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2020年以降のF1規則 新型コロナウイルスの影響で修正 [F1]

各種レギュレーションの変更が、2020年5月28日にWorld Motor Sport Councilで承認を受けました。

変更点は多岐にわたりますが、FORMULA 1が動画でポイントを5つに絞って紹介しているので、それに乗っかってまとめていくことにします。

200007-test-f1-charles-leclerc.jpg

1. コストキャップの導入

2021年に導入される予定でしたが、締め付けが厳しくなりました。新型コロナウイルスの影響で経済状況が厳しくなったのを受け、1億7500万ドル(1ドル=108円として189億円)に設定されていた年間のコストが1億4500万ドル(156.6億円)に引き下げられました。

2022年は1億4000万ドル(151.2億円)、2023年は1億3500万ドル(145.8億円)に引き下げられます。



2. スライド制空力テスト制限の導入

一律だった風洞テストの制限が、前年のコンストラクターズ選手権の順位に応じたスライド制になります。

2020年は1週間に65ランの風洞テストが認められていますが、2021年は40ラン/週に削減されます。選手権1位(つまりチャンピオン)の場合、ラン数は90%、36ラン/週となり、10位(つまり最下位)になるとラン数は112.5%、45ラン/週が割り当てられます。

強いチームの開発を制限する一方、弱いチームを優遇し、パフォーマンスの差を縮めようという意図です。

2022から2025年は、割り当てが上位チームに厳しくなります。

FORMULA 1の記事に表が載っています。
https://www.formula1.com/en/latest/article.how-f1s-new-sliding-scale-aero-testing-rules-work-and-what-impact-they-will.pn0sG8N4A0cjbNRbdYx8a.html

3. シャシーの開発凍結/ボディワークは開発可(2021年)

2021年に向けては、モノコックやサスペンション、ギヤボックスの開発が禁止されます。一方で、前後ウイングやサイドポッド、ディフューザーなど、ボディワークの開発は認められます。

2020年は2019年スペックのタイヤで走ります。2021年も同様。2019年向けのタイヤは2021年まで使うことを想定していなかったので、空力開発によって増える荷重に持ちこたえられるかどうか不安なのだそう。

そこで、フロアの後端、リヤタイヤの前に位置する部分を一部カットし、ダウンフォースを減らす策を講じます。

M229689.jpg

カットする部分はFORMULA 1の記事でご確認ください。
https://www.formula1.com/en/latest/article.revealed-the-key-performance-area-being-closed-off-as-f1-trims-2021.3vEQAuYGUJxGteSx3JEmKi.html

フロアの一部をカットすることによって、ラップタイムが0.5秒遅くなると見込んでいます。

4. 新レギュレーションの導入は2022年に延期

3月に発表済みですが、2021年に予定していた(18インチタイヤの導入などを含む)新レギュレーションの導入は、2022年に延期されます。

コストキャップの導入がどのような影響を及ぼすのかに注目、でしょうか。

F1 2021 LAUNCH RENDERING (7).jpg

5. パワーユニットのアップグレード回数削減

2020年から施行されます(2020年は一部を除いてアップグレード不可)。

2023年のアップグレード(基本的に年1回)を最後に、2025年まで開発は凍結されます(2024年は燃料とエンジンオイルのアップデートが可)。

空力開発のようなスライド制は導入されません……。

https://www.facebook.com/serakota/

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