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イケヤフォーミュラのシームレストランスミッション [クルマ]

イケヤフォーミュラ(栃木県鹿沼市)といえば、2013年の東京モーターショー出展車である「IF-02RDS」を思い浮かべる方が多いでしょうか。昨日訪問した際は、実走行テストに向けて整備中でした(かつ、ナンバープレート取得に向けて活動中)。

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後ろ側に回ってみれば、ホンダのK20A型2L・直4にHKS製ターボチャージャーを組み合わせた状態を観察することができます。エンジンの仕様はこの状態でフィックスしたわけではないそう。

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IF-02RDSの技術の核は、イケヤフォーミュラが開発したシームレストランスミッション(IST)で、7速を搭載する予定。シフトレバーでシーケンシャル変速を行うことも可能。一番上の写真でIF-02RDSの奥に見えるのは、ISTのデモカーです。

T230型セリカですね。アイシンAI製2軸横置き6速トランスミッションを搭載しています。IST試作機はこの6速MTのケースを流用。シフトフォークもそのまま使いますが、シームレスな変速(アップシフト側)を実現するため、ギヤの配置を入れ替えると同時に、オリジナルのメカ(ドグクラッチリング/V字溝を刻んだハブなど)を組み込んでいます。

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上段側を先につないで現行段を離すのはF1のシームレスギヤボックスと同じです。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)と違って、クラッチは1個(デモカーは純正クラッチを使用)。トルク切れのないスムーズな加速をもたらしてくれるのは、デモカーの試乗で確認しました。

少し先になしますが、変速メカニズムは9月発売のMotor Fan illustrated誌でまとめる予定です。

こちらがシームレスな変速を実現するキーコンポーネンツの一部。

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高低2種類のドグ歯を設けているのがミソ。

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V字形状をした溝に沿ってドグクラッチリングが移動します。

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こちらはドグクラッチリング。

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シンプルな機構でシームレスな変速を実現するのがISTの特徴。その技術に注目し、世界各国からイケヤフォーミュラ詣でが絶えないそう。夢、ふくらみますね。

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