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【2018 F1第1戦】「レース2時間前の気温は23℃」ってことは…… [F1]

メディアセンターのタイミングモニター上に「レース2時間前の気温は23℃」と表示されていました。

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この表示、2018年に追加されたテクニカルレギュレーションと関連があり、「エンジンプレナム(スロットルバルブやファンネルの上流にある空気溜めの空間=プレナムチャンバー、サージタンク)内の空気の温度は、外気温より10℃以上高くなければならない」と定めています。

外気温はレースの2時間前に計測した数値を基準とします。

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開幕戦オーストラリアGPでは「23℃」と表示されたので、プレナムチャンバー(サージタンク)内の空気の温度は33℃より低い温度に冷やしてはいけないというわけです。チャージエアクーラー(インタークーラー)系の開発に一定の歯止めをかける狙いでしょうか。ちなみに、レーススタート時の気温は24℃でした。

外気温プラス10℃でもなかなかの冷却効率(90%以上なのは確実)ですが、プラス10℃に上限を定めるということは、それ以上に冷やしていたチームがあったということでしょうか……。

MercedesAMG_PU106B.jpg
(クリックで拡大)

メルセデスのエンジン(2015年仕様)でプレナムチャンバーの位置を確認しておきましょう。プレナムチャンバーには、FIAが認可した温度センサーを認可した位置に配置し、封印する決まり。レース中、計測した温度はFIAによってモニターされます。

プレナムチャンバー内の温度は1周の平均値(スタートした周やピットイン&アウトの周、セーフティカー走行中などを除く)を用います。気温の低いレースでは冷やしすぎに注意でしょうか。高い冷却効率を実現していることが前提ですが。

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【2018 F1第1戦】エンジンカウルの置き方・全チーム一覧 [F1]

ウイリアムズの例を見て、「なんだこれ、しゃれてる」と思ったのがきっかけで、全チームチェックしました。

きっかけをくれたウイリアムズはこんなふう。どうです?

Williams
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見られることを意識した台座のつくりです。単に置いてあるだけでなく、くり抜いた型にすぽっと収まるようになっています

エンジンカウルの置き方は、ウイリアムズのように立てて置くタイプ(専有面積は小さくて済みます)と、オーソドックスに横に置くタイプの2種類に大別できます。トップチームほど凝っているかというとそうでもなく、メルセデスはシンプルな横置き型。

Mercedes AMG
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レッドブルは縦置きですが、ウイリアムズほど凝ってはいません。

Red Bull
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フェラーリも同様。

Ferrari
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フォース・インディアも縦置きですが、このサイズだと横起きでは場所をとるし、縦置きでもガレージの中に収まりそうにないですね(左右分割型であることも分かります)。

Force India
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同じ縦置きでも、デザインの観点を持ち込んでいるのがルノーとマクラーレンです。自由に移動できる可搬型ではあるものの、ガレージ中央部のステーションに隣接して置くのが定位置のよう。

ルノーもマクラーレンもウイリアムズと同じように、「くり抜き型収納」タイプです。

Renault
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McLaren
IMG_7803.JPG

ハースもくり抜き型の縦置きです。

Haas
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トロロッソとザウバーはメルセデスと同様、オーソドックスな横起きタイプ。

Toro Rosso
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Sauber
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