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公然の秘密を初公開:メルセデスAMGのF1パワーユニット [F1]

メルセデスAMGハイパフォーマンスパワートレーンズ(HPP)は、2014年のデュワートロフィー受賞に合わせ、F1用パワーユニット、PU106Aの新たな写真を公開しました。王立自動車クラブ(RAC)のデュワートロフィーは、その年の最も画期的なイギリス(生まれ)の自動車関連技術に与えられます。

HPPのPU106Aは、ターボチャージャーのタービンとコンプレッサーを分離し、コンプレッサーをエンジンの前端、ターボをエンジンの後端に置き、90度のVバンク間にMGU-H(熱エネルギー回生用モーター/ジェネレーターユニット)を配置していることが知られていました。今回公開した写真では、エンジン前端にあるコンプレッサーがはっきり確認できます。

MAHPP_PU1.jpg
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このレイアウトだけコピーしてもパフォーマンスまではコピーできませんよ、という自信の表れでしょう。本来なら、エンジンの前側にオイルタンクがあるはずですが、公開された写真では省かれています。コンパクトなエンジンオイルの左側に水冷インタークーラーがあり、ここで圧縮した空気をプレクールしておき、その後空冷インタークーラーで冷やす2段構え(にすると、空冷インタークーラーの容積を小さくできる、などのメリットがある)との説もあります。真実はどうなのでしょう……。

エネルギー貯蔵装置(バッテリー)の、より実戦仕様に近い状態も公開されました。KERS時代と同様、円筒形セルを使っていることは、ケース側面の曲線から推察できます。しかし、KERS時代に比べてはるかに大容積です。

MAHPP_PU2.jpg
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次の情報公開が楽しみですね。

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