SSブログ

マクラーレンMP4-28の変化(バルセロナテスト基準) [F1]

2月下旬のバルセロナテストで見たMP4-28と、5月上旬のスペインGPで見たMP4-28を簡単に(しか分からないので)比較してみましょう。

第5戦スペインGP仕様
DSCN3612a.jpg

バルセロナテスト2回目出走時
DSCN9499a.JPG

○で囲んだ部分が主な変更点。フロントウィングの外側寄りにしかカスケードウィングを設けない(他のチームのマシンはたいてい中央寄りにも設置)考えに変更はありませんし、多翼化が流行するなかでオーソドックスな3エレメントを維持しています。ただし、ディテールは変わっているよう。ノーズ下のターニングベーンは公式戦に入ってから投入。

翼端板の「@McLarenF1」は新しい公式ツイッターアカウント。

第5戦スペインGP仕様
DSCN3612b.jpg

バルセロナテスト2回目出走時
DSCN9499b.jpg

ポッドパネルなどと呼ぶ、フロア前端にある垂直のパネル(リヤで有効に使うため、サイドポンツーン側面に空気を這わせるのが目的)はマクラーレンの場合、単独で成立していました。スペインGPに持ち込んだ仕様は、コクピット側面から水平に伸びるパネル(ダウンウォッシュ=下向きの流れを生成させ、サイドポンツーン上面に空気を這わせるのが狙い)と一体化しました。ザウバーやレッドブルに追随した格好。

ボルテックスジェネレーターとして機能する垂直のパネルがサイドポンツーン前端上面に追加されています。リフトもドラッグも増えますが、リヤエンドに流れる空気が制御されるので、トータルでは性能向上に結びつくのでしょう。

第5戦スペインGP仕様
DSCN3612c.jpg

バルセロナテスト2回目出走時
DSCN9499c.jpg

リヤウィング翼端板の前部に縦方向のスリットが追加されました。ウィリアムズやフォース・インディアに前例あり。翼端板下部にある連続スリットの仕様も変わっていますし、後部に細いフィンが複数追加されています。うまく機能させると、ドラッグをあまり増やさずにダウンフォースが増えます。

第5戦スペインGP仕様
DSCN3612d.JPG

バルセロナテスト2回目出走時
DSCN9499d.jpg

風洞で計測した数値は優れているのでしょう。でも皮肉なことに、速さは空力だけで決まるわけではないことを示してしまっているのが現状。格好いいんだけどなぁ。

http://www.facebook.com/serakota

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント