『モータースポーツのテクノロジー 2016-2017』は本日発売 [モータースポーツ]
モーターファン・イラストレーテッド特別編集 Motorsportのテクノロジー 2016-2017 (モーターファン別冊)が発売になりました。
2013年版から2016年版まで4冊並べてみました。左上から時計回りに2013→2014→2015→2016年版です。前回のエントリーでもお知らせしましたが、表紙はスバルのGT300用2.0L・水平対向4気筒ターボエンジンです。
そのエンジンを裏から見ると、こんな感じ(手前が車両前方)。
シリンダーヘッドには、軽量化のために肉を削いだ痕があります。詳しくは、誌面でご確認ください。
巻頭特集はホンダのF1エンジン(RA616H)です。Hondaウエルカムプラザ青山が閉館するのを待ち、撮影セットを組んで展示中のエンジンを撮影しました。
詳しくは誌面でご確認ください。
展示用エンジン、実戦投入はされていませんが、実機と同じパーツを使用して組み上げられています。センサー類のコネクターを指す位置を示す表示がきちんとあったりして、生々しいですね。
F1関連の記事では、ニューマチック・バルブ・リターン・システムの構造と進化の過程についてもまとめています。また、ホンダ第3期F1参戦活動時代のピストンやコンロッドをギャラリー風に掲載。
ホンダといえば、パイクスピーク参戦マシン(アキュラ4モーターEVコンセプト)を取り上げています。取材したのは8月でした。
最新F1マシンに関しては、俯瞰、バルクヘッド、バックショットの3パターンについて、全車ならべてみました。各車の特徴を誌面でご確認ください。
見ごたえ、読みごたえ、どちらも「あり」と感じていただけると、作り手冥利に尽きます。
http://www.facebook.com/serakota
2013年版から2016年版まで4冊並べてみました。左上から時計回りに2013→2014→2015→2016年版です。前回のエントリーでもお知らせしましたが、表紙はスバルのGT300用2.0L・水平対向4気筒ターボエンジンです。
そのエンジンを裏から見ると、こんな感じ(手前が車両前方)。
シリンダーヘッドには、軽量化のために肉を削いだ痕があります。詳しくは、誌面でご確認ください。
巻頭特集はホンダのF1エンジン(RA616H)です。Hondaウエルカムプラザ青山が閉館するのを待ち、撮影セットを組んで展示中のエンジンを撮影しました。
詳しくは誌面でご確認ください。
展示用エンジン、実戦投入はされていませんが、実機と同じパーツを使用して組み上げられています。センサー類のコネクターを指す位置を示す表示がきちんとあったりして、生々しいですね。
F1関連の記事では、ニューマチック・バルブ・リターン・システムの構造と進化の過程についてもまとめています。また、ホンダ第3期F1参戦活動時代のピストンやコンロッドをギャラリー風に掲載。
ホンダといえば、パイクスピーク参戦マシン(アキュラ4モーターEVコンセプト)を取り上げています。取材したのは8月でした。
最新F1マシンに関しては、俯瞰、バルクヘッド、バックショットの3パターンについて、全車ならべてみました。各車の特徴を誌面でご確認ください。
見ごたえ、読みごたえ、どちらも「あり」と感じていただけると、作り手冥利に尽きます。
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アウディの“Welcome Back”とポルシェの“Thank You” [モータースポーツ]
2014年にポルシェがル・マンに復帰するとき、アウディは「よく戻ってきた」と、肩を叩くような動画をプレゼントしました。
アウディR18 e-tron quattroでインゴルシュタット(アウディの本拠地)からシュトゥットガルト(ポルシェの本拠地)まで陸路で移動し、工場やら販売店やらポルシェミュージアムが建ち並ぶスポットでスピンターンを繰り返し、路面に“Welcome Back”と記して颯爽と去っていきます。
おおよそこのあたりです。
粋なことをしますね。
アウディは2016年シーズン限りで、18年間のル・マン(2012年以降のWECなども含む)参戦活動に終止符を打ちました。ウェルカムバックと言ってくれたアウディに対する、ポルシェ流の感謝を込めたメッセージがこちら。
Welcome Backに細工をして“Thank You”を表現しています。どのように表現したかは、動画でご確認ください。
アウディも粋なら、ポルシェも粋ですね。
アウディの18年間を2分19秒にまとめた動画がこちら。
繰り返し見てしまいます。
http://www.facebook.com/serakota
アウディR18 e-tron quattroでインゴルシュタット(アウディの本拠地)からシュトゥットガルト(ポルシェの本拠地)まで陸路で移動し、工場やら販売店やらポルシェミュージアムが建ち並ぶスポットでスピンターンを繰り返し、路面に“Welcome Back”と記して颯爽と去っていきます。
おおよそこのあたりです。
粋なことをしますね。
アウディは2016年シーズン限りで、18年間のル・マン(2012年以降のWECなども含む)参戦活動に終止符を打ちました。ウェルカムバックと言ってくれたアウディに対する、ポルシェ流の感謝を込めたメッセージがこちら。
Welcome Backに細工をして“Thank You”を表現しています。どのように表現したかは、動画でご確認ください。
アウディも粋なら、ポルシェも粋ですね。
アウディの18年間を2分19秒にまとめた動画がこちら。
繰り返し見てしまいます。
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『モータースポーツのテクノロジー 2016-2017』は12月26日発売 [モータースポーツ]
4年目になるので「毎年恒例の」と言い切ってしまっていいでしょうか。モーターファン・イラストレーテッド特別編集 Motorsportのテクノロジー 2016-2017 (モーターファン別冊)は、12月26日の発売です。
『2013-2014』の表紙はWEC(トヨタ)、『2014-2015』はF1(メルセデス)、『2015-2016』もF1(ホンダ)ときて、最新版の表紙はSUPER GT GT300のスバルのエンジンです。気づいたら、4冊すべてエンジンでした。
SUBARU BRZ GT300が搭載するEJ20型の2.0L・水平対向4気筒ターボエンジン、相応のページを割いて紹介しております(12ページ)。
部品もたくさん見せていただきました(量産仕様と比較しています)。
開発エンジニアから、深い話も聞いています。
目次にはホンダのF1エンジン(2016年のRA616H)をあしらっています。文字校正前の状態なので、ビミョーなサイズでアップします。
ホンダのF1エンジンは新旧、すなわち、2015年のRA615Hと2016年のRA616Hを比較しました(12ページ以上)。比較したうえで、「ここが違うのはなぜですか?」と開発エンジニアに問いかけ、丁寧に答えていただいています。
ちょっと見ただけでも、新しいエンジン(右)の方が強そうに感じられますね。
詳しくは本誌でお確かめください。
締め切り、間に合ってよかったぁ(本心)。
http://www.facebook.com/serakota
『2013-2014』の表紙はWEC(トヨタ)、『2014-2015』はF1(メルセデス)、『2015-2016』もF1(ホンダ)ときて、最新版の表紙はSUPER GT GT300のスバルのエンジンです。気づいたら、4冊すべてエンジンでした。
SUBARU BRZ GT300が搭載するEJ20型の2.0L・水平対向4気筒ターボエンジン、相応のページを割いて紹介しております(12ページ)。
部品もたくさん見せていただきました(量産仕様と比較しています)。
開発エンジニアから、深い話も聞いています。
目次にはホンダのF1エンジン(2016年のRA616H)をあしらっています。文字校正前の状態なので、ビミョーなサイズでアップします。
ホンダのF1エンジンは新旧、すなわち、2015年のRA615Hと2016年のRA616Hを比較しました(12ページ以上)。比較したうえで、「ここが違うのはなぜですか?」と開発エンジニアに問いかけ、丁寧に答えていただいています。
ちょっと見ただけでも、新しいエンジン(右)の方が強そうに感じられますね。
詳しくは本誌でお確かめください。
締め切り、間に合ってよかったぁ(本心)。
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ホンダRA616H@ウエルカムプラザ青山 [F1]
Hondaウエルカムプラザ青山では「Honda Motorsports Thanks Fair 2016」を開催中(〜26日)で、四輪では2016年のF1世界選手権を戦ったマクラーレンMP4-31(展示用に仕立てた車両)や、NAKAJIMA RACINGのスーパーフォーミュラ(SF14)が展示してあります。
http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/contents/event/2016/20161223/
閉館(18時)するのを待って、同じく展示中のF1エンジン、RA616H(2016年仕様)を撮影させていただきました。まずは、エンジンを囲っているアクリルケースを人海戦術で外します(と言いつつ、写真は撮影終了後にケースを元に戻す直前)。
まずまず大がかりなセットを組んで撮影(全体像は別の機会に)。
当然ですが、実物の迫力は実物を前にしてしか味わえませんので、ぜひ現地でご確認ください。Vバンク間にあるため、2015年のRA615Hでははっきり見えなかったコンプレッサーや吸気ブランチ、MGU-Hがいろんな角度からしっかり見えます。
もっときれいな写真が載る掲載誌の情報はいずれまた……。
http://www.facebook.com/serakota
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閉館(18時)するのを待って、同じく展示中のF1エンジン、RA616H(2016年仕様)を撮影させていただきました。まずは、エンジンを囲っているアクリルケースを人海戦術で外します(と言いつつ、写真は撮影終了後にケースを元に戻す直前)。
まずまず大がかりなセットを組んで撮影(全体像は別の機会に)。
当然ですが、実物の迫力は実物を前にしてしか味わえませんので、ぜひ現地でご確認ください。Vバンク間にあるため、2015年のRA615Hでははっきり見えなかったコンプレッサーや吸気ブランチ、MGU-Hがいろんな角度からしっかり見えます。
もっときれいな写真が載る掲載誌の情報はいずれまた……。
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SUBARU BRZ GT300用エンジン [モータースポーツ]
10日前のことになりますが、SUPER GT GT300クラスに参戦するBRZが搭載するエンジンを取材しに、スバルテクニカインターナショナル(STI/東京都三鷹市)を訪れました。
EJ20型の水平対向4気筒ターボです。オートサロンなどで展示されているので、見覚えある方もいらっしゃると思います。2014年の仕様がベースになっているそう。
開発は現在進行中でして、至る所が進化を遂げています。
部品もたくさん見せていただきました。ウェイストゲートのアクチュエーターは(市販品ではなく)専用設計。
「カミソリ」クランクは何度見てもいいですねぇ。
掲載誌に関する情報はいずれまた……。
http://www.facebook.com/serakota
EJ20型の水平対向4気筒ターボです。オートサロンなどで展示されているので、見覚えある方もいらっしゃると思います。2014年の仕様がベースになっているそう。
開発は現在進行中でして、至る所が進化を遂げています。
部品もたくさん見せていただきました。ウェイストゲートのアクチュエーターは(市販品ではなく)専用設計。
「カミソリ」クランクは何度見てもいいですねぇ。
掲載誌に関する情報はいずれまた……。
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左側の矢印の先 [東京風景]
久々のトイレネタです。シリーズ化したつもりはありませんが、検索したらこれまで結構アップしていました。嫌いじゃないってことですね(と自己分析)。
表参道(東京)のある商業施設のトイレです。英語圏の人はこの状況を見て、「どうやって水流せばいいんだ?」と当惑するのでしょうか。確かに、水を流すレバーは見あたりません。
扉の裏側(つまり、腰掛けると目の前)には親切に案内があります。
案内に従って左側を見てみますが、矢印があいまいなような……。英語表記もありません。ま、ここまでたどり着けばなんとかなるでしょうか。
こちらは東京メトロのとある駅にあるトイレ。「緊急」か「非常」か統一した方がいいんじゃないかという思いと、味のある書体だなぁ、という感想は別にして、押したくなっちゃうんでしょうねぇ。
http://www.facebook.com/serakota
表参道(東京)のある商業施設のトイレです。英語圏の人はこの状況を見て、「どうやって水流せばいいんだ?」と当惑するのでしょうか。確かに、水を流すレバーは見あたりません。
扉の裏側(つまり、腰掛けると目の前)には親切に案内があります。
案内に従って左側を見てみますが、矢印があいまいなような……。英語表記もありません。ま、ここまでたどり着けばなんとかなるでしょうか。
こちらは東京メトロのとある駅にあるトイレ。「緊急」か「非常」か統一した方がいいんじゃないかという思いと、味のある書体だなぁ、という感想は別にして、押したくなっちゃうんでしょうねぇ。
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トヨタの、F1の? レーザークラッドバルブシート [クルマ]
2016年12月6日、トヨタ自動車は新しいパワートレーンを発表しました。そのうちのひとつは2.5L・直4エンジンです。自然吸気で高容積比(高膨張比サイクル適用)ですが、低速トルクもあって出力も高い。「なんだそれ!」的な性能で、ロー側/ハイ側ともにワイドでタイトな新開発の横置き8速ATともども、走りを味わってみたいものです。
Toyota - New Inline 4 Cylinder 2.5L Gasoline Engine
トヨタの新しい2.5L・直4エンジンには、さまざまな高速燃焼技術が採用されていますが、そのひとつが「レーザークラッドバルブシート」です。
吸気の流量アップとタンブル流の強化を支える技術として用いています。「金属粉末をレーザーで溶融させ、母材上に肉盛りする技術」と、トヨタは説明。溶接の要領ですね。
レーザークラッドを適用すると、これまで一般的だった「圧入」に比べて薄くできるため、バルブまわりの形状自由度が高くなります。
まさかトヨタの量産エンジンで「レーザークラッド〜」を聞くとは思わなかったなぁ、と感慨深いのですが、感慨深いのにはワケがあって、ホンダが第3期F1参戦時代のエンジンに適用していたからです。
ホンダのF1エンジンの場合は、バルブまわりを薄くできるメリットを生かし、バルブと冷却水路を近くして冷却性を向上させたり、吸気バルブを大きくしたりしていました。
こちらは圧入バルブシートの例。バルブシートの断面が厚いのがわかります。
Conventional Press Fit Valve Seats(Honda F1 Engine 〜2003)
こちらはレーザークラッドバルブシート。薄肉なのがわかるでしょうか。
Laser Clad Welded Valve Seats(Honda F1 Engine 2004〜2008)
会社は異なりますが、F1エンジンの技術が量産エンジンへ、な印象です。レーザークラッドの技術は今後、トヨタの新型エンジンの全機種に展開していくといいますから、壮大ですね。
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Toyota - New Inline 4 Cylinder 2.5L Gasoline Engine
トヨタの新しい2.5L・直4エンジンには、さまざまな高速燃焼技術が採用されていますが、そのひとつが「レーザークラッドバルブシート」です。
吸気の流量アップとタンブル流の強化を支える技術として用いています。「金属粉末をレーザーで溶融させ、母材上に肉盛りする技術」と、トヨタは説明。溶接の要領ですね。
レーザークラッドを適用すると、これまで一般的だった「圧入」に比べて薄くできるため、バルブまわりの形状自由度が高くなります。
まさかトヨタの量産エンジンで「レーザークラッド〜」を聞くとは思わなかったなぁ、と感慨深いのですが、感慨深いのにはワケがあって、ホンダが第3期F1参戦時代のエンジンに適用していたからです。
ホンダのF1エンジンの場合は、バルブまわりを薄くできるメリットを生かし、バルブと冷却水路を近くして冷却性を向上させたり、吸気バルブを大きくしたりしていました。
こちらは圧入バルブシートの例。バルブシートの断面が厚いのがわかります。
Conventional Press Fit Valve Seats(Honda F1 Engine 〜2003)
こちらはレーザークラッドバルブシート。薄肉なのがわかるでしょうか。
Laser Clad Welded Valve Seats(Honda F1 Engine 2004〜2008)
会社は異なりますが、F1エンジンの技術が量産エンジンへ、な印象です。レーザークラッドの技術は今後、トヨタの新型エンジンの全機種に展開していくといいますから、壮大ですね。
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マツダのIMSA DPi車両(RT24-P) [モータースポーツ]
マツダはキャデラックのDPi(Daytona Prototype international)車両よりひと足早く、2016年11月16日のロサンゼルスオートショーで、2017年シーズンのIMSA WeatherTech SportsCar Championshipに投入する車両を発表しています。その名も「RT24-P」。
スタイリング要素が強いのは一目瞭然で、市販車でおなじみの「魂動デザイン」でまとめられています。生き物のように意思を持って動き出す緊張感と生命感、感じられるでしょうか。
5角形のグリルも魂動デザインを構成する要素のひとつです(メッシュ状の処理は確認できますが、実際にダクトとして機能しているのか、気になりますね)。
シャシーは新LMP2規定に合わせて設計されたライリーMk. 30がベースで、マルチマチックと共同で開発。空力性能との両立を図りながら、魂動デザインを取り入れているそう。
サイドのシルエットをキャデラックDPi-V.R(写真は左右反転)と比較してみると、マツダRT24-Pのスタイリング要素の強さがわかります。
Mazda RT24-P
Cadillac DPi-V.R
エンジンは、2016年に投入したAER製の2.0L・直4直噴ターボ(600hp)、MZ-2.0Tを搭載。
マツダの2016年型プロトタイプの情報はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-01-10
リヤセクションも、ダラーラ製をベースとするキャデラックDPi-V.Rと比べてみましょう。ライリー/マルチマチックのマツダRT24-Pはリヤフェンダー後端がすぼまっており、その影響でリヤウイング翼端板が独立しています。LMP1-Hに例を求めると、トヨタTS050ハイブリッド風?
Mazda RT24-P
一方、キャデラックDPi-V.Rは、後端まで真っ直ぐ伸びたリヤフェンダーとなっており、リヤウイング翼端板はそのフェンダーを起点に立ち上がっています。V字を描く低いリヤカウルの造形も含め、ポルシェ919ハイブリッドに似ているような……。
Cadillac DPi-V.R
ちなみに車名のMazda RT24-Pのうち、Mazda RT24はドライバー育成プログラムのMazda Road to 24に由来。このうち「24」は、2リッター・4気筒も表してるそう。Pはプロトタイプの意味です。
http://www.facebook.com/serakota
スタイリング要素が強いのは一目瞭然で、市販車でおなじみの「魂動デザイン」でまとめられています。生き物のように意思を持って動き出す緊張感と生命感、感じられるでしょうか。
5角形のグリルも魂動デザインを構成する要素のひとつです(メッシュ状の処理は確認できますが、実際にダクトとして機能しているのか、気になりますね)。
シャシーは新LMP2規定に合わせて設計されたライリーMk. 30がベースで、マルチマチックと共同で開発。空力性能との両立を図りながら、魂動デザインを取り入れているそう。
サイドのシルエットをキャデラックDPi-V.R(写真は左右反転)と比較してみると、マツダRT24-Pのスタイリング要素の強さがわかります。
Mazda RT24-P
Cadillac DPi-V.R
エンジンは、2016年に投入したAER製の2.0L・直4直噴ターボ(600hp)、MZ-2.0Tを搭載。
マツダの2016年型プロトタイプの情報はこちら↓
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リヤセクションも、ダラーラ製をベースとするキャデラックDPi-V.Rと比べてみましょう。ライリー/マルチマチックのマツダRT24-Pはリヤフェンダー後端がすぼまっており、その影響でリヤウイング翼端板が独立しています。LMP1-Hに例を求めると、トヨタTS050ハイブリッド風?
Mazda RT24-P
一方、キャデラックDPi-V.Rは、後端まで真っ直ぐ伸びたリヤフェンダーとなっており、リヤウイング翼端板はそのフェンダーを起点に立ち上がっています。V字を描く低いリヤカウルの造形も含め、ポルシェ919ハイブリッドに似ているような……。
Cadillac DPi-V.R
ちなみに車名のMazda RT24-Pのうち、Mazda RT24はドライバー育成プログラムのMazda Road to 24に由来。このうち「24」は、2リッター・4気筒も表してるそう。Pはプロトタイプの意味です。
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キャデラックのIMSA DPi車両 [モータースポーツ]
キャデラック(Cadillac)は北米で開催される2017年のIMSA WeatherTech SportsCar Championshipに投入するDPi車両を発表しました。その名もキャデラックDPi-V.R。
キャデラックが北米のスポーツカーシリーズに参戦するのは、アメリカン・ル・マン・シリーズに参戦していた2002年以来だそう。
DPiはDaytona Prototype internationalの略で、2017年から導入される新規格です。シャシーは、WECや(ACO管轄の)ル・マン24時間などに参戦が認められるLMP2車両と共有。LMP2の車両は2017年から、指定された4つのコンストラクター(ダラーラ、オンローク、オレカ、ライリー/マルチマチック)が製造する決まりで、キャデラックのDPi車両はダラーラ製がベース。
サイドのシルエットは、ベースがLMP2であることを彷彿とさせます。
DPiはLMP2をベースにスタイリング要素の強いボディワークを被せることが可能。キャデラックDPi-V.Rは、スポーツセダンのCTS-Vが備える要素を取り入れています。フロントフェンダー前端にある縦長のライティングもそのひとつ。
こちらがキャデラックCTS-V。
アルミホイールの意匠にも共通性を持たせています。
LMP2のエンジンはワンメイクで、ギブソン製の4.2L・V8自然吸気を搭載する決まり。DPiはマニュファクチャラーが独自に選択することが可能で、キャデラックはCTS-Vなどが搭載する6.2L・V8を選択しています。CTS-Vはスーパーチャージャーを搭載(640hp)していますが、DPiは自然吸気(約600hp)。CTS-Vのエンジンは直噴なのに対し、DPiはポート噴射、CTS-Vはセミウェットサンプなのに対し、DPiはドライサンプ。
こちらは、CTS-Vが搭載する量産ユニット。
CT6やCTS、XT5やエスカレードに採用されているリヤカメラミラー(カメラで捉えた後方の画像をモニターに表示)を搭載しています。
2017年1月28〜29日のデイトナ24時間がデビュー戦になりますが、マツダのDPiといい、ポルシェのミッドシップ911RSRといい、見どころがたくさんありそうですね。
http://www.facebook.com/serakota
キャデラックが北米のスポーツカーシリーズに参戦するのは、アメリカン・ル・マン・シリーズに参戦していた2002年以来だそう。
DPiはDaytona Prototype internationalの略で、2017年から導入される新規格です。シャシーは、WECや(ACO管轄の)ル・マン24時間などに参戦が認められるLMP2車両と共有。LMP2の車両は2017年から、指定された4つのコンストラクター(ダラーラ、オンローク、オレカ、ライリー/マルチマチック)が製造する決まりで、キャデラックのDPi車両はダラーラ製がベース。
サイドのシルエットは、ベースがLMP2であることを彷彿とさせます。
DPiはLMP2をベースにスタイリング要素の強いボディワークを被せることが可能。キャデラックDPi-V.Rは、スポーツセダンのCTS-Vが備える要素を取り入れています。フロントフェンダー前端にある縦長のライティングもそのひとつ。
こちらがキャデラックCTS-V。
アルミホイールの意匠にも共通性を持たせています。
LMP2のエンジンはワンメイクで、ギブソン製の4.2L・V8自然吸気を搭載する決まり。DPiはマニュファクチャラーが独自に選択することが可能で、キャデラックはCTS-Vなどが搭載する6.2L・V8を選択しています。CTS-Vはスーパーチャージャーを搭載(640hp)していますが、DPiは自然吸気(約600hp)。CTS-Vのエンジンは直噴なのに対し、DPiはポート噴射、CTS-Vはセミウェットサンプなのに対し、DPiはドライサンプ。
こちらは、CTS-Vが搭載する量産ユニット。
CT6やCTS、XT5やエスカレードに採用されているリヤカメラミラー(カメラで捉えた後方の画像をモニターに表示)を搭載しています。
2017年1月28〜29日のデイトナ24時間がデビュー戦になりますが、マツダのDPiといい、ポルシェのミッドシップ911RSRといい、見どころがたくさんありそうですね。
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