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『図解 自動車エンジンの技術』発売 [クルマ]

3週間ほど前に「2年越しの作業終了」として報告させていただきましたが、それがこれです。

『図解 自動車エンジンの技術』(著者:畑村耕一+世良耕太/発行所:ナツメ社/280ページ/本体2000円+税)

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11月1日発売予定ですので、1日頃から書店に並び始めると思います。本エントリー執筆時点では、まだAmazonに情報はあがっておりません。楽天ブックスとhonto.jpにはあがっておりました。

僭越ながら共著者として名を連ねておりますが、世良耕太が執筆を担当したのはChapter 8とChapter6の一部です。大部分は『博士のエンジン手帖』(三栄書房)でおなじみの、畑村耕一氏(通称「はかせ」)による考察です。世良耕太は、すべてのページの編集を担当いたしました。

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Chapter 8とChapter6と告げられても何のことやらでしょうから、目次を記しておきます。

『図解 自動車エンジンの技術』(著者:畑村耕一+世良耕太/発行所:ナツメ社)

Chapter1 エンジンの原理と進化
1-1 往復ピストンエンジンの誕生
1-2 4サイクルエンジンの燃焼サイクル
1-3 火花点火燃焼(SI)と圧縮着火燃焼(CI)
1-4 予混合圧縮着火燃焼(HCCIとPCCI)
1-5 容積比・圧縮比・膨張比とエンジンの熱効率
1-6 高効率を実現するアトキンソンサイクル
1-7 吸気を冷却するミラーサイクル
1-8 エンジンの排ガス1
1-9 エンジンの排ガス2
1-10 エンジンの不釣り合いと振動
1-11 エンジンの気筒配列と不釣り合い振動
1-12 エンジンのトルク変動と振動
1-13 エンジンの機械騒音と燃焼騒音
1-14 エンジンの耐候性・耐久性と開発の実際
Column ロータリーエンジンの誕生と生きる道

Chapter2 エンジンは「熱効率」で語れ
2-1 各種エンジンの熱効率
2-2 自動車用エンジンの熱効率
2-3 自動車用エンジンの燃費向上の方法
2-4 燃焼エネルギーの行方
2-5 吸気行程の仕事とポンプ損失
2-6 燃焼による温度上昇および冷却損失
2-7 シリンダー圧力の回転力への変換と排気損失
2-8 排気行程の仕事とオーバーラップ
2-9 図示仕事と正味仕事
2-10 機械抵抗損失と補機駆動損失
2-11 エンジンの損失低減と燃費向上
2-12 過給ダウンサイジングエンジンの燃費向上原理
2-13 ハイブリッドの燃費向上原理
2-14 走行モードと車の燃費
2-15 世界共通モード燃費導入へ
Column SKYAKTIV-G誕生の原点

Chapter3 「普通のエンジン」が「過給ダウンサイジング」を指す時代
3-1 自動車エンジンのトルク特性
3-2 ディーゼルエンジンから始まった過給ダウンサイジング
3-3 過給ダウンサイジングガソリンエンジン1
3-4 過給ダウンサイジングガソリンエンジン2
3-5 ダウンサイジングの先を行くVW/アウディ
3-6 モジュール設計を徹底したBMW
3-7 元気が戻ってきたメルセデス・ベンツ
3-8 そのほかヨーロッパのダウンサイジングエンジン
3-9 アメリカでも過給ダウンサイジングが始まった
3-10 日本の過給ダウンサイジングエンジン
3-11 マツダの過給ダウンサイジング
Column ミラーサイクルと掃気向上

Chapter4 進化を続けるガソリンエンジン
4-1 燃料噴射システムの進化
4-2 バルブタイミングの役割
4-3 可変バルブタイミング機構の進化
4-4 自然吸気エンジンのノッキング抑制
4-5 マツダSKYAKTIV-Gのノッキング抑制法1
4-6 マツダSKYAKTIV-Gのノッキング抑制法2
4-7 CVTと相性のいい高膨張比エンジン
4-8 増加する過給ガソリンエンジンのBMEP
4-9 過給ガソリンエンジンのトルク制約
4-10 過給ガソリンエンジンのノッキング抑制法
4-11 低速プレイグニッションとは
4-12 スーパーチャージャーからターボチャージャーへ
4-13 ターボ過給用シリンダーヘッド
4-14 過給ダウンサイジングと気筒数の減少
4-15 気筒数の減少と振動騒音
4-16 過給ダウンサイジングの部分負荷燃費向上技術
4-17 進化する冷却システム
Column SKYAKTIVの開発とマツダの奇跡

Chapter5 進化を続けるディーゼルエンジン
5-1 世界のターボ過給ディーゼルエンジン
5-2 過給ディーゼルエンジンの技術進化
5-3 厳しくなる排ガス規制
5-4 過給システムと過給機
5-5 ディーゼルエンジンの燃焼
5-6 ディーゼルエンジンの排ガス
5-7 超高圧多段噴射の燃料噴射システム
5-8 超高圧燃料噴射システムとインジェクター
5-9 NOxとPMの排出低減
5-10 マツダSKYAKTIV-Dの最新技術
5-11 高圧&低圧EGRとEGRクーラー
5-12 NOxとPMの後処理技術
5-13 高度化するエンジン制御
Column VWの幼稚なディーゼル不正

Chapter6 トランスミッションの最新動向
6-1 トランスミッションの役割と種類
6-2 トランスミッションの種類とシェア
6-3 トランスミッションと燃費
6-4 実用燃費とカタログ燃費の「差」
6-5 CVTの燃費改善1
6-6 CVTの燃費改善2
6-7 ロックアップ領域が拡大するトルコン
6-8 ATとDCTの多段化
6-9 MTの進化
6-10 AMTの進化
6-11 駆動トルク切れのないF1のトランスミッション
6-12 開発が進む量産向けシームレスシフト
Column ガラパゴス化した日本の自動車技術

Chapter7 「電気」の新しい使い方
7-1 電動車両の構成要素
7-2 電気自動車の特徴
7-3 電気自動車は高級スポーツ車に最適?
7-4 ハイブリッド(HEV)の種類と特徴
7-5 パラレルハイブリッド
7-6 シリーズパラレルハイブリッド
7-7 時間差駆動のハイブリッド
7-8 プラグインハイブリッド(PHEV)
7-9 レンジエクステンダー(RE)
7-10 燃料電池車(FCV)1
7-11 燃料電池車(FCV)2
Column 電気自動車の普及と石炭火力発電

Chapter8 熱効率の競争を始めたモータースポーツ
8-1 高回転化に突き進んだF1エンジン
8-2 F1特有の「排気」開発
8-3 最新F1のエンジンスペック
8-4 最新F1の2種類の回生システム
8-5 最新F1の燃料流量規制
8-6 日本のレースエンジン開発
8-7 世界耐久選手権(WEC)のパワーユニット
8-8 トヨタとポルシェのWECパワーユニット
8-9 アウディと日産のWECパワーユニット
8-10 量産開発に生きるリーンブーストと負圧同調
8-11 電気自動車のレース フォーミュラE
Column F1:両立しない「熱効率」と「音」

Chapter9 見えてきた次世代エンジン
9-1 厳しくなる排ガス&燃費規制
9-2 明るくないディーゼルエンジンの将来
9-3 ライトサイジングとアップサイジング
9-4 過給でよみがえるリーンバーン
9-5 HCCI燃焼のその後と将来
9-6 48V化とマイルドハイブリッドの展開
9-7 ドイツのPHEV拡大戦略とそのカラクリ
9-8 EVとFCVはCO2削減の切り札か?
9-9 CO2排出量は発電形態で考えたい
9-10 再生可能エネルギーと自動車用燃料
9-11 見逃されている天然ガス自動車の実力
9-12 次世代環境型パワートレーンの本命は?
9-13 ロングストローク化の可能性
9-14 可能性を秘めた対向ピストンエンジン
9-15 熱効率50%をめざして
Column 2030年の自動車エンジンの夢
エンジンをよりよく理解するための用語解説

どうです? 目次を見たら手元に置いておきたくなったでしょう(と、刷り込み)。

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