SSブログ

ニューマチックバルブリターンシステム(PVRS)画像まとめ [F1]

コスワースはエアバルブスプリング(AVS)と呼んでいますが、ハイパーカーのレッドブルRB17が搭載するコスワース製4.5L・V10自然吸気エンジンがAVS、F1でいうところのニューマチックバルブリターンシステム(PVRS)を積んでいると聞いて、手持ちの画像をXにポストしました。

Red Bull RB17
RedBull_RB17.jpg

そのまとめに、いくつかカットを追加しました。

カムで押し出した吸排気バルブを、金属ばねではなく、充填した空気の圧力で元の位置に戻すPVRSは、1986年のルノーEF15B(1.5L・V6ターボ)が初めて適用しました。

Renault EF15B(1986)
Renault_EF15B.jpg
(クリックで拡大)

ホンダが初めてPVRSを適用したのは、1992年シーズン途中で投入したRA122E/B(バンク角75度、3.5L・V12自然吸気)でした。

Honda RA122E/B(1992)
Honda_RA122E_B_1992.jpg
(クリックで拡大)

全体像かつアングル違いはこちら。

いまでもHRC Sakuraに保管されていると思います。

台座の「H」がいいですね。

IMG_8255.JPG

ホンダF1第3期では、2005年にフリクション低減やエア消費量低減、軽量化を実現する新機構のPVRSを導入。

写真は2008年のRA808E(2.4L・V8自然吸気)。

Honda RA808E(2008)
Honda_RA808E_2008.jpg
(クリックで拡大)

こちらがカットモデルの全体像。

他にもある見どころについては、機会があったらポストします。

P1180474.jpg

1997年のヤマハOX11AもPVRSを適用していました。

PVRSに不可避なエア漏れをなくすにはコストがかかるので、「漏れるなら供給すればいい」と考え方を切り替え、エアを供給するコンプレッサーを搭載。

模型用エンジンのピストンを転用。

PVRS初適用は94年。

Yamaha OX11A(1997)
IMG_3830.JPG
(クリックで拡大)

OX11Aはヤマハ・コミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)で撮影しました。

IMG_3799.JPG

トヨタはF1に参戦した2002年からPVRSを適用。

写真は2009年のRVX-09。

PVRSの空気室はシリンダーヘッド一体で(トヨタ明知工場で)鋳造。

ツインバレルスロットルは高回転化のためにポートを短くしつつ可変トランペットのストローク長を稼ぐためのアイデア。

Toyota RVX-09(2009)
P1080118.jpg
(クリックで拡大)

引いて見るとこんな感じです。

レーシングエンジンのカットモデル、いいですねぇ。

Toyota_RVX-09_Cutaway.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント