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小糸製作所のライティングワールド [クルマ]

ヘッドランプの現在と未来の技術を探るために、国内のヘッドランプメーカーにご協力いただいて取材を進めているところです。特集記事は9月15日に発売のMOTOR FAN illustrated Vol.132に掲載されます。

小糸製作所の技術センター(静岡県静岡市)では、『ライティングワールド』をご案内いただきました。製品を中心とした展示から、小糸製作所の歴史を振り返ることができます。

エントランスには創業時の製品であるフルネルレンズ(1912年に国産化に成功。1915年から販売開始)を使用した鉄道信号灯が展示してあります。

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2015年の創業100周年を記念して100個吊り下がっているLEDランプには、同社が発見したクルムス(CLMS)蛍光体が使われています。クルムス蛍光体を用いた白色LED(LEDチップは紫)は明るいのにまぶしくないのが特徴で、その特徴に目を付けたNHKが、スタジオでキャスターの顔を照らすキャスターライトとして採用したそう。

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展示品からは、国産ヘッドランプ(やテールランプ)の歴史を振り返ることができます。懐かしいクルマのヘッドランプやテールランプがたくさんあるのですが、時間が許さず、多くが素通り同然だったのが心残り(涙)。

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四輪車初のヘッドランプ(前照灯)は、1936年のトヨダAA型でした(中央)。

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展示品は当時の図面を元に復元したのだそうで、こちらがその図面。

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見入ってしまったのはセーフティ・アイ(1958年研究着手)で、いまで言うオートハイビームです。ダッシュボードやバンパーなどに設置するセンサー(光を検知すると電気抵抗が変化する硫化カドミウムの性質を利用)が対向車からの光を検知すると、ハイビームからロービームに切り換えます。

トランジスタを内蔵した感度調整器でハイ/ローの切り換え感度を調整します。アナログな感じがいいですね。

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(いすゞ自動車の)ヒルマン・ミンクスやマツダ・キャロルがオプション設定していたそう。

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