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マツダのIMSA DPi車両(RT24-P) [モータースポーツ]

マツダはキャデラックのDPi(Daytona Prototype international)車両よりひと足早く、2016年11月16日のロサンゼルスオートショーで、2017年シーズンのIMSA WeatherTech SportsCar Championshipに投入する車両を発表しています。その名も「RT24-P」。

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スタイリング要素が強いのは一目瞭然で、市販車でおなじみの「魂動デザイン」でまとめられています。生き物のように意思を持って動き出す緊張感と生命感、感じられるでしょうか。

5角形のグリルも魂動デザインを構成する要素のひとつです(メッシュ状の処理は確認できますが、実際にダクトとして機能しているのか、気になりますね)。

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シャシーは新LMP2規定に合わせて設計されたライリーMk. 30がベースで、マルチマチックと共同で開発。空力性能との両立を図りながら、魂動デザインを取り入れているそう。

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サイドのシルエットをキャデラックDPi-V.R(写真は左右反転)と比較してみると、マツダRT24-Pのスタイリング要素の強さがわかります。

Mazda RT24-P
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Cadillac DPi-V.R
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エンジンは、2016年に投入したAER製の2.0L・直4直噴ターボ(600hp)、MZ-2.0Tを搭載。

マツダの2016年型プロトタイプの情報はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-01-10

リヤセクションも、ダラーラ製をベースとするキャデラックDPi-V.Rと比べてみましょう。ライリー/マルチマチックのマツダRT24-Pはリヤフェンダー後端がすぼまっており、その影響でリヤウイング翼端板が独立しています。LMP1-Hに例を求めると、トヨタTS050ハイブリッド風?

Mazda RT24-P
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一方、キャデラックDPi-V.Rは、後端まで真っ直ぐ伸びたリヤフェンダーとなっており、リヤウイング翼端板はそのフェンダーを起点に立ち上がっています。V字を描く低いリヤカウルの造形も含め、ポルシェ919ハイブリッドに似ているような……。

Cadillac DPi-V.R
2017-Cadillac-DPi-VR_rear.jpg

ちなみに車名のMazda RT24-Pのうち、Mazda RT24はドライバー育成プログラムのMazda Road to 24に由来。このうち「24」は、2リッター・4気筒も表してるそう。Pはプロトタイプの意味です。

http://www.facebook.com/serakota

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