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新2L・直4ターボを積んだBMW523i [クルマ]

昔はマークII/チェイサー/クレスタはもちろんのこと、ビスタやカムリ、スタンザやオースターの区別もついたのに、最近は5シリーズと7シリーズの区別もつきません。これは「5」です(と、半ば自分に言い聞かせる)。

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BMWが新開発した2リッター・直列4気筒ターボに乗ってみたかったのですね。直噴、バルブトロニック、ツインスクロールターボと、最新技術全部載せのダウンサイジングエンジンで、高出力版は3L・直6NA、低出力版は2.5L・直6NAとの置き換えです。つまり、BMWは自然吸気の直列6気筒エンジンをラインアップから外していく運動を展開中で、大それたことをしらっとやっているわけです。

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それで何か不満か、というと何も不満ではない。高回転まで回さずに力が出るので運転はラクだし、静かで、燃費がいい。ZF製の8速ATは、ドライバーに気づかせぬようにこまめに変速する制御のよう。

ボンネットフードを開けてみると、4気筒エンジンが奥のほうにちんまり収まっているのがわかります。

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エンジンの手前に空間があるので、隙間から平行軸タイプのラックアシスト用モーターとラックケース(ZF製)が見えます。

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個人的にはもうひと回りコンパクトなクルマが好みなので、3シリーズとの組み合わせに期待大。装備にもよるでしょうが、車重1750kgの523iより200kg以上軽いようですし。

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100km/h走行時のエンジン回転数は1700rpm付近でした。しかし、ターボラグは「ない」のが当たり前になってきたので、「ターボラグは感じない」とわざわざ書き記す必要がなくなってきましたね。

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【レースな世界紀行2004】その2の3 [レースな世界紀行 2004]

その2シリーズもこれで最後です。今回はドライバーもチーム関係者も出てきません。悪しからず。

その2の3
IRLオープンテスト
アメリカ・マイアミ〜ホームステッド

ホームステッド来訪3日目にして、アメリカ東南端らしいいい天候に恵まれた。とくればもう、日向ぼっこしかない。パドックの端に口を開けたトンネルを通ってグランドスタンドの裏に出る。裏に出るといっても、サーキットにやってくる観客にすれば、こちらが正面だ。つまり客向きの装いが施してあるわけで、これがかなり高いレベルで僕の琴線をぶるぶると揺さぶった。

いかにもアメリカ東南端らしい雰囲気を醸し出していたのである。アールデコ見物は叶わなかったが、アメリカ東南端風というか、マイアミ風というか、フロリダ風というか、要するにディズニーランドっぽい。パームツリーの並んだ街路越しに見るメインビルディングなんぞ、舞浜のアンバッサーダーホテルを彷彿とさせる風情だ。薄い青にサーモンピンク、薄いイエローにペパーミントグリーンといった色づかいが“いかにも”である。昨日までは「ものすごい田舎に来てしまった」という、ちょっぴり湿っぽい気分でいたのに、客向きの装いを見た途端、「アメリカ東南端にやってきたゾ」と高揚した気分になるのだから現金なものである。

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気分が180度転回した状態で、オーバルコース全体が見渡せる観客席の最も高い位置に陣取り、18台のインディカーがテスト走行をする様子を気ままに眺めたものだから、最高に気分が良かった。南国の日差しと柔らかい風が、袖をまくった腕に心地よく当たる。ビールがあればもっと気分が良かったのだが、そう都合よくいかない。

オーバルコースを周回するインディカーを眺めるといつも感じるのは、鉄道模型が走り回るジオラマを見るのと同じような、天空から下界を見下ろす不思議な感覚である。鉄道模型のジオラマを見下ろす際は、自分が実物大で対象が何分の1かの縮尺。チャンプカーを眺める際はどちらも実物大なのだが、なぜだか自分が何倍か大きくなって、縮尺モデルを見下ろしているような錯覚に陥る。

こうした不思議な感覚に浸っていると、インディカーが単独でぐるぐるとオーバルコースを周回するだけの単調な動きも、まったく見飽きない。1時間でも2時間でも同じ姿勢で眺め続けることができる。

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この日もそうして不思議な感覚を楽しんでいると、突如背後から「ヘイ!」と大声がした。振り向くとセキュリティが立っている。ビア樽のような、という表現が古ければウイスキー樽のような(一緒か)立派な体躯をしたアメリカ人である(おそらく)。

僕はこの種の人物と出くわすと別段悪いことをした訳でもないのにビクッとする性質がある。このときもそうだった。「はい?」と用向きを尋ねるような視線でもって弱々しく返答すると、豊かな口ひげを蓄えたウイスキー樽氏はこう言葉を継いだ。

「楽しんでるかい?」

人を振り向かせておいて掛ける言葉がこれである。「た、楽しんでます」とようやくの思いで答えると、「そうか。じゃあ、ライフセーバーをやろう」と言って、ポケットをごそごそとまさぐり始めた。

頭の中がクエスチョンマークが飛び交った。「楽しんでいるか」の問いに「楽しんでいる」と答えた。「楽しんでいる」を受けた上での「ライフセーバーをやろう」とは何を意味するのか。後ろから見たオレはそんなに疲れているように見えたのか。それとも、思い詰めているように見えたがゆえに元気づけようと、声を掛けてくれたのか。

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ウイスキー樽氏のポケットのあたりにぼんやり焦点を当てて考えていると、ごっつい手がのそりと出てきてこっちに差し出された。デッカイ手のひらにあめ玉のようなものが載っかっている。無意識にそれを手に取り、「ありがとう」と言った。ウイスキー樽氏は手を挙げて去って行った。

受け取ったばかりのあめ玉様の物体を改めてじっくり見ると、500円玉大のトローチだった。表面に「LIFE SAVER」と浮き彫りがしてある。正体はトローチだった。一件落着。なワケはない。日本通でもない外国人に「グリコやるよ」が通じないように、アメリカになじみのない日本人に「ライフセーバーをやろう」の意味が理解できるワケはないのである。

ウイスキー樽氏がくれたライフセーバーは、透明ビニールの包装がしわくちゃなうえ、ビニールの内側にトローチから削れた粉末がずいぶんこびりついていた。どう見てもポケットの中に昨日今日入れたのではなく、一昨日や一昨々日よりずっと前からポケットの中にあったことを示していたけれど、せっかくだから口の中に放り込みんでなめた。命が救われたような気が……しないでもない。
(つづく)

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面倒なマップチャージ完了 [VWゴルフVI 1.2TSI]

カロッツェリアのエアーナビ「AVIC-T99」を使っていますが、11月以降、エンジンを始動するたびに「SDカードを使用して全データ更新をしてください」というお知らせが出てきて、これが結構うっとうしい。

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1ヵ月ごとの地図データ差分更新は通信でも行えるので手間いらずなのですが、6ヵ月ごとの全データ更新はパソコン経由でmicroSDカードにダウンロード。これをエアーナビ本体に抜き挿しして行う必要があります。ダウンロードは、「ナビスタジオ」という専用ソフトで行うのですが、これがウィンドウズにしか対応していません。つまり、Mac非対応。気がつかなかったですね、購入時には。

というわけで、ウィンドウズマシンの購入とあいなったわけです。16GBのmicroSDも買ったので、結構な出費。だけど、地図データを更新するのに2~3万円もするDVDを買っていた頃に比べればマシでしょうか(と自分を無理に納得させる)。次回以降の全データ更新時(2014年4月までは追加料金不要)には、余計な出費が要らないわけですし。

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しかし、データ更新に90分を見込めとは、つらい仕打ちですね。1トリップに90分を費やすことなどそうそうありません。

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しかも、電源を切るなと指示されます。もっと早く済ませたいものです。

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なんにせよ、画面の半分を占めるお知らせ攻撃からは解放されました。

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iMacもどる [その他]

iMac(27-inch, Mid 2010)を修理に送り出してから中2日で戻って来ました。1週間は覚悟していただけに、ありがたいといえばありがたい。アップルのロゴマーク入りクリアケースに入っていたリペアサマリーによると、「液晶パネルの故障」が原因でディスプレイの左側が暗くなる症状が現れていたとのこと。ゆえに、「液晶パネルを交換」したそう。

製品保証期間中だったので、「無償修理サービス」でした。

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ディスプレイが全面明るくなってうれしい(って、元に戻っただけなんですが。それに、バックアップ作業やら何やらで、仕事が停滞したのが痛い……)。

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ま、元どおりになって何よりってことで。

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ディスプレイの左半分が暗いiMacを修理中 [その他]

症状はだいぶ前に出ていたのですが、なかなか修理に出すタイミングがつかめず、数ヵ月、このような状況で仕事を続けていました。iMac27インチ(Mid 2010モデル)です。当初は末期症状の蛍光灯のようにディスプレイが明滅していたのですが、明滅しなくなったと思ったら、左半分が常時暗い。アップルハードウェアテストを試してみましたが「問題なし」と出ます。

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テキストなら打てないこともないのですが、一応、画像なども扱うので、ディスプレイの左半分が常時暗いのはどうにも具合が悪い。アップルのテクニカルサポートに電話し、状況を説明。30分ほども会話を続けた挙げ句に、「で、どうされたいんですか?」「いや、だから、修理していただきたいんですけど」みたいなやりとりの末、ピックアップ&デリバリー修理サービスをお願いすることになりました。

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暫定的に出張先でのメインマシン、MacBook13インチを使用中なのですが、いきなり視界が開けてなんだか新鮮です。でも、仕事のはかどり具合とは無関係。

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音楽はiPhoneと同期したiMacで再生していたのですが、MacBookはそういう仕立てにはなっておらす、もっぱらカセットテープを再生。それはそれで新鮮。というか、懐かしい。

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デスクトップ、というより机の上が広くなったので、ウィンドウズマシンを購入。これにはワケがあって、後日報告します。当初はBoot CampなりParallels Desktopなどの仮想マシン環境ソフトウェアの使用を目論んだのですが、Macで環境整えるよりハードウェアを買った方が安いことに気づき方針転換。価格.comで一番安いノートパソコンを買いました。

Acer(エイサー)のAspire One Happy 2です。実はウィンドウズマシン初購入。Acerのブランド名になじみがあったのも購入の決め手。「知っている」ってことは、安心材料になります。スクーデリア・フェラーリをスポンサードする企業のひとつですので(1976年創業の台湾のPCメーカー。2003年よりフェラーリコラボモデルなどを発表してきたが、スポンサー契約自体は2006年から。←『グランプリトクシュウ』2011年9月号より引用)。

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ディスプレイは10.1インチ。本体サイズに合わせてキーボードのピッチも狭くなっていますが、メインマシンとして使うわけではないので問題なし。ワイヤレスのマウスは、Office:Mac2011買ったときのおまけ。

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あんまり小さいのでPowerBook2400c(ディスプレイは10.4インチ)と並べてみました。いま見ると分厚い。けど、相変わらずかわいい。

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そうこうするうち、修理が完了したとのメールが……。

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住宅街で地ビールを味わう [ビアライゼ]

機会があったら……と思っていたお店に行くことができました。高円寺麦酒工房。住宅街でビールを造り、出しています。アットホームな雰囲気、というか、佇まいはまるっきりフツーの家です。庭先からリビングルームに上がり込む感じ。周囲は完全に住宅街。「静かにしましょうねぇ」と注意されるまでもなく、静かにしないと迷惑だろうなと、自意識が芽生えます。

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間違いなく店内最年長グループでしたが、そんなことは気にせず、飲みます。が、2杯目に飲んだ「ホワイトエール」が大好物のヴァイツェンそのもの(「ドイツの伝統からそれてきた」のでホワイトエールに改称したそう)だったので、飲み比べの意思は消え、ヴァイツェンにスティック。毎日飲みたい。

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ウチから歩いて通えない距離ではないのですが、歩くにはちょっと遠い距離で逆に幸いしたかな、という気がしないでもない複雑な気分を味わいながら帰途につきました。なんとなくついでにフィッシュ&チップス(醤油かけて食べたい)。

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高円寺麦酒工房↓
http://koenjibeer.seesaa.net/

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【レースな世界紀行2004】その2の2 [レースな世界紀行 2004]

もう飽きてきたんじゃないでしょうか。そんな意見にはお構いなく、続けていきましょう。ホームステッドのつづきです。

その2の2
IRLオープンテスト
アメリカ・マイアミ〜ホームステッド

ホームステッド・マイアミ・スピードウェイは、湿っぽくて白っぽくて見渡す限り茫漠たる大地のだだっ広いところにあるワケだけれども、施設の中もひたすらだだっぴろい。IRLがレースをするサーキットはどれもこれもオーバル、すなわち長円形で、ホームステッドは1周が1.5マイル、すなわち2.4kmほどである。

この2.4kmの内側にレース車両の整備をするガレージが並び、取材陣が仕事をする(フリだけの人もいる。僕も含めて)プレスルームがある。取材に訪れる人が乗り付けたクルマを止める駐車場もあれば、レース車両(インディカーと呼びます)を運んできたり、整備をする機械や道具を運んでくる長大で超大なトレーラーを止める駐車場もある。2.4kmの内側の面積が何平方メートルになるか知らないが、とにかくだだっぴろい。目に入るのは、アスファルトの路面とコンクリートの建築物とトラックとクルマと、そんなところで、至って殺風景である。

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というような場所にあって、ホンダのホスピタリティはオアシスのようだ。ヨーロッパを中心にレースを行うF1では、参戦各チームが懐具合の豊かさを誇るように(度が過ぎる、という意見もあります)豪華なホスピタリティをパドックに持ち込み、ゲストやジャーナリスト連中をもてなしているが、IRLではF1ほどにホスピタリティ文化は浸透していない。

そんな状況で、ホンダはホスピタリティを構える数少ない組織である。ほっと腰を落ち着ける場所があるのはありがたい。何よりお昼はランチをごちそうしてくれる。本来はサーキットで働くスタッフのための給仕施設を一般に開放しているわけだから、千客万来、来る者拒まずの姿勢は大盤振る舞いといえよう。スープがあってサラダがあってメインがあって(すべて日替わり)、ソフトドリンクがあってコーヒーがあってフルーツがあってデザートがあって、もうお腹いっぱいである(全部食べるからだ!)。

そんなホンダのホスピタリティで、久しぶりにロジャー安川選手に会った。前年在籍していたSAFRのシートを継続して確保することができず、松浦選手にシートを譲ったけれども、本人の努力とホンダの協力などで、アメリカン・オープン・ホイール・レースの参戦チームの中では名門に数えても誰にも叱られないはずの、チーム・レイホールと契約を結ぶことに成功。もてぎで開催される第3戦と、インディアナポリスで開催される第4戦に出場する切符を手に入れた。

シートを失ってから手に入れるまでのいきさつを聞き、さらに、第5戦以降の契約について関係各方面との協議中であるという話を聞いた僕は、2年間会わないうちにたくましく成長した安川選手の姿を見て、不覚にも涙をこぼしそうになった。

2年前に会ったときの安川選手は、IRLと並ぶアメリカン・オープン・ホイール・レースのもう一方の雄、CARTの下位カテゴリーにあたるトヨタ・アトランティック参戦に向けて闘志を燃やす若き青年であった。ちょっとしたいきさつがあって、ロサンゼルスから数百キロ北に離れたモンテレーまで、安川選手の運転するクルマの助手席に5時間だか6時間だか乗せてもらったのだが、道中、日本にいる知人に心のこもった電話をかけている様子などを見て、目を細めたものである。

だが、このとき目の前にいる安川選手の言動は内面の成長を物語っていた。腕っ節も首回りも太くなって、体つきも立派である。正真正銘、トップカテゴリーを戦うレーシングドライバーという印象を強くした。安川選手の成長ぶりを確認できたのは、今回の旅の収穫のひとつである。

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オーバルコースを走るレーシングドライバーは、左腕より右腕の方が太いという事実を発見したのも、今回の旅の収穫だった。この日のテスト終了後、レース車両を降りた高木選手が、右腕に氷嚢をあてていたのを発見したことに端を発する。

オーバルコースの曲線部分にはバンク=傾斜がついている。コースによって3度から24度の開きがあるが、ホームステッドの場合は18度から20度のバンク角がついており、ここに向かって300km/h超でもって進入していくと、遠心力の働きでもって外側(つまり進行方向右です)に向かって飛び出そうとする車両を制御する必要に迫られる。つまり、ステアリングを保持する右腕に多大な力を込めるわけだ。

もちろん、力を蓄えるために、IRLのドライバーは日頃からトレーニングを欠かさないのだが、高木選手に言わせれば「トレーニングと実際の走行では使う筋肉が違う」ため、腕が張るのだそう。安川選手にも尋ねたところ、「そうですね、レースの直後にタイトなTシャツを着ると、左の袖には腕がすっと入るのに、右腕はぱんぱんに張っていることがあります」と教えてくれた。

だが、同じ質問をルーキーの松浦選手にしたところ、「いいえ、何にも感じません」と素っ気ない返答(個人差あり、ということか)。しかも、翌日高木選手に腕のことを尋ねると、「(腕を保護する)パッドをつけたら何ともなくなりました」と、これまた素っ気ない答えであった。
(つづく)

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東京駅復原と東京中央郵便局建て替え [東京風景]

用事があったのは八重洲口でしたが、気になって丸の内側をプチ散策しました。お目当ては復原工事中の東京駅。2012年3月末には養生シートが撤去され、6月には駅施設の一部使用開始、10月に全面開業の予定だそう(外観ライトアップも開始)で、あとひと息ですね。

過去エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2008-04-15

南ドームの頭頂部が少し見えています。

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東京ステーションホテルの再開業を待つ南ウイング部分です。

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南ウイングの突端。丸みが好き、です。復原しているので当然ですが、オリジナルの3層構造になっています。

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紆余曲折の末に建て替え工事が進行中の旧東京中央郵便局です。こちらも2012年春の竣工予定。旧建物は一部保存。白い外壁がまぶしい。

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旧敷地に建つJPタワー(仮称)は地上38階、最高軒高200m。丸ビル、新丸ビルにJPタワーと、駅前に墓石みたいなフォルムが3棟並ぶことになるわけですね。

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過去エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2008-10-31

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ホットウイスキー [ウイスキートレイル]

バーに出向いている余裕がない(ま、懐具合も含めて)ので、願望を込めてのアップです。寒い日がつづいているので、ホットウイスキーでも飲んで体を温めたい、ということで。

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銀座アンドレで作ってもらったのですが、「クローブはどうしますか?」と聞かれました。クローブ。日本語で言うと丁字(ちょうじ)です。古い世代と言うと語弊があるので、20年か、それより以前にホットウイスキーに親しんでいた世代には、ホットウイスキーにクローブはお約束だったそう。近ごろ飲み始めた層にとっては「クローブなし」が主流らしく、入れるか入れないか、たずねることにしているのだそうです。

パスタにチーズはかけないタイプですが、ホットウイスキーにはクローブを入れるタイプなので、入れてもらいました。

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山椒じゃありませんが、1粒でもぴりりときいて、体が温まります。外で飲むのも良さそうですね。あぁ、飲みたい。

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【レースな世界紀行2004】その2の1 [レースな世界紀行 2004]

「その2」はアメリカに飛びます。IRLにデビューする日本人ドライバーの動向を追うのが目的(だったのだと思います)。うーん、それにしても初々しい。

その2の1
IRLオープンテスト
アメリカ・マイアミ〜ホームステッド

1週間の日本滞在ののち、アメリカに飛んだ。マイアミに降り立つのは前年の春、F1ブラジルGP取材のためにサンパウロに行った際、2度目の乗り継ぎ地点として立ち寄って以来である。飛行機から降りて空港ロビーに出た途端、ムッとむせかえるような湿気を帯びた熱気と、英語に負けず劣らずの勢いでスペイン語が飛び交っている様子に刺激を受けた覚えがある。

初めて空港の外に出たが、1年前に初めて降り立ったときの印象と変わりはなかった。ホテルはマイアミ国際空港の近く。部屋に冷蔵庫の備え付けがないので、ガソリンスタンドで飲み物を買うことにした。なんで飲み物がイコール「ビール」なんだ、と問いつめないでくれる寛大な気持ちを持っていただきたい。

同宿者の3人がカウンターに思い思いの品物を載せると、「これも一緒に買うのか」というような調子でレジのおばさんがこう言った。「なんとかかんとかセルベッサ?」と。セルベッサとはビールを意味するスペイン語である。ことほどかように、マイアミではスペイン語が幅を利かせている(と、わずかなエピソードでもって断じてしまおう)。

マイアミと聞いて僕が思い浮かべたのは、アールデコである。アメリカン・アールデコが花開いたのは、エンパイア・ステート・ビルやクライスラービルが立つニューヨークだが、それらが全米各地に飛び立ち、風に乗ってマイアミに着地し、別の花を開いた。ダウンタウンの東側海岸寄りにはアールデコ地区なる宝庫があると、観光ガイドにも専門書にもある。

行ってみたい。

だが、そうはいかぬのである。レースな世界紀行は、観光地とは(ほとんど)無縁だからだ。空港とホテルとサーキット。ほとんどが、この3点を結ぶ直線上を行き来するだけだ。今回の旅も例外ではなく、夢にまで見たアールデコ地区をかすめることもなくフリーウェイを南下。いや、途中からトールロード(有料道路)に入って2カ所の料金所でそれぞれ75セント也を支払って40分ほども南下すると、そこはホームステッドだ。

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今回の旅の目的はいIRL(インディ・レーシング・リーグ)のオープンテストを取材することである。IRLにはホンダ、トヨタという日本の自動車メーカーが、チームにエンジンを供給している。日本人ドライバーも活躍中で、2004年は高木虎之介選手、松浦孝亮選手がフル参戦を、ロジャー安川選手が第3戦、第4戦にスポット参戦した。

本場アメリカでIRLを見るのは初めてだった。“本場”と書いたのは日本でもIRLが見られるからで、2003年から栃木県にあるツインリンクもてぎで開催されている。もてぎ+IRLの組み合わせは前年のレースで体験済みだった。

「マイアミ」とは聞こえがいいが、その実サーキットがあるのはホームステッドで、ホームステッドに来てみればわかるが、ここは茫漠たる土地としか言いようがない。見渡す限り原っぱである。いや、原っぱという表現も正確じゃなくて、湿っぽくて白っぽい土地に草がところどころ生えている。

トールロードを降りて一般道に入り、最初の角を右に曲がると、片側2車線の道路が一直線に続いている。左手はいま書いたような湿っぽくて白っぽい茫漠たる土地が広がっている。その彼方にサーキットのメインスタンドが横たわっている。まるで海に浮かぶ巨大な空母のようだ。

テストでも好タイムを連発していた高木選手に話を聞くと、「IRLは田舎だからねぇ」とぼやいていた。高木選手を持ち出したついでに彼にまつわる話を続けると、今年IRLにデビューする松浦選手とは先生と生徒の関係だったことが、今回の訪問で判明した。1999年、松浦選手がフォーミュラ・ドリームという駆け出しのレース生活を送っていた頃、高木選手はスクールの講師として若き(今でも十分若いが)松浦選手を指導していたというのである。

「その頃のコースケ君はどんなでしたか」
と質問すると、
「あの頃から良くしゃべっていたけど、今はもっとすごい」
と笑って、30歳になった先生はこう続けた。
「オレも歳とったけど、若いモンにはまだまだ負けられないよ」

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レーシングドライバーは、僕らの尺度とは違う歳の取り方をするらしい。さて、かつての先生に「負けられない」と言われたかつての生徒は、前年にIRLのテストを済ませていたけれども、そのときは借り物のクルマであった。17人のライバルが同じ土俵で一度に走る合同テストで、自分専用に仕立てられたクルマに乗るのは今回が始めてである。松浦選手のこの時の先生はもちろん高木選手ではなくて、元F1ドライバーにしてレーシングチームの代表である鈴木亜久里さんである。松浦選手は、鈴木さん率いるスーパー・アグリ・フェルナンデス・レーシング(SAFR)というチームに所属し、ホンダのエンジンを背負ってIRLに参戦する。

ちなみに、高木選手はモー・ナン・レーシングというチームに所属し、トヨタのエンジンを背負って出走する。IRLでのふたりは師弟対決であり、エンジン・メーカー同士の対決でもある。でも、当人どうしはとても仲がいい。折りたたみ式の小さい自転車に乗った松浦選手が「虎之介さーん」と声を上げながらパドックを走り回っていた。

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テスト走行を控えた松浦選手が鈴木さんとこんなやりとりをしているシーンを見かけた。
「コースケ、オーバルはな、ふつうのサーキットみたいにアウト・イン・アウトじゃだめだぞ」
「はい」
「それから、集団で走るときはバッとアクセル抜いたらだめだからな。そうすると、何台も一気に抜かれる」
「はい。少しずつ抜きます」
言われるがままじゃあない。デキル生徒は積極的に自分の意見を言う。

「ピットアウトするときに白煙を巻き上げて出るドライバーが多いじゃないですか。あれ、結局遅いと思うんですよね。ブリヂストンの浜島さんも言っていましたが、白煙を上げても結局タイヤを傷めるだけなんですって。白煙を上げてタイヤを温めたつもりでも、イエローでゆっくり走ればすぐに冷めちゃいますしね。僕は白煙を上げず、フツーにピットから出ようと思うんです」
「そうか」
 と言って、鈴木亜久里しは教え子のたくましく育った姿に目を細める。といった具合で、なんとも微笑ましい光景であった。
(つづく)

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