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プジョーがWECハイパーカーに搭載するパワートレーンの概要 [モータースポーツ]

プジョーは2022年からWEC(FIA世界耐久選手権)に参戦すると発表しています。

参戦カテゴリーは最上位のLMH(ル・マン・ハイパーカー)です。

2020年12月14日、プジョーのモータースポーツ部門であるプジョー・スポール(PEUGEOT Sport)と、パートナーのトタル(TOTAL)は、2022年に投入するハイパーカーが搭載するパワートレーンの概要を発表しました。

その名も「PEUGEOT HYBRID4 500KW」。

PEUGEOT_SPORT_POWERTRAIN_REVEAL_04_0.jpg

2.6L・V6ガソリン・ツインターボエンジンを車両ミッドに搭載します。

当初はシングルターボを検討したそうですが、重心高の観点からツインターボに落ち着いたそう。Vバンク角は90度です。

やはり重心高の観点からでしょうか、Vバンクの内側にターボチャージャーを配置する“ホットV”ではなく、バンク外側に配置するオーソドックスなレイアウトとしています。

最高出力は規定により、500kW(680hp)に制限されます。

MGU(モーター/ジェネレーターユニット)をフロントに搭載するのも、最高出力が200kWなのも、LMHの規定によります。

PEUGEOT_SPORT_POWERTRAIN_REVEAL_02.jpg

900Vの高電圧バッテリーは、トタル傘下のサフト(Saft)製。これを燃料タンクの下部に配置します。F1方式ですね。

サフトはKERSが導入された2009年以来、F1向けのバッテリー開発を行っています。PEUGEOT HYBRID4 500KW用のバッテリーを開発するにあたっては、蓄積した専門知識を活用するそう。

バッテリーに蓄えたエネルギーのマネジメントに関してはフォーミュラEの経験を生かし、アンチラグシステムの開発については、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦の経験を生かします。

プジョーが属するPSAグループは、DSブランドでフォーミュラEに参戦(2018/19年と2019/20年シーズンのチームチャンピオン)。シトロエン・ブランドでWRCに参戦しており、両シリーズでの開発経験を存分に生かす考え。

PEUGEOT_SPORT_POWERTRAIN_REVEAL_05.jpg
(クリックで拡大)

システム最高出力は500kWに規制されますので、MGUがフルパワーを発生する際は、エンジンの出力は自動的に最高300kW(408hp)に制限されます。

PEUGEOT HYBRID4 500KWのレイアウトは、公式動画でも確認できます。



https://www.facebook.com/serakota/

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