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フロントウィングのフラップ角度の話:フォーミュラE予選〜決勝 [モータースポーツ]

電気の話はまたの機会にするとして、今回は空力セットアップの話です。決勝レース前にアムリン・アグリのガレージ前をとおりかかると、ちょうどフロントウィングの角度を調整するところでした。

予選までは立たせていたのに……

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決勝に向けて寝かせていました。

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フラップを寝かせれば空気抵抗は減って最高速は延びますが、フロントのダウンフォースは減ってタイヤを地面に押さえつける力は減り、コーナリングでは不利になります。「予選は完全にグリップに頼った走り」(佐藤琢磨選手談)なので、ウイングを立てて走り、決勝では「エネルギーをセーブするため」ウイングを寝かせて少しでも走行抵抗を小さくしようという作戦です。予選で下位に沈んだので、最高速を稼いで少しでも追い抜きしやすいように、という考えもあったよう。

もちろん、ウイングを寝かせた結果コーナーが遅くなっては意味がないのですが、そこは自信があったよう。「非常にバランスのとれたウィングレベルだったと思います」と、琢磨選手はレース後にコメントしていました。

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※予選時

全チームを確認する余裕はありませんでしたが、例えばアウディ・スポーツ・アプトのウィングはもっと寝ていました。

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一方、ドラゴンレーシングは思いっきり立っていますね。

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