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ついついLEDに目が行ってしまうCEATEC JAPAN 2014(マツダ新世代ヘッドランプなど) [クルマ]

マツダがLEDを使った新世代ヘッドランプを出展するのは知っていたので(事前にニュースリリース出ているし)、お目当てのひとつでした。訪問前日に、青色LEDの開発で日本人のノーベル物理学賞受賞が決まったのはタイムリー。

というわけで、マツダより先に(たまたま順路がそうだっただけですが)スタンレー電気のブースを訪れました。

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LEDがいっぱい。

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写真はメーターやスイッチなどに使うLEDのサンプルです。用途に応じて配光の指向特性(狭かったり広かったり)にバリエーションがあったりします。白色LEDは青色LEDに黄色蛍光体の組み合わせ。別用途ではRGB混色方式もあるそう。

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お目当てはヘッドランプ。スタンレー電気は「アダプティブ・ドライビング・ビーム」と呼んでいますが、マツダの新世代ヘッドランプ「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」と実質的に同じです。

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グレアフリー(防眩)ハイビームとも言ったりしますが、基本的にはハイビームとして使用します。ずっとハイビームにしていると対向車が突然現れたり、カーブを曲がった先に先行車が現れたりした際に幻惑させてしまうので、そうならないよう、カメラで対象物を検知すると、対象物の範囲だけ光が届かないように自動調整する機能がついています。

こんな感じ。

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(クリックで拡大)

対向車が来たらすぐロービームに切り換えられるよう、レバーに手をかけたまま運転した経験があるかと思いますが、ALHならそんな面倒とは無縁です。

マツダのブースでも確認しました。デミオに視線が釘付けだったせいもありますが、2巡してようやく展示場所を発見(矢印)。

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グレアフリーハイビームには2種類あって、1つはアクチュエーターでシャッターを動かして光の届かないエリアを作り出す方式。メルセデス・ベンツやBMW、VW、トヨタ/レクサスがこの方式を採用しています。

もう1つはアレイ方式で、左右方向にLEDを並べ、光を届かせたくない対象が現れたときは、その領域を受け持つLEDを消灯します。マツダとアウディがこの方式。アウディはA8で採用していますが、ル・マン/WECカーのR18 e-tronクワトロも同じ技術を使っています。ただし、対向車の幻惑を防ぐ使い方ではなく(対向車いませんし)、調光機能を用い、コーナーでドライバーの視線の先が明るくなるようにしています。

下の写真は中央付近に光が届かないようにしたパターン。

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ALHの場合は、ハイビームを構成するLED光源を4つのブロックに分割。写真は真ん中2つを消灯した状態。

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再びスタンレー電気に戻って、レーザーヘッドランプモジュールです。遠方視認性の向上が目的で、やはりアウディがすでに量産車に採用。R18 e-tronクワトロにも搭載。マツダもゆくゆくは搭載していく方向だそう。

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マツダが進んでいるのはスカイアクティブテクノロジーだけではありませんね。

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