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コスワース訪問その2 [モータースポーツ]

サンドイッチをつまみながらマーケティングディレクターのバクラー氏が言いました。「日本は優秀だよね。もとにあるものを洗練させ、良くするのに長けている。例えば、イタリア料理。日本のイタリア料理が世界で一番おいしいよ」と。
「フィッシュ&チップスもイギリスのより日本の方がおいしいと思いますよ」と返すと、
「うーん、そうかもしれない」と付き合ってくれました。で、調子に乗り、
「日本ではイギリス料理が世界で一番まずいって話になっていますよ」と言いました(言ってしまいました)。すると、
「そうかなぁ。(コスワースのエレクトロニクス部門がある)ケンブリッジにいいレストランがありますよ。機会があったら案内しますよ」
「ところであなたはどこに泊まっているんですか?」とCEO。
「ミルトンキーンズです。おすすめのレストランとかパブとかありますか?」
(一同しばし沈黙)
「うーん、ないね(周囲もうなずく)」

話が一段落したので、午後のプログラムに移りました。彼らが「エンジンミュージアム」と呼んでいるスペースに向かいます。実体はちょっと広めの会議室、のよう。壁際にエンジンが並んでいます。

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ここからは、テクニカルディレクターのブルース・ウッド氏が説明役を務めます。自分が設計したエンジンが多いだけに、説明に力が入ります。好きなもので、こちらもじっくりながめては質問を繰り出します。後ろでは、残り時間を気にするバクラー氏がじりじりしています。

こちらは初期のCARTエンジン(2.65L/V8ターボ)です。通常、インジェクターは吸気マニフォールドに対して下向きに差し込まれているものですが、気化霧化を良くするために上に向けているのが特徴。

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こちらはF1用の3L・V10です。社内呼称では「TJ」シリーズですが、2003年にジャガーに積まれたときは「CR-5」、2004年にジョーダンに積まれたときは「RS2」と呼ばれたりもしました。

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このエンジン、ウッド氏の自慢は燃料供給レールが細いことです。それより目が行ってしまったのはインジェクターが1気筒あたり2本あること。ツインインジェクターですが、気筒あたり2本配置する場合は上流と下流に1本ずつ配置するのが一般的。ですが、コスワースTJシリーズの場合は並列です。1つのシリンダーに対して2つ並んだ吸気ポートに対して1本、というレイアウト。「この当時のインジェクターは単純なコーン状にしか噴射できなかったからね。いまだったら1本で十分だよ」とウッド氏。

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もちろん、エレクトロニクスも自社製。「壊れないのが当たり前ですが、エンジンによって振動のモードが違うから、結構大変なんですよ」とバクラー氏。

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時間的な制約から駆け足の見学になってしまいましたが、じっくり観察し、撮影し、説明を聞きたかったですねぇ。心残りたっぷりです。

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harry

自分はCosworthといえばDFV、という世代ですが
あの名機は合計何台くらい造られたんでしょう。
ピストンのお土産、いいですね。

イギリスのスーパーでよく見かける三角形のパックに入った
サンドイッチが結構旨かった印象があります。
時にB.L.T.はハズレが少なかったような...
by harry (2014-04-19 00:31) 

世良耕太

肝心のDFVは別室に展示してあったらしく、今回の訪問では見られずじまいでした。それも、心残りです。
イギリスで食べた「アメリカン」なサンドイッチはビミョーでした……
by 世良耕太 (2014-04-19 06:13) 

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