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トヨタMIRAIはどこから空気を吸ってる? [クルマ]

「空気を吸い込む象徴としてサイドグリルを大胆にデザイン」したのがトヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の外観上の特徴ですが、燃料電池の化学反応に必要な空気を取り込むのはサイドグリルではなく、ボンネットフードとセンターグリルの隙間(矢印)です。

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電動コンプレッサーで強制的に吸い込むので、吸い込み口(矢印)は小さくていいのですね。

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吸い込んだ空気はレゾネーターやエアフィルターを通過して下に降り、モータートランスアクスルに入っているコンプレッサーを通過して前席下にあるFCスタックに向かいます。

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FCスタックと昇圧コンバーターを右前方から眺めたところ。高電圧電流を遮断するオレンジ色のサービスプラグ(作業前に引き上げて、安全性を視覚的にも確認)は、トヨタのハイブリッド車(WECに出場するTS040ハイブリッドも含めて)でおなじみの装備。

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FCスタックの状態を健全に保つ(効率良く発電させる)ためにも、積極的に冷やす必要があるようで、それゆえ大型の熱交換機が欠かせないそう。サイド/アンダーグリルが大きいのは、大型の熱交換機に空気を取り込むためです。

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PCUはPCUで専用の冷却システムを持っていますが、FCスタックはFCスタックで専用のシステムで冷却しています。クーラントも専用。

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導電性を嫌うので、イオン交換機で冷却液(エチレングリコールが主成分)の組成を変えているそう。

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ボンネットフードの下に“五稜郭”(イオン交換機)があるのが、MIRAI=燃料電池自動車の特徴かも。

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