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「パナソニック・ジャガー・レーシング」に思う [モータースポーツ]

2016/2017年のシーズン3から新規参戦するジャガーが、タイトルスポンサーを発表すると同時に、正式カラーリングを公開しました。タイトルスポンサーはパナソニックで、チーム名は「パナソニック・ジャガー・レーシング」。車名はI-TYPE 1です。

Panasonic Jaguar Racing - I-TYPE 1 / 2016
JaguarRacing-Itype_side.jpg

以前あったF1チームを連想させるチーム名だなと思ったと同時に、どこから見た構図と思ったら、こんな写真がありました。まさかオマージュ?

Panasonic Toyota Racing - TF103 / 2003
Toyota_TF103_side.jpg

ジャガーはとことんヘリテージ押しですね。量産車に関してもレースに関しても歴史があるし、実績があると。

jagracinglaunchevent08091603.jpg

パナソニック・トヨタ・レーシング(2002-2009)というか、トヨタにもヘリテージがなかったわけではありません。ヘリテージで押すか、押さないかの違いでしょうか。

P1080516.jpg

ヘリテージ(とくにル・マン24時間)押しの公式動画です。レースを通じて性能を追求した、「当時と同じレーシングスピリットでもう一度トラックに戻る」と説明しています。



発表会の様子↓



香港で行われるシーズン3開幕戦の日程が、F1日本GPと重なっているのが、いかにも残念……。

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【フォーミュラE】シーズン3参戦各車のサウンド [モータースポーツ]

アウディ・スポーツが現行のアプト・シェフラー・アウディ・スポーツへの関与を強め、2017/2018年のシーズン4からフルファクトリー支援で参戦すると発表しました。これまでどおり、技術パートナーのシェフラーとの関係は継続すると表明しています。

ルノー(フランス)、DS(フランス)、マヒンドラ(インド)、ジャガー(インド/イギリス)に次ぐ、自動車メーカーの積極的な関与ですね。ドイツ勢では初。

Abt Schaeffler Audi Sport - Season 3(2016/2017)
S3_Audi_ABT.jpg

ちなみに、シーズン2の佇まいはこちら。

Abt Schaeffler Audi Sport - Season 2(2015/2016)
S2_Audi_ABT.jpg

フォーミュラE公式は、シーズン3に参戦する車両が発するサウンドを公開しました。



各チームがどんな仕様のモーター(1モーターなのか2モーターなのか)を選択し、どんな仕様のトランスミッション(何速なのか)を搭載しているのかわからないので、いまひとつぴんときませんね。

シーズン2は、

アプト・シェフラー・アウディ・スポーツ:1モーター/3速
アンドレッティ:1モーター/5速
ドラゴン・レーシング:1モーター/4速
DSヴァージン・レーシング:2モーター/1速
マヒンドラ・レーシング:1モーター/4速
NEXTEV TCR:2モーター/1速
ルノーe.dams:1モーター/2速
チーム・アグリ:1モーター/5速
トゥルーリ:1モーター/4速
ヴェンチュリ:1モーター/4速

でした。

シーズン3は、チーム・アグリとトゥルーリに替わってジャガーとTecheetah(Ta-chi-taと発音。中国)が参戦する格好。

シーズン2のサウンドはこちら。



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【WEC】メキシコシティの薄い空気への対応 [モータースポーツ]

初開催のメキシコ戦、始まりました。サーキットのあるメキシコシティは高地にあるのですが、LMP1-Hに参戦する3メーカーのプレスリリースを見てみると、海抜に関する表現はまちまちです。

「2000m以上で、ほぼ2300m」→アウディ
「2250m」→ポルシェ
「2285m」→トヨタ

F1でも開催していますが、ウィリアムズはメキシコシティの海抜を「7500フィート」と記しています。1フィート(フット)を0.3048mとしてメートルに換算すると2286mになりますし、0.3mとして計算すれば2250mになります。

いずれにしても、標高は高く(富士山5合目と同等)、空気密度は低くて、アウディの説明によれば海抜0メートルに対して空気密度は25〜30%低くなります。ゆえに、ドラッグ(空気抵抗)は減って最高速は伸びる方向。半面、ダウンフォースが発生しづらく、コーナーが厳しい。

Toyota_TS050_Mexico.jpg

また、標高の低いサーキットと同じだけの出力を発生させようとした場合、ターボチャージャーにより大きな仕事をさせる必要があります。テクニカルレギュレーションでは、最大過給率を4.0倍に定めていますが、メキシコ戦に限り5.0倍まで認められます。

Audi_R18_Mexico.jpg

ターボチャージャー大活躍ですが、裏を返せばターボに厳しい。写真は2014年アウディの4.0L・V6ディーゼル。Vバンク間に巨大なターボチャージャーが載っています。

Audi_R18_Engine_2014.jpg

空気密度が低いということは、パワートレーンやブレーキの冷却にも厳しいということで、各車工夫を凝らしている模様。「通常よりも大きな容量の冷却システムを使用」とトヨタは説明しています。

ポルシェ919ハイブリッドのスパ仕様とメキシコ仕様を比べてみると、スパ仕様ではフロントのブレーキダクトがふさがっているのに対し、メキシコ仕様は開いています。

ポルシェ919ハイブリッドRd.2 Spa仕様
Porsche_919_Spa.jpg

ポルシェ919ハイブリッドRd.5 Mexico仕様
Porshce_919_Mexico.jpg

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