【WEC富士6時間2016】ポルシェのタイヤ管理やシートなど [モータースポーツ]
走行セッション中、ポルシェのガレージツアーに参加させていただいたので、そのときの見聞をまとめます(エンジンカウルが外れた状態の1号車を斜め後方から凝視できるタイミングだったのはラッキー。当然、写真撮影は禁止)。
下の写真はスタートシーン。
見聞その1はタイヤの暖めに関するもので、WECではLMP1に限らず、LMP2やLMGTEもタイヤウォーマーで温めず、タイヤ暖め庫に入れて暖めます。
ポルシェの場合、大きなテントの中にタイヤ暖め庫が並んでいます。
テントの前で使用済みタイヤの皮をむいているところ。
トヨタのタイヤ暖め庫は外にありました。
フォードGTはこんなふう。
ヒーターでテント内部を暖め(80℃前後に設定)、タイヤとホイールを芯から温めます。F1のようにピットストップの際、待機させておいたタイヤをすぐ車両に取り付ける場合はウォーマーで十分なのですが、WECのようにタイヤの待機時間が長いと、ウォーマーで表面を暖めたのでは冷え切ってしまいます。なので、サウナ室のようなタイヤ暖め庫に入れて、芯から暖めておくというわけ。
見聞その2はシート。例えばポルシェ1号車の場合、最も体格の大きなマーク・ウェバーに合わせてシートを成形し、クルマをシェアするティモ・ベルンハルトとブレンドン・ハートレーは、ドライバー交代の際に脱着可能なシートを持ち込んで体格差を補正します。
それだけではなく、ドライバー間の重量差を補正するのにも用いているそう。ウェバーとの重量差が小さいベルンハルトは軽いグラスファイバー製(矢印)。重量差の大きいハートレーは(重たくした)カーボンファイバー製を使用していました。
ポルシェはバイザッハのファクトリー内にパーツ製作の設備を持っておらず、製作はアウトソースしています(風洞試験や7ポストリグを使った試験もアウトソースです)。保管庫にあったスペアのフロントカウルには、「Made in Italy」のシールが貼ってありました。
http://www.facebook.com/serakota
下の写真はスタートシーン。
見聞その1はタイヤの暖めに関するもので、WECではLMP1に限らず、LMP2やLMGTEもタイヤウォーマーで温めず、タイヤ暖め庫に入れて暖めます。
ポルシェの場合、大きなテントの中にタイヤ暖め庫が並んでいます。
テントの前で使用済みタイヤの皮をむいているところ。
トヨタのタイヤ暖め庫は外にありました。
フォードGTはこんなふう。
ヒーターでテント内部を暖め(80℃前後に設定)、タイヤとホイールを芯から温めます。F1のようにピットストップの際、待機させておいたタイヤをすぐ車両に取り付ける場合はウォーマーで十分なのですが、WECのようにタイヤの待機時間が長いと、ウォーマーで表面を暖めたのでは冷え切ってしまいます。なので、サウナ室のようなタイヤ暖め庫に入れて、芯から暖めておくというわけ。
見聞その2はシート。例えばポルシェ1号車の場合、最も体格の大きなマーク・ウェバーに合わせてシートを成形し、クルマをシェアするティモ・ベルンハルトとブレンドン・ハートレーは、ドライバー交代の際に脱着可能なシートを持ち込んで体格差を補正します。
それだけではなく、ドライバー間の重量差を補正するのにも用いているそう。ウェバーとの重量差が小さいベルンハルトは軽いグラスファイバー製(矢印)。重量差の大きいハートレーは(重たくした)カーボンファイバー製を使用していました。
ポルシェはバイザッハのファクトリー内にパーツ製作の設備を持っておらず、製作はアウトソースしています(風洞試験や7ポストリグを使った試験もアウトソースです)。保管庫にあったスペアのフロントカウルには、「Made in Italy」のシールが貼ってありました。
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