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ホンダ・フィット・ハイブリッドが搭載するモーター内蔵7速乾式DCTの噛み合い [クルマ]

平成25年10月24日にリコールの届け出がありました(ごく初期の4883台が対象)。内容は以下のとおり。

「7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、自動変速機制御コンピューターのプログラムが不適切なため、モーター走行モードでの停車時に変速機内のドグとスリーブが噛み合わないことがあります。そのため、トランスミッション警告灯が点灯し、メーターディスプレイに点検表示がされるとともに、1速が噛み合わないと発進できなくなるおそれがあります。または、2速が噛み合わないと奇数段変速での走行となる恐れがあります」

これに対する改善措置の内容は下記です。

「自動変速機制御コンピューターのプログラムを対策プログラムに書き換えます」

FSCN9083.JPG

どんな症状が発生するのか、見ていきましょう。これが、Hondaフィット・ハイブリッドが搭載するパワーユニットです。向かって左が1.5L・直4エンジン、右がモーター内蔵DCTです。

DSCN9240.jpg

DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)に近寄ってみます。モーターの内周にプレネタリーギヤ式の1速ギヤが収まっています。モーターは1/3/5/7速ギヤを配した奇数段軸上にあります。

DSCN9243.jpg

もっと近寄ってみると、スリーブとギヤの爪(チャンファー)が見えます。停止時にうまい具合というか間が悪く、チャンファーの頂点と頂点が向き合うと、噛み合わずに力が伝わらなくなります。MT車を運転したことのある方なら、発進時に1速に入れようとしてうまく入らなかった経験をしたことがあると思います。それと同じ現象で、これが不具合の内容でした。

DSCN9254.jpg

なので、制御コンピューターのプログラム(ソフトウェア)を書き換え、1速(モーター発進時)が噛み合わない場合はモーターを動かして噛み合いを調整。2速の場合(エンジン発進時)はエンジンでクラッチを一瞬つかんで歯の位相をずらし、噛み合うようにしたわけです。

ホンダにとってはDCT初投入なだけに、こうした初歩的な対策に迫られる状況も出てくるわけです。幸いにしてフィット・ハイブリッドは売れ行き好調なので、いい面も悪い面も含めてユーザーからたくさんフィードバックがもたらされているといいます。それをもとに、対策が進んでいることでしょう。

見方を変えれば、ユーザー一人ひとりが開発に携わっているようなもの。フィーリング面も含め、ソフトの書き換えで自分のクルマがどんどん良くなっていくのを体感できるのは、初モノならではの楽しみでしょう(と、個人の感想です)。

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