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【ル・マン24h2018】でこっぱち選手権2018 [モータースポーツ]

フロントフェンダーが前方に張り出している「でこっぱち化」がますます進んでいるようなので見てみましょう。基準は2017年のでこっぱちチャンピオン、ダラーラP217です。

Dallara P217(LMP2)
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同じダラーラの設計だけあって、甲乙付けがたいほどでこっぱちなのが、BRエンジニアリングBR1(SMPレーシング)。コーナー部のラウンド具合が本家ダラーラより強いようですね。

BR Engineering BR1(LMP1)
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トヨタTS050ハイブリッドのでこっぱち具合は昨年の選手権でご確認ください。リベリオンR13は撮影のタイミングを逃しました(オレカ07と大差ないはず)。

http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-06-13

こうして見ると、ジネッタのでこっぱり具合はだいぶ控えめです。

Ginetta G60-LT-P1(LMP1)
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ENSO CLM P1/01(バイコレス)もだいぶデコが張っています。

ENSO CLM P1/01(LMP1)
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リジェJSP217はアップデートでだいぶでこっぱちになりました。

Ligier JSP217(LMP2)
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バランスとれているのがオレカ07というところでしょうか。

Oreca 07(LMP2)
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チャンピオンは今年もやっぱりダラーラP217ということで……。

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【ル・マン24h2018】コルベットと911RSRの邂逅 [モータースポーツ]

公開車検1日目のことです。ポルシェ911 RSRの77号車、88号車、99号車が車検の順番待ちをしていました。ずいぶん早く現地に到着したようです。

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そこへ、車検を終えたシボレー・コルベットC7.Rの63号車と64号車が戻ってきました。クルマを運ぶトラックがなかなかやってこず、暇をもて余すことになりました。

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コルベット・レーシングのメカニック(アメリカ人)とポルシェのメカニック(ドイツ人)の交流が始まりました。ポルシェのメカニックがコルベットに乗り込んだ後、今度はコルベットのメカニックが911 RSRに乗り込みます。「これ、シートは固定でペダルが動くのかよぉ。どうやって動かすの?」などとやています。

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「シートもステアリング(チルト&テレスコピック)もずいぶんスムーズに動くねぇ」と感心した様子。後日、チームシャツを交換する約束を取り交わしていました。「ガレージどのへん?」とか聞きながら。

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その後、コルベットのメカニックは柵の向こうにいるギャラリーに近づき、「コルベットに乗りたい子はいねぇかー」となまはげよろしく(ヒゲ面だし)声を掛けて歩いていました。まわりの大人から状況を知らされた子供たちは、一様に身体を硬直させ、親切なお兄さんの申し出を態度で拒絶していました。

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ま、怖いよね。おじさんは乗ってみたいけど。

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【ル・マン24h2018】テアオフ新潮流? [モータースポーツ]

ル・マン24時間の公開車検1日目が行われましたが、カナダではF1をやっているし、スイスではフォームらEをやっているしで、掛け持ちドライバーのスケジュールの都合からか、ワークス系チームの車検は2日目に集中。そのせいか、クライマックスがないというか緊張感に欠けるというか……な一日でした。

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CEFC TRSMレーシング(ジネッタG60-LT-P1)は1日目に登場。

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ずいぶん厳重にテアオフ(Tear-off Film)を貼っていますね。数えてみたら12枚。定番のレーシングオプティクス製です。

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今まで気づかなかったのか、新しい流れなのか、上下二分割タイプが目に付きました。こちらはジャッキー・チェンDCレーシング(リジェJSP217)の33号車。

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視界への影響が大きい下側は7枚、上は3枚です。費用対効果を考えての選択でしょうか。レーシング・オプティクス製。

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バイコレス(ENSO CLM P1/01 ニスモ)も2分割でした。

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定番のレーシング・オプティクスではなく、DRDインターナショナル製です。上2枚、下1枚なのは施工途中だから?

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オランダの会社です(だからオレンジ)。下の写真はSMPレーシング(BRエンジニアリングBR1)。

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【ル・マン24h2018】とりあえず着いてます [モータースポーツ]

2018年のル・マン24時間が始まろうとしています。

滞在10日間の相棒はルノー・キャプチャー(ディーゼル/5速MT)。

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メディアパスを受け取り、

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サーキットに到着。

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肌寒いです。

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あ、新しいセーフティカー。

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大雨が降ってきたので、パドックの散策はまた改めて。

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【FE】シーズン5のカレンダーとレースフォーマット [モータースポーツ]

フォーミュラEの来季(シーズン5:2018-2019年)カレンダーとレースフォーマットが発表されました。

開幕戦がサウジアラビアの首都リヤドで開催されるのは既報の通りですが……

http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2018-05-18

正確にはリヤド郊外のディルイーヤで開催されることを、カレンダーは示しています。シーズン3、シーズン4の開幕戦開催地だった香港は3月の開催。香港戦の2週間後にも中国戦(開催地は後日発表)が予定されています。

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(クリックで拡大)

フォーミュラEのシーズン5は「Gen2」と呼ぶ新型マシンに切り替わります。これにともない、レースフォーマットの変更が発表されました。

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決勝レースはこれまでのように周回数を定めず、「45分+1周」のタイムレースになります。

シーズン4まではレースの途中で充電済みの車両に乗り換えましたが、シーズン5からは「乗り換えなし」になります。

レース中のモーター出力は2種類設定されます。通常は200kWの標準モードで走り、コースごとに定められた一定のゾーンでは、225kWの高出力モードで走らせることができます(シーズン4のレース中モーター出力は180kW。ファンブースト時は200kW)。

どちらのモードで走行しているかは、ハロに設けたLEDの点灯色で識別できるようにするそう。

ファンブーストは高出力モードで走行中に使用が可能で、その際の出力は250kWになります。

ファステストラップへのポイント授与は廃止され、代わりに、上位5人のドライバーのうち、最もエネルギー消費の少なかったドライバーに「最も効率の高いドライバー」としてポイントが与えられることになります。

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シーズン5はMS+ADアンドレッティがBMW主導のチームになり、ルノーが日産に入れ替わって、新規にメルセデス系のHWAが参入。11チーム22台が出走する予定。

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【ル・マン24h2018】2台の特別なポルシェ911 RSR [モータースポーツ]

すでに一巡した話題だと思いますが、自分が周回遅れですので今さらながら取り上げます。

気になるじゃありませんか、このカラーリング。

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ポルシェはル・マン24時間のLM GTE Proカテゴリーに4台の911 RSRをエントリーしています(2017年は2台)。そのうち、WEC参戦車両の91号車と92号車は、かつてル・マンを走った車両のカラーリングを施しています。

91号車はロスマンズ・カラー。

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ポルシェ956/962Cやパリダカを走った959のカラーリングがモチーフ。

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一方、92号車は917/20(1971年)の「ピンクピッグ」がモチーフ。

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オリジナルはこちら。破線による区切りと文字は豚肉の部位を示しています。車体を豚に見立てているわけです。自虐です。

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ポルシェ・ミュージアムでは917/20を次のように解説しています。

ル・マンにおける時速400キロの壁を破るべく、フェルディナント・ピエヒは新たな917のデザインを委託しました。フランスの設計事務所の専門家たちは空気抵抗をできるだけ低く抑えるため、ショートテールとロングテールの利点を組み合わせました。

実験的な試みから生まれたこのクルマは幅2.2メートルと、非常に幅広であったため、通常の輸送車には収まりませんでした。当時、白い巨人と呼ばれていたこのクルマは軍隊車両の輸送に使用されるフラットベッドトラックを使ってル・マンに運ばれましたが、それでもなおボディの左右がトラックからはみ出すほどの巨大さでした。

ポルシェのエンジニアたちはトラックから積み降ろされる917の驚異的なボディをいぶかしげな表情で眺めていたところ、デザイン責任者であるアナトーレ・ラピーネは「エサの時間を待つまるまると太った豚のようだ」とこのクルマの外観についてジョークを飛ばしたのでした。

言うが速いか塗装工たちはレースを前に素晴らしい仕事を成し遂げます。レース当日、ガレージでみんなを待っていたのはローズピンク色のレーシングガーでした。ピンクピッグと名付けられたこのクルマは格好の被写体となりました。レースでは、非の打ちどころのない走りを見せ、クラッシュしてリタイヤとなるまでの短い時間ではありましたが、強烈な印象を残しました。しかし、残念ながら時速400キロの壁を破ることはできませんでした。

レトロなカラーリングに合わせてガレージもレトロな感じに施工。

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93号車と94号車は見慣れた(?)ワークスカラーです。

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ポルシェは引き出しに入っているものの使い方が上手ですね(また、いいものしまってあるし)。

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エンジンだけじゃないマツダの次世代技術 [クルマ]

マツダが2019年に投入する次世代エンジンとボディ&シャシーの技術については、2017年10月に説明会が実施されていますが、当時はタイミングが合わず、参加できませんでした。再チャレンジの機会を設けていただき、念願叶っての参加です。

場所は旧MINEサーキット(現マツダ美祢自動車試験場)。サーキット時代も含めて初訪問のはず(自信ありません)。

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ボディは現行アクセラ(左ハンドルのマツダ3)ですが、エンジンとシャシーは次世代技術です。

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エンジンはSKYAKTIV-X。マツダの次世代ガソリンエンジンで、火花点火をきっかけづくりに利用したHCCI(予混合圧縮着火燃焼)です。詳しくはMotor Fan illustrated Vol.132 (モーターファン別冊)またはMotor Fan illustrated Vol.133をご参照ください(ボディ&シャシーも同様)。

直噴インジェクターの並びに、自着火の状態を確認するのに用いるCPS(Combustion Pressure Sensor:燃焼圧センサー)が確認できます。

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排気側を見てみます。ポートの後ろ側に何も付いていない状態ですが、触媒の下流にGPF(Gasoline Particulate Filter)を配置するようですね。エミッション対応というより、マツダが言うところのエアーサプライ、その実スーパーチャージャーを保護するためのよう(低圧EGRをSCの上流で還流するので)。

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テストコースで新旧(6速ATおよび6速MT)を乗り比べました。コースとコースを結ぶ連絡路が(意図的に)試乗コースに設けてあったことに感激。荒れた路面あり段差あり、片側だけ段差に乗り上げるなど、ボディ&シャシーの素性を確認するのにとてもいいルートでした(何度となく走りたいところです)。

エンジン(SKYAKTIV-X)はカプセルに収まっている(次回始動時の暖機性を上げるための保温が狙い)こともあり、室内への透過音は現行モデルより控え目です。

試乗する前は圧縮着火のエンジンはいったいどういう音がするのかで頭がいっぱいでしたが、いい排気音をしていることに感激しました。音がいいとテンション上がりますね。とくにMTとの組み合わせがグー。

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SKYAKTIV-Xにばかり注目していた自分を恥じなくてはなりません。「夢のエンジン」「究極の内燃機関」が実現するのですから、当然です(と言い訳をしておきます)。

エンジンばかりではなく、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREと名付けた次世代ボディ&シャシーもいいのです。もっとじっくり乗って確かめたいところではありますが、これ、CセグメントではBest in the Worldの仕上がりになる予感(VWゴルフVI、VIIを乗り継いでいる身として言っておきます)。

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リヤサスペンションは原点回帰のTBA(Torsion Beam Axle)です。割り切りがいいですねぇ。

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タイヤが意図しない動きをしない構造を実現するため、特許申請中の新工法も取り入れています。

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フロントサスペンションも新しい考えに基づいて設計されています。連絡路を走って、「あれ? なんか気持ちいいんだけど」と感じたヒミツが詰まっています。ステアリングギヤ比もあえて落としています。素性がいいから気持ちいいのでしょう。

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マツダが着目したのは、歩く際などに無意識に機能する人間のバランス保持能力。

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キーワードは「骨盤を立てろ!」です。それがダイナミクスの出発点。

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とっても深い話なので、取りかかり中のもろもろが一段落したらしっかりまとめたいと思います。

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【ル・マン24h2018】トヨタの今年のメッセージは「WHY HYBRID?」 [モータースポーツ]

ル・マン24時間レースの本番(6月16日〜17日決勝)が迫っていろいろな情報が飛び込んでくるようになり、落ち着きません(その前に片付けることを片付けないと……という状況)。

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事前テスト(6月3日)も、もうすぐです。明日(6月2日)は60台が勢ぞろいする集合写真の撮影日ですね。

トヨタは2016年からル・マン24時間に合わせてメッセージを発信するようになりましたが、今年のキーメッセージは「WHY HYBRID?」です。

なぜハイブリッドなのか?

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詳しくはスペシャルサイトでご確認ください↓

https://toyotagazooracing.com/jp/wec/special/2018-2019/24h-lemans-2018.html

2016年、2017年のメッセージはこちら↓

http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-05-20

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公式スペシャルムービーです↓



ソワソワしてきました。

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