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応用科学研究所と歯車 [クルマ]

昨年末の話ですが、Motor Fan illustrated Vol.124 走る歯車 (モーターファン別冊)の取材で公益財団法人 応用科学研究所(京都市左京区田中大堰町49)に行ってきました。京都大学名誉教授の久保愛三先生に歯車についてのお話を伺うためです。

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応用科学研究所は大正6年(1917年)に創設された青柳研究所が前身で、各種金属材料の表面改質加工技術や金属材料の新評価法の開発に取り組んでいます。

2014年12月、敷地の一角に機械基盤研究施設 森記念研究棟ができて稼動を始めました。この施設のボスを務めるのが、応用科学研究所の常務理事でもある久保先生というわけです。

1階玄関ホールに自動車用エンジンのバルブと白熱電球、電源整流器が展示してあります。森記念研究棟を建設する際、取り壊した古い倉庫から見つかったそう。いずれも研究課題のひとつで、白熱電球はタングステンフィラメントを使用。バルブはチタン材で、1981年頃にこの研究所でプラズマ窒化処理の試作が行われていたそうです。

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機械加工室を案内していただきました。DMG MORI製の5軸マシニングセンター(DMU 125 FD duoBLOCK)が設置してあります。森記念研究棟の「森」はDMG森精機の「森」です。

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大きな歯車から小さな歯車(の一部)まで、いろんな歯車が並んでいました。

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大きな歯車を作って試験したり検査したりするのは大変なので、5軸マシニングセンターで一部分だけ製作。扱いが楽になって、能率が上がります。なぜだか、好物のチョコレートに見えてしまいますが……。

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検査室では、非接触でミクロン単位の3D形状計測ができる装置(ニコンHN-C3030P)などを見せていただきました。

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開発中の歯車です。

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京大名誉教授に個人授業をつけていただいたようなもので、これぞ役得な一日でした。一夜漬けの付け焼き刃をした甲斐があったような気もしております(気のせいか……)。

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ともかく、自動車に用いられる歯車のイロハと最新事例はこちら↓



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