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【デイトナ24時間2018】レクサスRC F GT3 2018年進化モデル [モータースポーツ]

Lexus RC F GT3は2017年のデイトナ24時間で実戦デビューを果たしました。2018年のデイトナ24時間は、「2018年進化モデル」のデビューレースです。

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15号車をドライブするスコット・プルーエットの引退レースでもあります。

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デイトナ・インターナショナル・スピードウェイから、記念品(コース舗装の一部と写真集)の贈呈がありました。

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そのプルーエットとコンビを組むドミニク・ファーンバッハは「競争力を高めるための変更が3つある」と説明してくれました。1つはABSを変更したこと。

「以前のシステムはロックアップしやすく、止まりきれずに真っ直ぐ進んでしまうことが多かった。新しいABSはそういうことがなく、コーナーの奥まで突っ込むことができるようになった。いい改善だ」

「2つめは消化器の搭載位置を変えたこと。重量バランスの観点からも、安全性の観点からもいい変更だ」

「3つめはフロントクラッシャブルストラクチャーの車体への固定方法を変えたこと」

これについてはチームのエンジニアが補足してくれました。

「昨シーズン何度も経験したことだが、接触があるとシャシーにダメージを与えることが多かった。だから、もっとリジッドに固定するようにしたんだ。サービス性も良くなったので、チームにとってありがたい変更だ」

クラッシャブルストラクチャーでスプリッター(空力部品)を支えているのですが、縁石などに打ち付けることで位置がずれ、狙った空力性能が発揮できなくなる状況があったそう。そうならないようにするための変更です。Motorsportのテクノロジー 2017 - 2018 [ モーターファンイラストレーテッド 特別編集 ] (モーターファン別冊)で詳しく解説しています。

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他にも、「ドライバーの立場で言うと、クーリングが変更されてもっとエアが届くようになったのがうれしい」とドミニクはコメント。

「それとトラクションコントロール。TMGとTRD-USA、トヨタテクノクラフトが協力して改善してくれた。彼らには感謝している。レースはハードだし、何が起きるかわからないが、クルマの信頼性は心配していない。バスストップ(シケイン)で追い抜きができるくらい、強い状態に状態に仕上がっているよ」

デイトナ特有のオープンなガレージを見てみましょう。開けっぴろげです。

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5.4L・V8自然吸気エンジン(2UR-GSEがベース)も無造作に置いてあります。

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来場者向けの展示ブースです。

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2017年と同様、RC F GT3の展示車両と展示エンジンがありました。

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【デイトナ24時間2018】「勝ちに来た」マツダRT24-P [モータースポーツ]

「デイトナには勝ちに来た」と言ってはばからないのは、マツダ・ノース・アメリカン・オペレーションズ(MNAO)でモータースポーツのディレクターを務めるジョン・ドゥーナン氏です(「表彰台に上がるだけでもうれしい」とも言っていましたが)。

ドゥーナン氏のインタビュー記事はこちら↓
https://motor-fan.jp/article/10002816

「勝つ」と言うだけのクルマに仕上がった自信があるようです。マツダはDPi車両のRT24-Pを2017年シーズンに投入しましたが、シーズン途中で参戦活動を休止し、リファインする作業に専念しました。

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ぱっと見で違いを指摘するのは困難ですが、空力と冷却、サスペンションを大幅に見直しています。同時に軽量化も果たしています。77号車のトリスタン・ヌエス選手は、「2017年はクルマがどう動くのか予期できなかったので、自信を持って運転することができなかった。今年のクルマは思い通りに動くので、自信を持って攻めることができる」とコメントしています。

フロントカウルの裏を見ると、変更箇所がわかります。下の写真で黄色く囲んだ箇所がそうで、2017年仕様では跳ね上がっていた部分を埋めてフラットにしています。

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アップで見るとこんなふう。この部分の変更で、空力性能だけでなく冷却性能の向上にもつながっているそう。

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熱交換器やサスペンションのレイアウトも変わっています。

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ベルハウジングにMAZDAのロゴ。ダンパーは引き続き(シャシーコンストラクターでもある)マルチマチック製。

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ところで、フロントカウルに保護フイルム(矢印の先が境目)が貼ってありました。さすが、保護フイルムの本場であるアメリカ生まれの車両。

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貼り方が雑(失礼。機能優先ということでしょう)なので、目に付きました。ポリウレタンでしょうか。SUPER GT GT500では、Epson Modulo NSX-GTが保護フイルムを貼っていますが、フイルムが貼ってあるんだかどうだか、近くで見ても判別不能なくらい精度高く施工が行われています。

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保護フイルムの詳細はこちら↓
http://www.honda.co.jp/SuperGT/spcontents2016/deep-learning/vol3.html

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