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ポルシェとスバルのシリンダーの数え方 [クルマ]

ポルシェ718ボクスターが搭載する4気筒・水平対向直噴ターボエンジンの説明をしてくれたラルフ・シュミット博士は、点火順序について「1-4-3-2」だと教えてくれました。この順序だと「ブンブン・ベンベン」と、バンクごとに交互に爆発すると。

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なんだかモヤモヤしたのでシリンダーの数え方について確認してみると、前を向いたエンジンに向かって左側が手前から奥に向かって1-2、右側の手前から奥に3-4と数えると説明してくれました。「学生のときにそう習った。スバルも同じだと思うぞ」と。

ポルシェ水平対向4気筒のシリンダーの数え方
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ところが違うのですねぇ。スバルの水平対向4気筒は前側の2気筒が1-2、後ろ側を3-4と数えます。クランクシャフトにつながるコンロッド〜ピストンを前から順番に数える方式で、こちらが一般的なように思いますが……。

スバル水平対向4気筒のシリンダーの数え方
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上の写真はBRZが搭載するFA20型2L自然吸気エンジンです。FB16DIT(1.6L)とFA20DIT(2.0L)の直噴ターボユニットは1-3-2-4の点火順序で、1-2番、3-4番を集合してツインスクロールターボに導いています。では、ポルシェは……

正解は誌面展開時のお楽しみにとっておくとして、番号を振ってあるスバルのエンジンを見て、唐突にシュミット博士の説明を思い出した次第。毎年恒例のシンポジウム『モータースポーツ技術と文化』にお邪魔したのですが、会場にSUPER GT GT300に投入しているEJ20型ベースの2.0L・水平対向4気筒ターボエンジンが展示してありました。

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シリンダーヘッドカバー(上の写真丸囲み)を見るとほら、イグニッションコイルの頂部側面に番号が振ってあります。

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話どんどんそれちゃいますが、このエンジンの開発ストーリーも大いに興味を引きました。

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