッフが着ているウェアの右袖に、「IHI turbocharger」のロゴがありました。

これ、2018年仕様との相違点です。

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2018年11月13日、IHIは「HondaとF1レースにおけるテクニカルパートナーシップを締結」とするプレスリリースを発行しています。

詳しくはこちらをご覧ください↓
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2018/industrial_general_machine/2018-11-13/index.html

契約期間は、2019年から2年間。

「ターボチャージャーの開発において、今後、より一層強固な協力体制を構築」

「HRD Sakuraと共にコンセプト段階から検討・評価を進め、本パワーユニットが最高のパフォーマンスを発揮できるようIHIの持つエンジニアリング力を駆使して、ターボチャージャーの開発に協力していきます」

と説明しています。

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楽しみです。

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【2019 F1第1戦】F1ファンゾーンを歩いてみる [F1]

パドックに隣接したF1ファンゾーン(F1 FAN ZONE)とチャンピオンズ・ゲートウェイ(CHAMPIONS GATEWAY)を歩いてみます。

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地図(矢印の先がF1ファンゾーン)で見ると小さな丸にすぎませんが、実際は広大です。

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木曜日は、参戦全チームのドライバーが出席するオートグラフセッションがあります。

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オーストラリア出身のダニエル・ルカルドが所属するルノーとフェラーリの列が極端に長い(並んでいる人のキャップの色で、どのチームの列かわかってしまうという……)。

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リカルドを追い出した(?)格好のレッドブルは、わかりやすいほど不人気でした(セッションまで間があったからかもしれませんが)。

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配りものです。

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「グランプリ・モーターショー」と銘打つくらい、自動車ブランドの展示ブースがたくさん並んでいます。下の写真は公式プログラムの紹介記事。

アルファロメオ、アルピーヌ、アストンマーティン、フェラーリ、ジェネシス(初出展)、ジャガー、ランボルギーニ、ランドローバー、マクラーレン、ポルシェ、ルノーの11ブランドが出展しています。

あれ、ホンダは? メルセデス・ベンツもないけど。

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アストンマーティンはDBSスーパーレッジェーラとヴァンテージを展示していました。

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アルピーヌです。

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ジャガー。

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フェラーリとアルファロメオのブースは隣り合っていました。

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マクラーレンは「セナ」を展示。となりはF1ショーカー。そういえば、こんなふうに変わったサイドポンツーン形状のマシンがありましたね。

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【2019 F1第1戦】木曜日午前中のパドック [F1]

メルボルン(オーストラリア)に着きました。木曜日正午の天候は晴れ。FIAのモニター表示によると、気温は20℃、路面温度は32℃です。

パドックを歩いてみます。

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「このレースは998戦目。1000までのカウントダウン」と書いてあります。

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チームのホスピタリティがアップデートされており、テーブル類が置いてあるスペースに屋根がついていました。左はピット側。

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フェラーリのガレージ出入り口には、スクーデリア・フェラーリ創設90周年の記念ロゴが掲げてありました。

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ホンダのホスピタリティです。

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パドックの奥のほうに、ハイネケンのブースがありました。ここで終わりかと思ったら、最果ての位置にウイリアムズのホスピタリティ(写真右手奥に隠れています)。

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ハイネケン飲み放題。自重しないとまずいな。幸い(?)、準備中でした……。

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レッドブルは手持ちで何やら運び込んでいました。

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【FE Rd.5香港】詰め替えて使うウォーターパウチ [モータースポーツ]

メディアセンターの席に落ち着いたら、デスクの上にプラスチック製の容器(パウチ)がありました。

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メディアセンターのレセプションカウンターにも。

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本来、フォーミュラEに参戦する企業であったり、電動化に関心を寄せる企業や団体のブースが集積したE-Village(イー・ビレッジ)で配布している容器です。

ドイツに本部を置く保険会社のアリアンツ(Allianz)がEビレッジをスポンサードしており、そのアリアンツがシーズン5(2018/19年)に向けた新しい取り組みとして、ウォーターパウチの無料配布を始めました。

アリアンツEビレッジでは、カジュアルなおじさんがウォーターパウチを配布しています。

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パウチにリフィルする(詰め替える)機械、その名も「ハイドレーション(給水)ステーション」が設置してあります。手持ちの水筒やペットボトルへの補充も可能。

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「冷えた水」と「スパークリングウォーター」が選択できます。

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詰め替え可能なウォーターパウチを無料配布することで、シーズン5を通じて100万本のプラスチックボトル(ペットボトル)の使用〜廃棄を削減するのが狙い。

アリアンツによれば、毎日2万7000トンのプラスチックが海に投棄されており、なんら具体的な手を打たなければ、2050年までには投棄されたプラスチックの重量が魚の重量を上回ってしまうと警鐘を鳴らします。

だから、「プラスチックの廃棄物を増やさないよう、使い回ししましょうね」と訴えかけているわけです。

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上の写真は決勝レース時。来場者の視線は、大型スクリーンに釘付けでした。

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【FE Rd.5香港】ZFのワークショップなど [モータースポーツ]

フォーミュラEシーズン5第5戦が行われる香港に到着したのは8日金曜日の夜でした。翌9日はホテルのコンファレンスルームに終日こもり、ヴェンチュリー・フォーミュラEチームと技術提携を結ぶZFのワークショップに参加しました。

ZFはヴェンチュリー・フォーミュラEチームに対し、パワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)とダンパーを供給しています(ヴェンチュリーからHWAに対し、パワートレーンをカスタマー供給)。

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ZFがヴェンチュリーに供給している技術の内容は近々、『Motor Fan illustrated』誌等でレポートします。

ワークショップにはヴェンチュリー・フォーミュラEチームに所属するフェリペ・マッサとエドワルド・モルタラも駆けつけました。

なぜか同じポーズ。

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夜はフェリーに乗って九龍まで移動。

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嵐のような荒れた天気です(滞在中ずっと)。

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九龍側。横浜のクイーンの塔(横浜税関)を彷彿とさせる眺め、と思ってしましました。

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店名に「北京」の名がついたレストランで食事をします。となりに、上海の拠点で働くZFの中国人エンジニアが座りました。

注文はお任せ。さすが、地元(はメインランドですが)出身者ならではのチョイスで、初めて味わう料理ばかりでした(写真はおなじみ北京ダックですが)。

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沿岸に立ち並ぶビルのイルミネーションが一斉に明滅するのに合わせ、20時になると突然店内が暗くなります。

アルコール度数52度の透明な蒸留酒をしこたま飲まされます。あんなに温和だった中国人エンジニアが「オレが杯を空けるのにオマエは飲まない気?」という態度でにらみつけてきます(涙)。

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宿泊先、そしてフォーミュラE開催コースのある香港島に戻ります。

右側に見える赤い観覧車のあたりがコースです。

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翌朝は4時半に起きて原稿を書きました(涙)。

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ポルシェのフォーミュラEがロールアウト [モータースポーツ]

シーズン6(2019/20年)からフォーミュラEに参戦するポルシェは3月6日、ヴァイザッハ研究開発センターにあるテストトラックで、開発車両のロールアウトを行いました。ステアリングを握ったのは、ワークスドライバーのニール・ジャニです。

Porsche Formula E Car
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新開発したパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)は大過なく走行を終えたそう。パワートレーンの中身、気になります。

ロールアウトの様子はこちら↓



2013年はル・マン24時間復帰に向けてLMP1のテストカーがヴァイザッハを走っていました。

Porsche LMP1 Test Car / 2013
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まさか6年後にフォーミュラEが同じ場所を走っているなんて……。時の移り変わりを感じます。

Porsche Formula E Car / 2019
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ポルシェと同じく、シーズン6からフォーミュラEに参戦するメルセデス・ベンツは、ジュネーブ・モーターショーで参戦車両を公開しました(3月5日)。

Mercedes-Benz EQ Silver Arrow 01
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カラーリングは、F1マシンのMercedes-AMG EQ Power+と意図的にイメージを共有しています。フォーミュラEのカタチは全車一緒なので、カラーリングで他社と差別化を図るしかありません。

ポルシェはやっぱり、おなじみのワークスカラーで登場でしょうか。

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アストンマーティン・ヴァルキリーが搭載するパワートレーンのスペック [クルマ]

アストンマーティンとレッドブル・アドバンスト・テクノロジーがタッグを組んで開発している「究極のハイパーカー」が、ヴァルキリー(Valkyrie)です。

2018年12月にはコスワース製の6.5L・V12自然吸気エンジンを搭載することが発表されました。

エンジンに関する過去エントリーはこちら↓
https://serakota.blog.so-net.ne.jp/2018-12-13

3月1の発表では、エンジンのスペックと、ハイブリッドシステムに関するスペックが明かされています。

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コスワースが「クリーンシート(白紙)」から開発したと謳う6.5L・V12自然吸気エンジン(バンク角65度)のスペックはこちら。

最高出力:1,000bhp / 10,500rpm
最大トルク:740Nm / 7,000rpm

エンジンだけで1000馬力。

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ヴァルキリーは、このエンジンにバッテリー・ハイブリッドシステムを組み合わせます。F1のKERS(運動エネルギー回生システム)に似たシステムで、電動モーターの最高出力/最大トルクは160bhp/280Nm。

専用モーターの開発はインテグラル・パワートレーン(Integral Powertrain Ltd)が行い、バッテリーはリーマック(Rimac)が供給します。

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パワーブーストだけでなく、エネルギー回生も行う仕組み。ハイブリッドシステムとしての最高出力/最大トルクは以下のとおり。

システム最高出力:1,160bhp / 10,500rpm
システム最大トルク:900Nm / 6,000rpm

ヴァルキリー(ワルキューレ)と名づけられただけのことはありますね。オソロシヤ。

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タイヤサイズを確認すると、前後とも255/40ZR20でした。いたずらに太いリヤタイヤを履かないところが、いいですね。



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『2019 F1全チーム&マシン完全ガイド』 [F1]

2019 F1全チーム&マシン完全ガイド (auto sport 特別編集)』が発売中です。

原稿を納めて、宇都宮方面に行って、東工大に行って、旭川方面に行って、戻ってきたら本が届いていました(3月1日発売)。このシリーズ、振り返ってみたら2007年から携わっておりました。原稿をまとめる作業を通じて、各チームの新車開発コンセプトが整理でき、とても役立っています。

ところで、『2019 F1全チーム&マシン完全ガイド (auto sport 特別編集)』に収録している情報は、タイミングの関係でバルセロナテスト1回目までとなっています。2回目のテストでメルセデスAMGが大幅アップデート版を投入してきたのには驚きました。

Mercedes-AMG F1 W10 EQ Power+ / Barcelona Test 1
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ノーズやエンジンカバーまわりが激変しています。

Mercedes-AMG F1 W10 EQ Power+ / Barcelona Test 2
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フタを開けてみなければわかりませんが、トップ3はもとより、トップ3と中団グループの差はかつてないほどに縮まっていそう。なにより、ホンダはこれまでで最も順調に準備が進んでいるよう。

開幕戦が楽しみです。



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