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【ル・マン24h2017】エアコンは必要? それとも不要? [モータースポーツ]

6月16日金曜日、最終シケインの外側にあるポルシェ・エクスペリエンス・センターで記者会見とカコミ取材がありました。吹き抜けになった1階のホールに前年の優勝マシンが展示してあるのは、2016年と同じです。「ハットトリックを目指す」と、LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガー。

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その優勝車(2016年のポルシェ919ハイブリッド2号車)、左右のドアが開いており、「どうぞ好きに撮影してください」状態でした。

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助手席側(助手席は実際にはありませんが)にあたる右側のドアから室内を覗いた様子です。A123システムズ製のセルを用いたリチウムイオンバッテリーのケースが見えます。

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左側のドアからコクピットを眺めます。

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ルーフ前端に送風口が2つ見えます。異物が侵入しないようメッシュが施してある左側は、ドライバーのヘルメットに向けて空気を送るようです。

奥のウインドスクリーン寄りに、デジタルリヤビューミラーが見えます。

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導風ダクトの入り口はルーフの前端にあります。

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テクニカルレギュレーションでは、外気温が25℃以下の場合、コクピットの気温は32℃以下に抑えなければならないと定めてられています(停車後あるいはセーフティカー導入後最大8分で規定の温度にする必要あり)。外気温が25℃より上の場合は、外気温プラス7℃に抑える必要があります。公式タイミングモニター上に「30℃」と表示されている場合、コクピット内の温度は37℃以下にしなければなりません。

温度センサーはドライバーのヘルメットと同じ高さにあり、車両の中央に設置されています。シールドで囲まれているので、(ドライバーではなく)センサーに直接風を当てて規則を満たすのは難しそうです。

規則を満たせば、エアコンの搭載/非搭載は問われません。ポルシェ919ハイブリッドはエアコン(ドライバーのアンドレ・ロッテラーは「エアコン」、チーム監督のアンドレアス・ザイドルは「クーラー」と表現していました)を搭載しているようです。ロッテラーは「体がホットなときにフレッシュなエアを吸えるだけでずいぶん助かる」とコメントしていました。

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トヨタTS050ハイブリッドは、エアコン非装備のようです。トヨタのあるドライバーは「暑いですね。でも、雨が降る(ことにより視界が悪くなる)よりマシです」と答えてくれました。

2017年のル・マン24時間レースは文字通りホットなレースになりそうですが、エアコンの有無がパフォーマンスに影響を与えるようなことがあるでしょうか(気にしすぎ?)。

ちなみにLMP2は2017年から、エアコンの搭載が義務づけられています。

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カーリー

本当にいろいろありました・・・
20時間近く見てましたが飽きない展開でしたね。
そして先ほどレベリオンが失格!?のニュース見ました。
24H終わってなおいろいろありますね・・・
by カーリー (2017-06-20 09:57) 

世良耕太

本当にいろいろありましたね。レースが終わってからも……。
by 世良耕太 (2017-06-21 21:00) 

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