F1第6戦モナコGPのレース・ストラテジー・プレビュー [F1]
Formula 1から情報が届いておりますので、お知らせしておきます。土曜日の予選結果をもとにした、レース戦略の予想です。
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土曜日の時点では、レース中の降水確率が80%となっています。雨が降って路面がウエットになった途端、上のインフォグラフィックにある戦略は意味をなさなくなります……。
2007年から2018年までの12回のレースでセーフティカーまたはVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入されたのは、のべ12回。(1回も導入されなかったレースもあるため)確率にして86%であることを示しています。
上段のグラフが示しているのは、ピットストップ戦略とピットストップのウィンドウ(どのタイミングでタイヤ交換を行うか)です。レッド(ソフト)、イエロー(ミディアム)、グレー(ハード)のラインで記された下のグラフと連携しています。
上位10台が選択したソフトタイヤは、10周から15周の間に性能のピークを迎えることを、グラフは示しています(レースは78周です)。性能が下降線をたどり始める22周までにタイヤ交換を行うべきであることをグラフは示しています。
で、履き替えるなら、周回を重ねるごとに性能が落ちていくミディアムより、性能が上がっていくハードを選択すべきであることをグラフは示しています。
タイヤ・デグラデーション(性能劣化)のグラフで確認しておきましょう。
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ミディアムとハードを対比してみると、1周あたりのペースの違いもわずかなことがわかります。モナコは抜きにくいコースなこともあり、積極的にミディアムを選択する理由が見あたりません。
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雨が降る可能性も考え合わせながら、11番手以下のタイヤ選択に注目してみるとおもしろいでしょう(上位10台のスタートタイヤは、すべてソフトのユーズド)。番狂わせに期待。
モナコは他のコースの85%の距離しか走らない(3.337km×78周=260.286km)こともあり、燃料の消費が少なくて済みます。VSCが1回出た2018年の実績は、82.4kg〜92.7kgでした(2019年はルール上、110kgまで搭載が認められています)。
他のサーキットより軽い状態で走り始められるわけですね。MINとMAXで10kgも消費量が違う点にも注目です。搭載量が10kg違うと運動性能にも大きな違いが生まれますが、抜きにくいコースですので、メリットを享受できるかどうか……。
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過去のデータ(2007年〜2018年)はまた、ポールポジションからスタートしても67%の確率でしか優勝できないことを示しています。同時に、トップ4からスタートしないと優勝できないことも示しています。
今回のトップ4は、L・ハミルトン(メルセデスAMG)、V・ボッタス(メルセデスAMG)、M・フェルスタッペン(レッドブル)、S・ベッテル(フェラーリ)ですね。
さて、どうなることやら。
https://www.facebook.com/serakota/
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土曜日の時点では、レース中の降水確率が80%となっています。雨が降って路面がウエットになった途端、上のインフォグラフィックにある戦略は意味をなさなくなります……。
2007年から2018年までの12回のレースでセーフティカーまたはVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入されたのは、のべ12回。(1回も導入されなかったレースもあるため)確率にして86%であることを示しています。
上段のグラフが示しているのは、ピットストップ戦略とピットストップのウィンドウ(どのタイミングでタイヤ交換を行うか)です。レッド(ソフト)、イエロー(ミディアム)、グレー(ハード)のラインで記された下のグラフと連携しています。
上位10台が選択したソフトタイヤは、10周から15周の間に性能のピークを迎えることを、グラフは示しています(レースは78周です)。性能が下降線をたどり始める22周までにタイヤ交換を行うべきであることをグラフは示しています。
で、履き替えるなら、周回を重ねるごとに性能が落ちていくミディアムより、性能が上がっていくハードを選択すべきであることをグラフは示しています。
タイヤ・デグラデーション(性能劣化)のグラフで確認しておきましょう。
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ミディアムとハードを対比してみると、1周あたりのペースの違いもわずかなことがわかります。モナコは抜きにくいコースなこともあり、積極的にミディアムを選択する理由が見あたりません。
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雨が降る可能性も考え合わせながら、11番手以下のタイヤ選択に注目してみるとおもしろいでしょう(上位10台のスタートタイヤは、すべてソフトのユーズド)。番狂わせに期待。
モナコは他のコースの85%の距離しか走らない(3.337km×78周=260.286km)こともあり、燃料の消費が少なくて済みます。VSCが1回出た2018年の実績は、82.4kg〜92.7kgでした(2019年はルール上、110kgまで搭載が認められています)。
他のサーキットより軽い状態で走り始められるわけですね。MINとMAXで10kgも消費量が違う点にも注目です。搭載量が10kg違うと運動性能にも大きな違いが生まれますが、抜きにくいコースですので、メリットを享受できるかどうか……。
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過去のデータ(2007年〜2018年)はまた、ポールポジションからスタートしても67%の確率でしか優勝できないことを示しています。同時に、トップ4からスタートしないと優勝できないことも示しています。
今回のトップ4は、L・ハミルトン(メルセデスAMG)、V・ボッタス(メルセデスAMG)、M・フェルスタッペン(レッドブル)、S・ベッテル(フェラーリ)ですね。
さて、どうなることやら。
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