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ピットレーンで見かけたフォース・インディアVJM08 [F1]

F1第14戦日本GPの木曜日にピットレーンを歩いていたら、車検の順番待ちをしているフォース・インディアVJM08に出くわしました。気になるのはやはり、貫通したノーズですよね。

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近くで見ると、こんなふう。

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裏から見ると、こんな感じ。断面規定と衝撃吸収規定は満たしつつ、大量の空気をクリーンな状態で後方に流したい、という意図でしょうか。

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フロントウイングの裏も見てみます。複雑かつ凝った造形です。

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フロントウイングを前から見ると、こんなふう。小さなフィンもしっかり翼断面していますね。矢印の先は赤外線タイヤ温度センサー。

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フロントアップライトまわりは、ポッド型のブレーキダクトが車両内側に張り出したオーソドックスな造形。はやりは円盤状のパネルを心持ち浮かせ、タイヤとの間にできた隙間から空気を取り込むスタイル。

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ロワーウィッシュボーンはカニの爪のようにごついです。モノコックから吊り下がる3連ターニングベーンは、これ自体でダウンフォースも発生させていそうです。

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向きが異なるアーム類は、それぞれ空力的な役割が与えられていそうですね。

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サイドポンツーンに立つフィンもしっかり翼断面。

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Tトレイの先端コーナー部にも小さなフィンが3枚並んでいます。やることが非常に細かい。

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リヤのアップライトの内側、フロア後端、リヤウイング翼端板とフロアが接するところ。それぞれ細かな処理がなされています。

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凝り具合、年々(いや、ほぼ毎戦?)進んでいますし、製作精度も高くなっていますね。ひと昔前のように、上位チームの仕上がりに比べて中位以下は……というようなことはなくなってきました。

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taro-u

あくなき探求と言うところですね。
毎日が楽しそう。
自分の数少ない経験では空気の流れは温度でも変わっていそうで、上記の細かい努力は何度を想定しているのか聞きたい。
by taro-u (2015-09-29 22:49) 

世良耕太

それぞれの形に込められた意図がわかると、見ている側ももっと楽しめそうですね。
by 世良耕太 (2015-09-30 14:42) 

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