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【検証】アウディR18 2016年仕様(アップデート版) [モータースポーツ]

2016年の合同テスト(Prologue:3月25日〜26日/ポールリカール)を前に、本戦仕様のカラーリングと技術の詳細が発表されました。よく見ると、いやちょっと見ただけで、2015年11月末に発表された仕様とは形状が異なることがわかります。

【検証】アウディR18 e-tronクワトロ・2016年仕様↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-11-29

アウディR18の2016年仕様に関しては、2015年11月28日の段階で以下のような概要が発表されていました。

・ディーゼルエンジンを踏襲。
・エネルギー貯蔵装置は電動フライホイールからリチウムイオンバッテリーに変更。
・1周あたりエネルギー放出量は、4MJから6MJに変更(4段階あるうちの上から2つめ)。
・これまで3台エントリーしていたル・マンには2台を投入(グループ企業のポルシェも同様)。

今回新たに発表された技術詳細のうち、いくつか抜き出してみましょう。

・ディーゼルエンジンはバンク角120度の4.0L・V6シングルVGTターボを踏襲。ただし新設計。
・これまでどおり、フロントMGUで回生/力行を行う(リヤMGUは非採用/熱エネルギー回生システムも非採用)。
・フロントMGUの出力は350kW(2015年は200kW)。

ル・マン24時間に限り、MGUの出力は上限が300kWに定められますが、上限が設けられるのは力行側(アシスト側)だけで、回生側に制限はありません。1周あたり6MJを回生するためにも、大きな出力が必要だったとアウディは説明しています。

2016年ル・マン24時間の燃料テーブル↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-12-14

そうじゃないの? と勘ぐられてはいましたが、2016年仕様は前後連携サスペンション(リンクド・サスペンション・システム:LSS)を搭載していると公表しています。

では、2016年仕様の2016年3月バージョンと2015年11月バージョン、あるいは2015年仕様と見比べてみましょう。

Audi R18 2016 spec. 2016/3 ver.
R18_1603_front.jpg
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Audi R18 2016 spec. 2015/11 ver.
R18_1511_front.jpg
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極端に細く、極端に高い位置に配されたノーズに変わりはありませんが、なんだか様子が違います。先に細かなところを指摘しておくと、プッシュロッドがうまくカウルに隠れています(矢印)。

それより、フロントフェンダーの形状がまったく異なります。真っ当に予測すると、2015年11月に発表されたのは低ドラッグ重視のル・マン仕様、2016年3月に発表されたのは、その他のサーキットで用いるハイダウンフォース仕様にも見えるのですが……。

Audi R18 e-tron 2016 spec. 2016/3 ver.
R18_1603_front_side.jpg
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Audi R18 2016 spec. 2015/11 ver.
R18_1511_front_side.jpg
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リヤセクションは初めて公開されました。テールパイプの位置が変わっています(矢印)。以前に公開された画像からも明らかでしたが、リヤフェンダー開口部は上面から側面に移っています(矢印)。リヤフェンダーの絞り込みやカクカクした造形が目を引きます。

Audi R18 2016 spec. 2016/3 ver.
R18_1603_rear.jpg
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Audi R18 e-tron quattro 2015 spec. 2015/3 ver.
R18_1503_rear.jpg
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スリムなノーズ〜フロントバルクヘッド断面は、ドライバー着座位置を後ろに下げることで実現した? と考えたくなるのですが、どうでしょう。2015年仕様と2016年仕様のドアの後端位置を矢印で示しています。目を引くディテールもありますが、それはまた改めて……。

Audi R18 2016 spec. 2016/3 ver.
R18_1603_side.jpg
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Audi R18 e-tron quattro 2015 spec. 2015/3 ver.
R18_1503_side.jpg
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完全な同アングルではありませんが、俯瞰でも見比べておきましょう。以前のエントリーでもお知らせしましたが、フロントフェンダー上面開口部の規定が変わっており、2015年に比べて大型化しています。

ダズル迷彩柄のアウディR18 e-tronクワトロ2016年仕様↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-12-25

しかし、ノーズ細いですねぇ。フロントカウルもずいぶん後退していますし。

Audi R18 2016 spec. 2016/3 ver.
R18_1603_top.jpg
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Audi R18 e-tron quattro 2015 spec. 2015/3 ver.
R18_1503_top.jpg
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技術詳細を追加しておくと、変速段は2015年の7速から2016年は6速に減らして軽量化を図っています。低速側はMGUでアシストできるし、エンジンが幅広い回転領域で十分なトルクを発生できれば、変速段数は少なくて済みます。変速段数は少なければ少ないほど、カッコイイですね。

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