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VW I.D. Rパイクスピークの空力 [モータースポーツ]

6月24日の本戦に向けて情報を小出しにする作戦でしょうが、まんまと乗っかっています。今回のテーマは空力。

前回エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2018-04-23

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)は標高2900mの地点でスタートし、19.99km先にある標高4300mの地点がゴールなので、海抜0m地点より平均して35%空気が薄く、平地で発生するダウンフォースより35%小さくなります。

巨大なリヤウイングも、3割5分割り引いて見る必要があるというわけです(そんな器用なことできませんが)。

VW I.D. R Pikes Peak
vwms_ppihc2018_aerodynamik_05.jpg

いずれにしても空力は重要だということで、風洞試験は徹底的に行ったとフォルクスワーゲン(VW)は説明しています。

関連動画を公開していますが、50%スケールの風洞モデルを用いた試験は、ダラーラの風洞で行っているようですね。ひょっとして製造もダラーラ?



風洞モデルのパーツは3Dプリンターで製作したそうですが、その数は約2000だそう。ずいぶん試したものです。

vwms_ppihc2018_aerodynamik_02.jpg

スケールモデルでの風洞試験後、ヴァイザッハにある(つまりポルシェの)実車風洞で最終確認を行っています(上下2点の写真は実車風洞)。

vwms_ppihc2018_aerodynamik_01.jpg

風洞の空気を35%薄くすることはできないので、事前の(ANSYSのソフトを使った)シミュレーションが役に立ったそう。内燃機関を積んだクルマほどクーリング要求は高くないものの、モーターやバッテリーを冷却する必要はあります。本番でトラブルなく実力を発揮するためには、そのためのシミュレーションや試験も必要というわけです。

次回の情報公開も期待しております。

http://www.facebook.com/serakota

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