2015年に投入するHPDのLMP2マシンARX-04b [モータースポーツ]
ホンダの北米におけるレース活動の拠点(現地法人アメリカン・ホンダの子会社)であるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は、2015年に投入する新型のLMP2マシン、ARX-04bを発表しました。WEC(世界耐久選手権)だけでなく、IMSA(が統括するUSCC)やELMS(ヨーロッパ・ル・マン・シリーズ)、アジアン・ル・マンに参戦する資格を有します。
オープンからクローズドになっているのが、前シリーズARX-03系との最大の相違点。
2007年に投入したARX02a以降と同様、ワース・リサーチの設計です。お得意のCFDを駆使して設計したそう(F1=ヴァージンではうまくいきませんでしたが)。ARX02a発祥のスワンネックをしっかり、オリジナルの2本ステーのまま受け継いでいます。
前作ARX03シリーズは「クローズド」のフロントカウルを採用していましたが、ARX-04bは「オープン」です。フロントアンダーカウルできっちりダウンフォースを獲得する狙い、でしょう。
ARX-03a(LMP1/2012)
ARX-04bはダイブプレーンがオーソドックスな形態になっているのが、前シリーズとの比較からわかります。
ARX-03b(LMP1/2013)
エンジンはこれまでと同様、2.8L・60度V6ツインターボのHR28TTを搭載。
搭載状態はこんな感じです。2013年から直噴化されました。2015年のHR28TTも直噴ユニットです。2013年のLMP2はメカニカルなスロットルしか認められていませんでしたが、2014年の規則変更で「フリー」になったので、2015年のHR28TTはドライブ・バイ・ワイヤ・スロットルを採用します。2013年は「本当はできたのに」わざわざメカニカルスロットル&高価なブリッパーを取り付けていたのでした(2014年4月13日追記)
SUPER GT GT300クラスに参戦するMUGEN CR-Z GTも同じエンジンを搭載。
HPDは今年、USCC(United SportsCar Championship)のデイトナプロトタイプ向けに3.5L・V6ツインターボのHR35TTを開発しました。
HR28TTもHR35TTも、量産J35型がベース。国内に投入されたモデルでは、過去にラグレイトやレジェンドなどが搭載。シリンダーヘッド一体のエキマニが特徴。HR28TTやHR35TTも同様ですが、出口の先には触媒の代わりにターボチャージャーがついています。
http://www.facebook.com/serakota
オープンからクローズドになっているのが、前シリーズARX-03系との最大の相違点。
2007年に投入したARX02a以降と同様、ワース・リサーチの設計です。お得意のCFDを駆使して設計したそう(F1=ヴァージンではうまくいきませんでしたが)。ARX02a発祥のスワンネックをしっかり、オリジナルの2本ステーのまま受け継いでいます。
前作ARX03シリーズは「クローズド」のフロントカウルを採用していましたが、ARX-04bは「オープン」です。フロントアンダーカウルできっちりダウンフォースを獲得する狙い、でしょう。
ARX-03a(LMP1/2012)
ARX-04bはダイブプレーンがオーソドックスな形態になっているのが、前シリーズとの比較からわかります。
ARX-03b(LMP1/2013)
エンジンはこれまでと同様、2.8L・60度V6ツインターボのHR28TTを搭載。
搭載状態はこんな感じです。2013年から直噴化されました。2015年のHR28TTも直噴ユニットです。2013年のLMP2はメカニカルなスロットルしか認められていませんでしたが、2014年の規則変更で「フリー」になったので、2015年のHR28TTはドライブ・バイ・ワイヤ・スロットルを採用します。2013年は「本当はできたのに」わざわざメカニカルスロットル&高価なブリッパーを取り付けていたのでした(2014年4月13日追記)
SUPER GT GT300クラスに参戦するMUGEN CR-Z GTも同じエンジンを搭載。
HPDは今年、USCC(United SportsCar Championship)のデイトナプロトタイプ向けに3.5L・V6ツインターボのHR35TTを開発しました。
HR28TTもHR35TTも、量産J35型がベース。国内に投入されたモデルでは、過去にラグレイトやレジェンドなどが搭載。シリンダーヘッド一体のエキマニが特徴。HR28TTやHR35TTも同様ですが、出口の先には触媒の代わりにターボチャージャーがついています。
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プロトタイプカーはクローズドが主流になったように思うのですがなにか規定の変更でもあったのでしょうか?
by ごん (2014-04-12 20:03)
2014年から、LMP1は「クローズドのみ」に規定されることになりました。LMP2はオープンでの参戦も可能ですが、LMP1への転用を少しでも視野に入れるなら、クローズドで設計しておくのが得策。
また、ACO/FIAは安全性向上の観点からクローズドを指向する流れですので、新規に設計するならクローズド、との判断が働くのでしょう。性能面でも有利ですし、ヨソがクローズドの新車を出してきて、自分たちがわざわざ新車を開発するのにオープンでは勝ち目ありませんから。
by 世良耕太 (2014-04-12 23:19)
世良さんこんばんは。オープンコクピット&ローノーズを貫いてきた先代から、大きく変わるんですね。ところでF1と違って独立したウイングを持たないプロトタイプカーは、空力とスタイリングの妥協が難しそうですね。フロントフェンダーを絶壁にしないと空気が漏れちゃうし、翼端版を付けると取ってつけたように見えてしまって大変そうです。
by AUTOCAR読者 (2014-04-13 22:43)
「空力性能とレギュレーションの妥協」かもしれませんね。これを満足させたうえで、性能を落とさないよう、最後にスタイリングに手を付けるようです。
by 世良耕太 (2014-04-14 13:13)
なるほど、見た目は最後、ということですね。
by AUTOCAR読者 (2014-04-14 21:00)