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シェフラーシンポジウム2018・その2(波動歯車) [クルマ]

E-Mobilityの展示コーナーには、オフセットデザインの電動アクスルやインホイールモーターが展示してありました。

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その並びになぜか(?)、フォーミュラE用のモーターが。2017年の東京モーターショーやフランクフルトモーターショーに展示してあったのと同じもので、3段変速だったシーズン3(2016/17年)の車両向けに開発されたものです(シーズン4以降はシングルギヤ)。

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こちらはEngineの展示コーナーにあった電動カムフェーザー。減速機に波動歯車を用いているのが特徴です。

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ギザギザ部分はフレックスリング(弾性変形するリング)。日産の新世代V6と直4エンジン(どちらも日本未導入)に採用されている模様。

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波動歯車の作動原理はこちらをご覧ください。シェフラーの動画は見あたらなかったので(会場では流していました)、ハーモニックドライブ社の動画をリンクで貼っておきます。



電動カムフェーザーのとなりに展示してあったのは、可変圧縮比エンジンに用いるマルチリンク用アクチュエーター(モーターを使用)の提案。どこかで見たことのあるリンク機構ですね。

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こちらも波動歯車を使用。ウェーブジェネレーターの外側に並んでいるボールベアリングは楕円形(なのがミソ)です。

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フレックスリングはシェフラー得意の「深絞り成形」と聞いて、まじまじと眺めました。

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ポルシェのニュル量産車最速ラップ(オンボード映像) [クルマ]

ポルシェがニュルブルクリンク北コース(全長20.6km)における量産車最速ラップタイムを塗り替えました。持ち込んだ車両はマンタイレーシングの協力を得て特別にセットアップした911 GT2 RS MRです。ロードリーガルであることは、ナンバープレートが示しています。

今回記録したラップタイムは6分40秒33。2017年9月に911 GT2 RSが記録した当時のラップレコードは、6分47秒3でした。

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どれだけ速いかを実感するためにも、7分37秒9(457.9秒)を記録した2012年のオンボード映像を見ておきましょう(充分に速いです)。車両はポルシェ911カレラS(991)です(下の写真はイメージ)。

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計測が始まるのは、映像が流れだしてしばらくしてからです。

Porsche 911 Carrera S / 7:37.9(2012)


7分37秒9に目を慣らしたところで、6分40秒33(400.33秒)のスピードをご体感ください。

2018_911_GT2_RS_MR_2.jpg

安定っぷりが違いますね。

Porsche 911 GT2 RS MR / 6:40.3(2018)


比較のために、ニュルブルクリンク北コースの最速ラップ記録を保持する919ハイブリッド・エボのオンボード映像も置いておきます。

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5分19秒55(319.55秒)の走りは何度見ても異次元です。

Porsche 919 Hybrid Evo / 5:19.55(2018)


ゴールした瞬間にプハァっと息を吐き出してしまいませんか?

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シェフラーシンポジウム2018・その1(クラッチ/電動化) [クルマ]

シェフラー(Schaeffler)の最新技術を発表・展示する「シェフラーシンポジウム2018」が10月31日〜11月1日の2日間、都内(虎ノ門ヒルズフォーラム)で開催されました。

4年に一度の開催で、今回は11回目です。31の技術発表と72の技術展示がありました。

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ほんの一部ですが、技術展示を見ていきましょう。

こちらはシェフラーの代表的な技術で、遠心振り子式ダンパーが付いたロックアップクラッチです(オートマチックトランスミッション=AT用)。用途や要求に合わせてさまざまなタイプが並んでいます。

「ダンパーでこういう風に動くんだ」と、実際に動かして確かめることができたのが、今回の収穫。

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パワートレーンの展示コーナーには、アウディe-tron(9月18日に発表された電気自動車)が搭載するモーターと組み合わせる減速機構(黄色い断面部分がシェフラー製)がありました。

写真はリヤ用。

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「モーターも一緒にシステムとして供給してくれないか?」という完成車メーカーのリクエストに応えるため、モーターも含めて電動アクスルをシステムで供給する準備を進めています。つまり、モーターの自社開発・製造を始めるということです。

波巻きコイル(Wave Winding)を採用しています。

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こちらはe-tronが搭載する「オフセット設計の1速電動アクスル駆動トランスミッション」。フロント用で、パッケージング上の都合からリヤのゆうな同軸ではなく、モーターはオフセットして搭載します。

一般的なベベルギヤ式ではなく、薄型にできるプラネタリーギヤ(遊星ギヤ)式のデファレンシャルを採用しているのが特徴。F1のデフと同じですね。

2.5tクラスの車重を支える必要があるので、パーキングロックシステムのホイールが意外に大きい。

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技術展示のハイライトのひとつは、ハイブリッド専用トランスミッションです。2種類展示されており、下の写真は6速AMTと、2段変速機構を備えた147kWのモーターを組み合わせた例。350Nmクラスの横置きパワートレーンとサイズ的な互換性があると説明しています。

リバースギヤはなく、モーターを逆回転させます。

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もうひとつのハイブリッド専用トランスミッションは、90kWのモーターと得意のチェーン式CVT(レシオカバレッジは7)を組み合わせた例。

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各技術の解説集(ありがたいことに日本語版)をいただきました。

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