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スチール製ハロを装着したF3 2019 [モータースポーツ]

2019年からGP3にかわって主にヨーロッパラウンドでF1と併催される「FIA Formula 3(F3)」の車両が、F1最終戦アブダビGPで発表されました。

F3 2019
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コンポーネントの多くは、2016年から2018年にかけて使われたGP3 2016から受け継いでいます。シャシーはダラーラ製。エンジンはメカクローム製で、3.4L・V6自然吸気を搭載。 8000rpmで380hpの最高出力を発生するスペックに変更はありません。

F3 2019
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空力は見直されています。オーバーテイクを増やすため、ウエイク(乱流)の幅は狭く、高くする(広く、低くしない)方向で開発を進めたそう。後続車のフロントウイングに影響を及ぼさないようにするのが狙い。果たして、狙いどおりに機能するでしょうか。

2017年から導入された(油圧作動の)DRSは踏襲しています。

F3 2019
F3_2019_DRS.jpg

安全面では、頭部保護装置のハロ(Halo)が追加されました。F1やF2ではチタン合金製(約7kg)ですが、F3 2019に追加されたハロはコスト低減の観点からスチール製。重量はほぼ倍になっています。

モノコック側面には、突起物の貫通を防ぐ目的のパネルを追加しています。

F3 2019
F3_2019_halo.jpg

こちらは現行GP3。F3 2019と見比べてみると、F3 2019は2017年以降のF1よろしく、リヤウイング翼端板が後傾しているのがわかります。

GP3 2016
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メカクローム製V6エンジンを見ます。Vバンク内側が排気。ヒューランド製縦置き6速ギヤボックス(マニエッティ・マレリ製電動油圧システムで作動)も、F3 2019にキャリーオーバー。

GP3 2016
GP3_2016_engine.jpg

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